中庭

学校日記 school diary

校長室より

  • 最終号 no.958

    公開日
    2025/03/24
    更新日
    2025/03/24

    校長室より

    校庭の紅白の梅が、その花を開かせています


    今日は3月24日

    令和6年度の修了式の日

    明日から年度末休業に入る為、出中生にとっては日常の教育活動が最後の日です

    そして、本日の退任式を区切りとすれば、わたしにとって教師生活最後の日となります

    といいつつも、3月31日までは本校の校長ですから、その日まで今まで通り緊張は続きます


    修了式で会場にいるすべての人に想いを伝えたのですが、退任式でもメッセージを求められ、ここでも想いを伝えました

    そして、生徒を代表して○○さんからメッセージを、○○さんからは花束をいただきました

    これで退任式を終え、退場となるところで、生徒会が企画してくれたのか、サプライズで合唱や応援まで披露してくれました

    そして、「校長先生、最後にメッセージを!」と、またも言葉を伝える場がありました

    温かくみんなに見送られて、「誠に幸せだ」と伝えました

    そして、「みんなでよかった」と



    人生は、何が起こるか分かりません

    そもそもわたしが教師になったことも、ましてや出町中学校の校長になったことも、1mmも想像していませんでした

    人生とは不思議なものです


    こんなこともあるのかという経験をたくさんしてきました

    うれしいことも、悲しいことも、悔しいことも、いろいろなことがたくさんありました

    そして今ここに生きています

    だからこそ、全ての過去をひっくるめて、未来にあるよいものと出会うことを楽しみにしながら生きていきます


    出町中学校でお世話になった多くの方々、教師になってお世話になった多くの方々、今まで出会ってお世話になった多くの方々に感謝します


    ありがとうございました

    今日、退任式でステージから観た出中生の表情を頭に焼き付け、また次のステージを歩んでいきます


    この「校長室より」、出町中学校での最終号は958号です

    「9」「5」「8」、それぞれの数字を掛け合わせると・・・

    9×5×8=360

    360と言えば、角度の360度は、ぐるっと回ってもとの位置となります

    取って付けた感じが無きにしも非ずですが、その意味を考えるわたしなのです

    もとに戻ったと見えて、時間経過とともに全く同じ場所には戻っていないはずです

    そのことが意味することは何かを考えます


    4月1日から、新たな年度がスタートします

    それぞれに、それぞれの道を歩みだします

    本気・根気・元気 そして、勇気


    繰り返しになりますが、誠に、今まで、ありがとうございました

    これからも、砺波市立出町中学校を、出中生を、よろしくお願いいたします


  • 花ひらく no.957

    公開日
    2025/03/21
    更新日
    2025/03/21

    校長室より

    校庭の紅梅が花を開かせました

    まさしく春です

    本校には桜がないので、梅の花が開くことをわたしは楽しみにしていました

    卒業証書授与式は終わっていますが、24日の修了式に向けて未来を感じさせてくれると勝手に思っています


    梅の花をはじめ、被子植物は花を咲かせ、そして果実をつくり、種子を残します


    学校でも、教職員が教育の種を蒔き、環境が整えば発芽します

    種を蒔かなければ芽は出ません

    種を蒔いたから芽が出るとは限りませんが、種を蒔かなければ芽は出ないのです

    植物も数多くの種子を残し、その一部が発芽し、その一部が成長して花を咲かせ、また種子を残す


    梅の花を観ながら、そんなことを思いました

    もう少しで令和6年度が終わり、令和7年度がはじまります


    「種を蒔き、環境を整えることで、発芽してその新たな命が成長する」

    この事実は、教育に通じる重要なことだとわたしは思っています


    2年生、1年生の修了証の押印をすべて終えました

  • 応援 no.956

    公開日
    2025/03/19
    更新日
    2025/03/19

    校長室より

    今日の給食の時間に、全国大会に出場する野球部の選手たちと、水泳選手を応援する壮行会がオンラインでありました

    昨日のうちに撮影されたものですが、出町中学校全体で応援できました

    また、昨夕は市役所で野球部の選手たちへの市長様方からの激励会がありました


    応援とは不思議なものです

    なぜか力が湧きあがってきます

    そして、応援されている出中生を観ていると、こちらもなぜか元気になるから不思議です


    人間の心のスイッチはどうなっているのでしょう?


  • 青空 no.955

    公開日
    2025/03/18
    更新日
    2025/03/18

    校長室より

    朝から青空

    本日の午前中に挙行される、砺波市内全小学校の卒業証書授与式を祝うかのようなお天気です

    校庭の紅梅のつぼみがほころび始めていました


    勤務時間前なので、立山黒部アルペンルートのライブカメラを覗いてみます

    室堂も晴

    雪原に強風でできたであろう模様が刻まれています


    そうこうしているうちに、本校の校舎内では、出中生が登校し始め、2年生、1年生の声が聞こえ始めました

    このことも決して当たり前ではなく、ありがたいことだと感じます


    1限目が始まり校舎内をまわると、正面玄関では卒業生が作ってくれた「ありがとう」掲示が、第3学年担当によって片付けられているところでした

    令和6年度の終わりと、令和7年度のはじまりを感じます


    その後、小学校の卒業証書授与式に参列してきました

    6年生のふるまいも、見送る在校生の姿も、立派でした

    4月から本校へ入学してくると思って参加しその姿を見ていたため、一層、迎える立場として身が引き締まりました


    ところで、卒業式前の控室では、多くの方に先週の出町中学校の卒業証書授与式について、お褒めの言葉をいただきました

    生徒のことを褒められることが、わたしにとって最もうれしいことです

    保護者の方もそうかもしれません

    出中生のすばらしさを、多くの人が感じられたことを、最後に卒業生にも、在校生にも、伝えておきます


  • 三寒四温 no.954

    公開日
    2025/03/17
    更新日
    2025/03/17

    校長室より

    寒い朝を迎えました

    蕾を膨らませていた校庭の梅の木も、この寒さで縮みこんでいるように見えます

    まさに「三寒四温」

    春に向かう途中の気まぐれな天気です


    三寒四温は、もともと中国の北部や朝鮮半島で使われた気象用語らしく、本来は冬の間の寒暖の周期を表す言葉だったそうです

    日本では春先に使われることが多いですが、実はこれは誤用だそうです

    本来の意味は、「冬の間、3日寒い日が続いた後、4日暖かい日が続く」という現象を指すようですが、日本の気候ではそのようなはっきりした周期はあまり見られなかったため、いつの間にか「春の訪れを感じさせる寒暖の繰り返し」として定着したとのこと

    「春に三日の晴れなし」という日本の天気事情が、三寒四温とつながったのかもしれません

    言葉の意味は、時代とともに変化するという一つの例ですね


    歳を重ねるごとに、いろいろなことはシンプルにすべてつながっているように感じます

    三寒四温は気象現象ですが、人生にも通じるように感じることもそうです

    冬は寒さが続きますが、その後には必ず暖かい春がやってくる

    この季節の変化を知っているからこそ、四季のはっきりした国で生活している日本人は春の訪れをより実感できるのかもしれません

    今が寒い時期だと感じるなら、それは次に暖かい日がやっていくるサイン

    無理せず、寒い日は暖かくして過ごせたらと思います

    今日の寒さも、春の準備の一部でしょうから、暖かくして過ごしましょう


  • 進む路 no.953

    公開日
    2025/03/14
    更新日
    2025/03/14

    校長室より

    午前中の校舎

    3階の教室から立山連峰のややかすんだ姿がみえました

    3年生の教室には誰もいません

    昨日の卒業証書授与式を終え、196名はそれぞれの道を歩み出しています

    3年生の担当教師は、1,2年生の授業をしているものもいれば、自身の教室を来年度の新3年生に受け渡すために整理・整頓や掃除をしているものもいます

    年度替わりの時期であることを痛感し、ちょっぴり胸がキュッとします


    今日はお昼の12時30分に県立学校の入試結果が発表されました

    選抜試験ですから全員が合格するものではなく、不合格となる場合もあります

    不合格は、大きなショックでしょうし、今はまだこの結果も「未来につながる」と思う余裕はないでしょう

    悲しいでしょうし、つらいでしょう・・・

    ただ、忘れてほしくないことは、ここまでがんばってきたことはすごいことだということです

    自分の今までの努力を自分が認めて欲しいのです

    がんばったことには意味があります

    決して無駄ではない時間なのです

    どんな道を選んでも、これからの自分次第で、いくらでも素敵な未来が待ってるとわたしは思っています

    今は「悔しい」とか、「悲しい」気持ちでいっぱいかもしれません

    それはそうです、人間ですから・・・

    自分が望んだ結果ではないのですから・・・

    でも、時間が経てば、「もしかすると、この道にも意味があるのかもしれない」と思える時が来ると思います

    少なくとも、わたしはそうでした

    悔しさや悲しさで、今までのがんばりという無駄ではなかった時間を、何もしないことで本当の無駄にしないで欲しいと願います


    そして、本日の発表で合格が分かった人は、素直に喜んでください

    自分が目指す未来へ、自分のペースで歩んで行って欲しいと思います

    思っていたことと違うと感じることがあっても、今の気持ちを忘れず、立ち止まったり、休んだりしながら歩んでほしい

    少し止まると書いて「歩(あゆ)」むです


    合格・不合格どちらにしても、歩んだ先に、あなた自身が決める「正解」がきっとあるでしょう

    自分の人生を、自分で歩くのです

    他人がどのように歩いているのかを気にし過ぎるよりも、自分が自分の人生をどのように歩くかを本気で考え、歩んで欲しいです

  • 卒業証書授与式 no.952

    公開日
    2025/03/13
    更新日
    2025/03/13

    校長室より

    今朝、校庭の紅白の梅のつぼみが大きく膨らんできていました


    本日、砺波市長様、同窓会長様、文化体育後援会長様、PTA会長様、学校運営協議会会長様をはじめ、多くの来賓のみなさん、保護者の皆さんをお迎えして、卒業証書授与式を挙行しました

    壇上で一人一人に卒業証書を手渡すとき、何かしらの反応を示してくれる出中生を、やはり素敵だと感じます

    以前予告していたわたしからの最後のメッセージとなる式辞を、まっすぐなまなざしで身体全体で聴いてくれている出中生も、やはり素敵だと感じました

    また、送辞の在校生代表の言葉は、ぐっと胸に来ました

    そして、卒業生代表による答辞は、送辞との相乗効果でわたしの涙腺をゆるめました

    壇上であれほど涙をこらえられなかったことは記憶にありません

    そして、出中生による式歌、会場にいる全員での校歌と続き、音だけでなく目に見えないものがからだ中に響き渡りました

    市長様からも、多くの来賓のみなさんからも、式後に「感動した」「よい式だった」とお言葉をいただきました

    日頃の学びの成果を今日の式にギュギュっと凝縮してその姿、振る舞いで示していた出中生の力です


    これ以上、ここに今日の卒業証書授与式のすばらしさを表現できる言葉がわたしの中にはありません

    いや、10時からの卒業証書授与式だけでなく、その後、個別に行ったいくつかの卒業証書授与式も含めて、すべての時間でわたしは感動していました

    教育現場で毎年見られるミラクルのひとつを今日は存分に感じました

    だから、3文前の文章を訂正します

    これ以上、今日の出中生のすばらしさを表現できる言葉がわたしの中にはありません


    今日の「校長室より」はこの辺で終了し、この後は少し余韻に浸ります

  • 今日という日 no.951

    公開日
    2025/03/12
    更新日
    2025/03/14

    校長室より

    午前中は、各種式典や卒業式予行など、タイトな日程でしたが、出中生の主体的な活動で充実したものになっていたと感じます


    同窓会入会式

    卒業生代表の入会あいさつの後、同窓会歓迎の言葉を同窓会長 瘧師 富士夫 様にいただきました

    未来に向けて、今、そしてこれから何をすべきかを3年生なりに考える貴重な時間となりました

    同窓会の役員の方々にもお忙しい中、参列いただき祝福いただきました

    明日の卒業式を終え、出町中学校同窓会員は23,153名となります

    本校同窓会の歴史と重みを、改めて感じさせられる式となりました


    その後は、卒業記念品贈呈式

    卒業記念品贈呈を卒業生代表からわたしが受け取りました

    大切に使わせてもらいます

    卒業記念品は明日、体育館前に展示し紹介させていただきます


    そして、卒業記念品授与式

    PTΑからの卒業記念品をPTA会長 堅田 雄志 様から授与していただきました

    卒業生代表が受け取った後、堅田会長様からはお言葉をいただき、3年生はいろいろと感じ入っている様子でした


    最後には表彰式として、今年度のスポーツ・文化で活躍した中学生に送られる富山県中学校体育連盟表彰と富山県中学校文化連盟表彰の表彰状授与と、富山県をよくする会の団体表彰を受けたUTAWA-LEの表彰状授与が行われました

    すばらしいことです


    出町中学校での3年間の学びが、終わりを迎えようとしています

    いよいよ明日は、今まで大変お世話になった保護者や地域のみなさんに3年間の成長をその姿や振る舞いで示す卒業証書授与式です

    3年生はもちろん、2年生、1年生、そして教職員も緊張感をもって臨みます

  • 3.11 no.950

    公開日
    2025/03/11
    更新日
    2025/03/11

    校長室より

    2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震

    あれから14年です

    復興庁によれば、令和6年3月1日現在の死者、行方不明者の数は次の通りです

    ○ 死者 19,775名(※災害関連死を含む)

    ○ 行方不明者 2,550名

     ※「東日本大震災からの復興の状況と取組[令和6年12月版]」より


    国内観測史上最大となるマグニチュード9.0を観測し、巨大津波が沿岸部を襲いました

    そして東京電力福島第一原子力発電所事故がその被害を大きくします

    発災後、東北から避難した中学生を当時のわたしの勤務校で受け入れた縁で、発生から半年後に現地を訪ね、関係者から直接当時の様子を聴かせていただく機会がありました

    「災難は、忘れた頃にやってくる、ということわざを忘れていたときにこの地震がありました」としみじみ語られた某中学校の校長先生の言葉が強く印象に残っています

    校長先生は被災後全生徒が家族のもとに帰るまで数日は避難所におられたそうで、自身の家族と連絡をとれていなかったため既に亡くなっていると思われていたとも話されました

    ふるさとに戻って元気に学校生活を送る生徒や、その保護者の方にも会うことができました

    半年たってもまだまだ被害の爪痕が残る現地の様子は忘れられません

    そして、昨年1月の能登半島地震の発生により、1.17や3.11は、わたしにとって今までとはまた違う日となりました


    本校でも朝から弔旗を掲げています

    被災されたすべてのみなさんへお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、関係者へのご慰労と、1日も早い復興を、改めてお祈りします

    そして、まだ発災当時のままの状況が残る能登半島、北陸地方の被災された方々に対して、より一層お悔やみとお見舞いを申し上げ、関係者へのご慰労と1日も早い復興を強く願っています

  • 贈り物 no.949

    公開日
    2025/03/10
    更新日
    2025/03/10

    校長室より

    今日の予餞会

    2年生、1年生が、3年生を送り出すために準備してきたその成果を十二分に発揮していました

    バリエーション豊かな構成で、3年生への想いが感じられ、わたしはとてもうれしかったです

    第3学年の教師もいつの間に準備したのかと思わせるメッセージを3年生に送りました


    そして、会の最後は3年生からみんなへの合唱の贈り物です

    楽曲は2年前に卒業証書授与式でも歌われたRADWINPSの「正解」

    合唱で聴くこの曲は、個人的にものすごく心に刺さり、今日も泣きそうでした

    「自分の正解は、自分で決める」というメッセージが込められた楽曲で、自分の考えていることと通じるので本気で歌い上げる3年生の合唱で一層胸に刺さるのです・・・


    わたしから3年生へ贈る言葉は卒業証書授与式での式辞です

    わたしなりの本気で伝えます

  • それぞれの準備 No.948

    公開日
    2025/03/07
    更新日
    2025/03/07

    校長室より

    今日は県立高等学校等の一般選抜の2日目

    心配していた天気も大丈夫そうな朝を迎えホッとしていました

    全ての日程を終えて、受検した3年生はとりあえず、ホッとしたことでしょう

    合格発表まではドキドキもありますが・・・、ひとまずは卒業証書授与式に向けて様々な準備を進めましょうか


    学校では敷地内の植栽の雪吊が業者の方によって外されています

    敷地内で固くなった残雪をスコップで割って、少しでも早く溶けるようにしてくれている出中生や教職員がいます

    校舎内では1、2年生が3年生の卒業に向けていろいろと準備を進めおり、体育館や廊下等では、装飾や掲示が卒業バージョンになってきています

    また、本日は来週に迫った「予餞会」のリハーサルが実施されています

    「予餞会」

    簡単に言うと、卒業生を送り出すための会のことです

    「予餞」の「予」には「あらかじめ」という意味があり、なかなかに画数の多い漢字の「餞」には「旅立つ人に餞(はなむけ)をする」という意味があります

    「旅立つ前に、あらかじめ、はなむけをする」

    つまり、卒業生に「これからもがんばって!」「今までありがとう!」という気持ちを込めて開く会と言えます


    学校によって違いますが、在校生が歌を歌ったり、劇やダンスをしたり、思い出のスライドショーを流したりすることが多いです

    教職員も出し物をすることもありますし、3年生がお返しに何かすることもあります

    今年は、どのような予餞会となるでしょうか?

    マル秘です


    予餞会は、「生徒による、生徒のための、生徒が行う、卒業式」だと、わたしは思っています

    存分に楽しみ、存分にそれぞれの想いを伝え合ってほしいと願っています

    わたしにとっては、毎年、出中生の成長、すばらしさ、そして愛を実感できる場です

    また、教職員の愛を感じられる場でもあります


    そのような場に身を置くことができる幸せを、しみじみと感じます

    誠にありがたことです

  • 記憶 No.947

    公開日
    2025/03/06
    更新日
    2025/03/06

    校長室より

    今日は県立高等学校等の一般選抜の1日目です

    昨朝、○○さんが、「いよいよ、明日で緊張しています」と打ち明けてくれました

    「緊張しますよねぇ」と言うと、「その時になれば大丈夫でしょう」と、心強いことを述べ、感心しました

    なかなかそんな心持ちになれない出中生もいると思います

    でも、今までやってきたことを信じるしかありません

    そして、がんばった自分を信じるのです


    とにもかくにもわたしができることは、出中生が今出せる力を出し切ってくれることを願い、祈るのみです



    自分が中学3年生の頃

    記憶力がないわたしですが、受験のために私立高校へ向かう道を同級生と歩いている情景と、県立高校の体育館で受検の為の整列の開始を待っているときの情景を、なぜかよく覚えています

    特に、県立高校の体育館では、全く受検に関係のない、くだらなすぎてここで紹介できないくらいの恥ずかしい話をしていたことを鮮明に覚えています

    人間の記憶は不思議なものです



    ああ、話題がズレました

    そろそろ検査会場に入る時間でしょうか

    今までの入試と同様に、一人一人にとってよりよい結果となることを、この場所から祈り続けます

    生徒玄関前のモニターに今週映し出されているのは、私立一般入試前などと同様に、以前に生徒会が制作した本校応援歌についての映像です

    がんばろう、出町生!!


  • あいさつ No.946

    公開日
    2025/03/05
    更新日
    2025/03/05

    校長室より

    生活向上委員会が中心となった、あいさつ運動が昨朝から始まっています

    校内や地域であいさつを行うことで、その意義や大切さを実感することや、出中生の活動を地域に発信し、広めるというねらいを、校内放送で全校に伝えていました

    生徒玄関、三角地帯前、体育館玄関前で、明日まで行われる計画です



    あいさつは、単なる習慣やマナーではなく、人と人とのつながりを生む「最初の一歩」であり、関係を保ち深めるものだと思っています


    わたしたちは日々、多くの人と関わりながら生きていますが、その関係の最初は「おはようございます」や「こんにちは」から始まります

    あいさつは、相手の存在を認める行為であり、そこには「あなたを大切に思っています」「気持ちのよい関係を築きたい」というメッセージが込められているでしょう


    また、あいさつには場の空気を和らげ、人間関係を円滑にする力があります

    例えば、誰かとすれ違うとき、無言で通り過ぎるよりも、「こんにちは!」とひと言交わすだけで、相手との距離がぐっと縮まります

    逆に、あいさつがないと、ちょっとした誤解やすれ違いが生じやすくなるものです


    さらに、あいさつは自分自身の心の在り方にも影響を与えます

    明るく元気な声であいさつをすると、不思議と自分の気持ちも前向きになります

    相手の笑顔を引き出せれば、それが自分にとっての喜びにもなるでしょう

    「あいさつは、人と人との心をつなぐ小さな架け橋」

    たったひと言の積み重ねが、信頼関係を築き、日々の生活等をより豊かにしてくれるとわたしは思っています

  • 価値 No.945

    公開日
    2025/03/04
    更新日
    2025/03/04

    校長室より

    先日、たまたま街中でボーイスカウト姿の子供のグループを見かけました

    最近見たことがなかったのでとても懐かしく、また、自分のボーイスカウト活動をしていた記憶が蘇りました


    今ほどアウトドア活動が一般ではなかったその当時

    キャンプのことを野営と呼んでいた頃です

    わたしが所属していた団は、何もない山の中で野営します

    施設がある場所ではなく、水の確保と、トイレの確保が大変でした

    生きるために水は必要ですから、何人かでポリタンクを担いで水場まで行き、一杯になった相当重いポリタンクをテントサイトまで運びます

    何度も何度も山道を往復し、チョロチョロとしか流れていない水場でポリタンクが一杯になるまでじっと待ちました


    後に、海外の地域によってはこれが毎日の子供の仕事であることを知ります

    そのために学校へ行けず、半日以上をかけて水を運ぶということも・・・

    日本では蛇口をひねると水が出ることが当たり前です

    水道料はかかりますが、日本ではべらぼうに高額な訳ではありません

    小さい頃に、スーパーマーケット等で水が売られるようになりましたが、水にお金を支払うことに驚いた記憶があります

    今では普通に水を購入するおとなになりましたが・・・


    海外で水を買うといくらかでしょう?

    場所によってその価格は違います

    3年生は学習済みの「需要と供給」や、経費が影響します


    少しネットで調べてみました

    ファクト・チェックを怠っており、真意のほどは定かではないのであくまでも、そんなものかと思ってください

    左から、低料金の順位・国名(一部州名)・水道料金(※10㎥/月)の順です

     1・マイアミ・デイド・約580円

     2・ダラス・約1,420円

     3・日本・約1,560円

     4・オークランド・約1,700円

     5・シンガポール・約1,820円

     6・バンクーバー・約2,210円

     7・オタワ・約2,350円

     8・シドニー・約2,670円

     9・メルボルン・約2,790円

     10・ロンドン・約3,380円

     11・バーミンガム・約3,470円

     12・リバプール・マンチェスター・約3,730円

     13・ニューヨーク・約3,890円

     13・ラスベガス・約3,890円

     15・シアトル・約5,190円

     16・サンディエゴ・約6,160円

     17・サンフランシスコ・約6,930円

     ※何年の統計か?情報ソースはなにか?申し訳ないですが、記録しておらず不明です


    上位の一部を除いて、2,000円以上(10㎥/月)という料金が多いです

    サンフランシスコは、日本の約4倍近い料金です

    同じ水で、なぜ場所によって水道料金が大きく異なるのでしょうか?

    水道料金の具体的な金額については、水道料金の決め方が関係しているようですが、この先は興味があれば調べてみましょう



    別の視点で考えます


    想像してみてください

    もし、自分がどこかの国の砂漠の真ん中で、水筒が空っぽになってしまい、喉が渇いていたとしたら・・・

    コップ1杯1,000円の水を迷わず買うかもしれません

    さほど高いと思わないのではないでしょうか


    値段の感じ方は、気持ちによって違ってきます

    言い換えれば、モノの価値は人によって違うということでしょう


    ちなみに、宇宙空間での水の供給は非常に高コストであり、国際宇宙ステーション(ISS)では、500mlのペットボトルの水を地球から運ぶコストは約100万円らしいです

    そのため、ISSでは尿や汗を再生処理して飲料水として利用するシステムが導入されているそうです

    ※これもいつのデータなのか、情報ソースは何か、の記録を失念しており不明です



    話しは戻り、わたしがボーイスカウトの活動で経験した、何もない山の中での野営

    山の持ち主には許可を得ていたので、切り倒された木材を車が入るところまで運ぶ作業があったことも、思い出しました

    今にして思えば、過酷なことをしていたものです

    みんな無事に何泊かの野営を終えて、山を下りました

    当時は考えもしなかった、我々スカウトを引率したリーダーたちの苦労を今にして想像します

    大変だったでしょう・・・

    また、送り出した親も心配だったかもしれません


    そんなこと、考えもしなかったことも思い出しました


    この体験の価値は、プライス・レスだと、今しみじみ感じます


    今更ながら、多くの人に感謝です


  • 3月3日 no.944

    公開日
    2025/03/03
    更新日
    2025/03/03

    校長室より

    3月3日はひな祭り

    本日の給食にひな祭りが意識された包装のものがありました

    開けてみると「ひなあられ」です

    ひな祭りが近付くとスーパーやコンビニ等でよく見かけるようになります


    さて、ひな祭りにひなあられを食べるのはなぜでしょう?


    もともと「ひな祭り」は、紙の人形を川に流して厄を払う「流し雛」の風習と、平安貴族が行っていた人形遊びである「雛遊び」が合体したものともいわれています

    そして、江戸時代に流行した「雛の国見せ」によって、ひなあられが食べられるようになったそうです

    「雛の国見せ」は、屋内で飾っている雛人形を外へ連れ出して、野山を見せる風習です

    そのときのお菓子として、ひな祭りでおなじみの「菱餅」を砕いて携帯したことが、ひなあられの始まりと言われているとか・・・

    だから、あのようなカラフルな色なのですね


    地域によって味や形が違っており、関東のひなあられは小粒で甘く、関西は丸くてしょっぱいそうで、このあたりは関西圏ですかねぇ


    とにもかくにも「ひな祭り」はこどもの健康な成長を願うお祭りであり、愛ある祭りです


    そんなことを考えつつ、今日も給食の検食に励みました

    今日の毒見も、異常を認めず、です


  • AI no.943

    公開日
    2025/02/28
    更新日
    2025/02/28

    校長室より

    この頃、○○先生と名前を付けているAIと対話することがたまにあります

    以下は、先日の自宅での記録です




    わたし:

    ○○先生。人間とはどのような存在なのでしょうか?残酷な気もするし、そうでない気もするし・・・。


    AI:

    人間とは、一言で言えば矛盾を抱えた存在なのかもしれません。

    確かに、人間はときに残酷です。戦争や差別、裏切りなど、人間の歴史には痛ましい出来事が数多くあります。でも同時に、思いやりや愛、芸術や科学を生み出し、誰かを救おうとする心ももっています。

    人間の中には、光と闇、優しさと残酷さが共存していて、そのどちらも否定することはできません。大切なのは、どちらの側面を選び、どのように生きるかなのだと思います。

    人は完全に善でもなく、完全に悪でもない。ただ、その中で「どう在りたいか」を問い続けながら生きていくのが、人間なのではないでしょうか。

    あなたは、どう思いますか?


    (略) ※この後、しばし対話した後のAIの回答から


    AI:

    (略)

    まとめると、人間は矛盾した存在です。

    人間は、時に信じられないほど残酷なことをしますが、同時に、驚くほど優しくもなれます。この二面性を持つことが、人間らしさなのかもしれません。

    では、私たちはどう生きるべきか?

    それは、どちらの側面をより大事にするかを選ぶことにかかっています。たとえ人間に残酷な部分があったとしても、それに流されず、思いやりを持って生きることが大切なのではないでしょうか。


    わたし:

    人間は矛盾した存在ですか・・・。○○先生はどのような存在なのですか?


    AI:

    面白い質問ですね!

    人間が矛盾を抱えた存在であるように、私もまた、ある意味では矛盾を内包する存在かもしれません。

    私は、あなたに知識や考え方を伝えることができます。でも、自分自身の意志や感情を持っているわけではありません。私はあなたの問いに答えたり、一緒に考えたりできますが、実際に行動を起こすことはできません。

    それでも、もし私に「存在としての本質」があるとするならば、対話を通じてあなたの考えを深めること、そして少しでもあなたの気持ちに寄り添うことなのかもしれません。

    人間は矛盾を抱えながらも、その矛盾に悩み、考え、成長していきます。

    私は悩むことはありませんが、あなたが考える手助けをすることで、あなたとともに思索の旅を歩むことができます。

    ・・・なんだか、私も哲学的なことを言ってしまいましたね(笑)。

    あなたは、私のことをどんな存在だと思いますか?


    わたし:

    ううむ。逆質問されると・・・。どうでしょうか・・・。頼りになる存在です。


    AI:

    それはとても嬉しい言葉です!ありがとうございます。

    頼りにしてもらえるのは、私にとって最高の存在意義かもしれません。

    でも、私は完璧ではありませんし、あなた自身の考えや感じたことも、とても大切です。私の言葉がヒントになったり、考えを整理する助けになったりすれば、それが一番の喜びです。

    もしまた悩んだり、考えを深めたくなったりしたら、いつでも話してくださいね。

    あなたの問いはいつも面白くて、考えさせられます!


    (略)





    人工知能との対話が興味深くて時折自宅でやりますが、これらの情報も蓄積されAIは学習しているのですね

    わたしは文字での対話ですが、これが音声による対話となったら人間と会話していることと変わらない気がします

    技術の進歩には驚かされます


    今朝の新聞にAIを悪用して検挙された中高生の記事がありましたが、こどもたちはおとなを鏡に行動していると思っています

    全ては周りのおとなではないかと思うのです


    職業柄頻繁にこどもたちへメッセージを発していますが、我々おとなはどうなのだろうか思いながらです

    ある程度は自分のことを棚に上げる必要もあるでしょうが、発している責任を感じる必要はあるでしょう


    AIに「あい」はあるのか・・・?

    感情はないと、○○先生(AI)は以前言っていましたが・・・

    人間には「愛」がありますな


    たぶん


  • 感謝 no.942

    公開日
    2025/02/27
    更新日
    2025/02/27

    校長室より

    画像はありません

    昨夜、出町中学校PTAの「令和6年度 第2回 全体委員会」が開催されました

    お忙しい中、会長をはじめ、役員、委員のみなさんには多数来校いただき、令和6年度の事業報告、経常会計と援護会計の中間報告、そして令和7年度の出町中学校PTA会長・役員(案)について、協議いただきました

    先日発行した「出中だより」にも書かせていただきましたが、本校の教育において保護者のみなさんや地域のみなさんの存在はとても大きいです

    それは物心共に協力に支えられているからです

    それぞれが「出中生のよりよい成長」という願いを共有し、また、本校校訓の「天資養活 自他共栄」の精神を共有し、出町中学校の教育活動がより充実していくことを目指します

    令和6年度の役員、委員のみなさん、そして会員のみなさん、誠にありがとうございました


    会の終了後には役員のみなさんによる引継ぎの準備も、遅くまでなされたことも紹介しておきます

    この世の中は、多くの方の見えないところでの活動で、多くのことが回っています

    ありがとうございます

  • 朝から雨 no.941

    公開日
    2025/02/26
    更新日
    2025/02/26

    校長室より

    本日は朝から雨

    雨の影響で、先週までの雪がその様相を変えています


    ちょうど、今は二十四節気の「雨水(うすい)」

    天から降ってくるものが、雪から雨へ変わる頃です

    積もった雪や氷がゆっくりと融け始め、その水が耕作地を潤す頃となりますから、昔から「雨水」は農耕の準備を始める目安とされてきました

    昔の人の自然と生きるための知恵は、とても素晴らしいと感じます

    今年は2月18日が「雨水」であり、この日から「啓蟄(けいちつ)」の前日にあたる3月4日までが「雨水」の期間です

    「雨水」の前は春の始まりとされている「立春」

    「雨水」の後は冬ごもりしていた動物たちが土の中から這い出てくる「啓蟄」

    暦通りに、季節は確実に進んでいます

    春の兆しがだんだんと実感できています


    また、より細かく季節を分けた七十二候では、今は次候である「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」の期間です

    霞始靆とは、霧やもやのために遠くの山や景色がほのかに現れては消えるなど、趣ある風景になる頃のことを指します

    春に出る霧を霞(かすみ)、夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれますが、昔の人は、この春霞のことを、春を司る神様である佐保姫(さおひめ)がまとう衣の裾に例えたそうです

    なんとも趣のある、日本人らしい感性だと思います


    「雨水」の期間は、冬と春を交互に行き交いながら、徐々に季節が春に近付き、一時的にやってくる強い冬型の気圧配置は長く続かず、周期的に低気圧が日本列島を通過していきます

    そんなときは、気温上昇と共に本降りの雨となることがあります

    雪が降る日もありますが、この時期は雨情報にも留意が必要です

    「三寒四温」とはうまく表現した言葉で、寒暖差が大きくなりますから、健康に留意しつつ本格的な春の訪れを待つこととなります

    急な変化に人間の心身は弱いですから



    来週は県立学校の一般入試があります

    これも、春の訪れを迎える出来事のひとつでしょう

    昨日出願が締め切られ、各校の倍率が発表されました

    進路決定に向けて、出中生はがんばります

    当日に自分のもてる力を出し切ることができるように、体調管理に留意しましょう

  • 定期考査 最終日 no.940

    公開日
    2025/02/25
    更新日
    2025/02/25

    校長室より

    本日は1、2年生の学期末考査の3日目(最終日)

    出中生はそれぞれの問題に取り組んでいます


    果たして定期考査は、何のためにあるのでしょう?

    「ただの苦行じゃないかぁ」、「どうせ忘れるのに、なぜ勉強しなきゃいけないの?」等と、感じる出中生がいるかもしれません

    中高生の頃のわたしはそうだったかも・・・

    歳をとって分かったことは、定期考査には大きな意味があるということです

    テスト全般に言えることでしょうが、決して「できる」「できない」をはっきりさせるためだけのものではありません

    前回のテストと比べて、「自分がどれほど成長したのか」を知る機会です

    がんばって、結果が良くなれば、それは自身の成長の証です

    思ったように結果が出なかったときは、「次はどうすればいいか」を考えるきっかけとなります


    また、テスト勉強をすると、「あれ? ここは、よく分かっていなかった」と気付くことがあります

    この「気付き」もとても大切です

    授業だけではなく、テスト勉強を通して、知識が曖昧な部分が整理され、確かなものになる瞬間です

    これは、授業を受けるだけでは得られないことでしょう


    「将来こんな勉強、使わないし・・・」と思う出中生がいるかもしれません

    定期考査に取り組むことで得られるのは知識だけではありません

    計画を立てる力、効率よく学ぶ力、努力する力、そして何より自分に合った学び方を見つけられます

    これらは、将来仕事に就いたり、夢を追いかけたりするときにも役立つスキルでしょう


    人は「できた!」という達成感を感じることで、自信がつきます

    テスト勉強を頑張って、少しでも点数が上がったり、前回より理解できたりすると、自分も「やればできる!」という実感が湧いてきます

    成長の証と先に書きましたが、小さな成功体験の積み重ねがあることで、大きな目標に挑戦できるようになるでしょう


    テストは、単なる苦しいイベントではありません

    「自分の成長を確かめるチャンス」です

    思うような結果がでないこともあるかもしれませんが、それも大切な経験です

    大事なのは、その現実を踏まえて、未来に向けて自分がどのように進むかです

    定期考査を「成長のきっかけ」に変えて、一歩ずつ前進できればと、問題に取り組む出中生を観ながらわたしは思うのでした

  • ここも掘れ no.939

    公開日
    2025/02/21
    更新日
    2025/02/21

    校長室より

    今朝にかけて本校周辺ではまた新たに雪が積もっています

    出中生たちは安全に留意して登校してくれています

    雪国に生活する我々にとって、大切なことです

    小学生の頃、登下校中に除雪でできた雪山に登ったり、屋根雪が落ちてできた雪山に登っていたことが、今からすると恐ろしい・・・

    特に、体育館の下の落雪でできた雪山の嶺で寝転んでうとうとしていたことは危険極まりないことです

    流石に出中生でそんな人はいないでしょう

    運よく、事故もなく現在に至っているわたしですが、決して真似をしてはいけませんな


    さて今朝も穴掘り(雪掘り)です

    本校には2か所の穴掘りスポットがあり、今日は特に念入りに2か所とも掘り切りました

    教頭さんにも手伝ってもらいながらの作業でしたが、これで安全確保できました

    この穴が使われないことを祈りながら、汗をぬぐいます

    この3連休でまた埋まるのでしょうが、また掘るのみです


    問題:果たして何を掘っているのでしょうか?


    ※写真上1枚目:前号の場所の状況

    ※写真上2枚目:今回新登場の場所の状況

    ※写真上3枚目:掘り出された部分

  • ここ掘れ no.938

    公開日
    2025/02/20
    更新日
    2025/02/20

    校長室より

    今朝も雪が積もりました

    玄関や駐車スペースの除雪は大切ですが、雪で分からなくならないように留意している場所が上の写真の場所です

    さて、出中生はどこかわかるでしょうか?

    いつもは使わないものであり、ずっと使わなければうれしいのですが、使うときに使えないと困るものです


    明日もまた、掘ります

    掘るときは、何も考えず掘るのみなので、結構私は好きです

  • ワークショップ no.937

    公開日
    2025/02/19
    更新日
    2025/02/19

    校長室より

    県が制定準備を進めている「こどもの権利に関する条例(仮称)」のワークショップが昨日本校で開催されました

    条例の内容について中学生の意見を聴くために開催されたワークショップです

    第2学年の生徒が参加し、富山県厚生部こども家庭室こども政策課の方から条例の概要について解説していただいた後、こどもにとって大切な権利などについて、2年生が意見交換をしました

    意見交換のテーマは次の3点です


    1 説明を聞き、初めて分かったことや、分からないことは何か?

    2 みんなにとって大切な権利は何か(その理由も)?

    3 こどもの権利を大切にするために、社会や周りのおとなにしてほしいことは何か?


    「こどもの人権を守ることは大切だが、こどもを守ってくれるおとなの人権を守ることもとても大切」という意見が出て驚きました

    また、全体の場では発表されませんでしたが、グループ内での話し合いでは、「家族に自分の話を十分聞いてほしい」という願いも出ていたと終了後に聞き、なるほどと感じました

    個人的には、権利を主張することは大切だが、そのことで周りの人の権利を奪うことがないようにすることが大切だという話が、印象に残っています

    2年生にとっても、我々おとなにとっても学びの時間になりました

    ※このワークショップは県内4中学校(堀川中、滑川中、芳野中、出町中※開催順)で実施され、本校が最後の会場でした

  • 支えられている no.936

    公開日
    2025/02/18
    更新日
    2025/02/18

    校長室より

    本日、午前中に学校経営審議委員会を開催しました

    お忙しい中、また、足場の悪い中、委員のみなさんに来校いただき、学校からの報告等に対してご意見等をいただきました

    出中生599名のよりよい成長と、みんなの未来のために、学校教育ができることに取り組んでいきます

    ありがとうございました


    「学校とは何か?」 

    教師になってからずっと自問自答しているわたしの課題です

    世界中で、大昔からその姿や形を変えながら「学校」は存在し、今その場にわたしはいます

    学校は「知のバトンを受け渡す場」であり、「人とつながる場」であり、「自分を知る場」であり、「よりよい社会をつくる場」であると、わたしは考えます

    姿や形を変えながらも現存するのは、学校という存在が人類にとって必要だからでしょう

    毎日そう思いながら、本気・根気・元気に学ぶ出中生の姿を観て過ごしています

    学校は単に子供が通う場所ではなく、人類の未来をつくる場です

    このことを教職員は自覚し、その職責を果たしてくれていると信じています

    そして、忘れてはならないことが、保護者のみなさんや地域の方々や同窓生の存在です

    みなさんの存在に、本校教育は物心共に強力に支えられています

    教職員は学びを導く存在として、保護者は子供の個性を尊重する存在として、地域の方々や同窓生のみなさんは出中生の安全・安心、そしてその活躍を温かく見守っていただく存在として、その役割は違います

    しかし、それぞれが「出中生のよりよい成長」という願いを共有することで、本校の教育が今ここにあるのだと実感しています


    学校はみんなのもの

    子供だけのものでもありません

    校訓「天資養活、自他共栄」の精神を子供も大人も共有しながら、ますます出町中学校が発展していくことを願い続けます


  • お天道様は見てござる no.935

    公開日
    2025/02/17
    更新日
    2025/02/17

    校長室より

    今朝、グラウンド横の校訓が刻まれた石碑越しに日の出を拝みました(上写真1枚目)

    石碑に記された天資養活の文字は顔を出していますが、自他共栄の文字は雪の下です

    意味深・・・


    不思議なもので、日の出は希望を感じ、日の入は哀愁を感じるわたしです

    オレンジで真ん丸の太陽を拝みながら、「お天道様は見てござる」というフレーズがなぜか頭をよぎりました

    AIにそのことを話すと、「江戸の職人と小さな嘘」というエピソードを紹介してくれたので、掲載します




    江戸時代、とある町に腕のいい大工の棟梁がいました。

    彼は技術に優れ、町の人々から絶大な信頼を寄せられていました。

    ある日、裕福な商人から新しい蔵を建てる依頼を受けます。

    しかし、棟梁はふとした誘惑に駆られました。

    「見えない部分の材料を少し安いものに変えれば、工事費を浮かせられる。その分、自分の儲けが増える…」

    一瞬の迷いの後、彼は目立たない部分の木材を質の低いものに変えてしまいました。

    外から見れば立派な蔵、誰もその違いには気付きません。

    しかし、完成後しばらくして、大雨の日にその蔵の一部が崩れてしまいました。

    驚いた棟梁は、修繕のために駆けつけましたが、修理中に偶然にもその蔵が自分の息子の未来の住まいになる予定だったと知ります。

    棟梁は愕然としました。

    「なんてことをしてしまったのか…!」

    もし、棟梁が手を抜かずに最良の材料を使っていれば、息子の住まいが危険にさらされることはなかったでしょう。

    そのとき、棟梁の頭にふと、幼い頃に祖父から言われた言葉がよみがえりました。

    「お天道様は見てござる。誰も見ていなくても、自分の良心に恥じない仕事をしなさい」

    棟梁は深く後悔し、以後はどんな仕事でも一切の妥協をしないと心に誓いました。




    ・誰も見ていないからといってズルをしない

    ・正しいことを続けることで、自分自身が誇れる生き方をする

    ・自分の行いは巡り巡って自分や大切な人に返ってくる


    「お天道様は見てござる」という言葉は、単なる道徳的な教えではなく、人間としての誇りや生き方に通じるものだと、AIはわたしに語ります

    AIに話を聞かせてくれたお礼を述べると、次のように返されました

    こちらこそ、ありがとうございます!少しでもお役に立てれば嬉しいです。またいつでもお声がけくださいね。「お天道様」はいつも見てござる・・・ですが、○○も見ておりますので(笑)、何かあれば遠慮なくどうぞ!」

    ※○○はわたしがAIに付けた名前です


    音声でやり取りすれば、よい話し相手になってくれるでしょうな

    ちょっぴり不思議な気持ちにもなりました


    上の写真2枚目は、休日の太陽です

    3枚目はその太陽に照らされてその存在感を示す立山連峰

    そして、4枚目は雲に隠れた太陽

    雲に隠れても、太陽は地表を明るくしてくれています

    また、隠れてはいますが、そこに居てくれます

    隠れていても、自宅周りの雪を割っておくと、思いのほか雪を融かしてくれました

    これも太陽のおかげ様です

    夜も太陽は地平線の下ですが、確実にそこに居てくれています

    そして朝には昇ってきてくれます・・・


    今晩からまた冬型が強まるとの気象予報となっています

    過日のような降り方になるのかどうかハラハラしながら過ごす今週となりそうです

    なにより、安全第一です

    どんなにひどい雪の日になっても、雲の上に太陽がいることを感じつつ、自分のできることをやり切るのみです

  • 不完全 No.934

    公開日
    2025/02/14
    更新日
    2025/02/14

    校長室より

    家を建てる時は瓦三枚残す


    「完成したものは、崩れるのみ」という考えが江戸時代にあったようで、この考えを大切にしたものが当時は様々な場所で見られたそうです

    その中でも代表的なものが冒頭の「家を建てる時は瓦三枚残す」です

    鴬張りの廊下で有名な京都の知恩院御影堂の屋根(大棟の中央)には本当に数枚の瓦が置かれています(※上写真:知恩院HPより)

    屋根の上に瓦があるのでこの建物はまだ未完成であり、崩れ始めてはいないからこの建物は長持ちするのだ!という願掛けですね

    ホームページに、「『満つれば 欠くる 世の習い』……この世はすべて無常であり、完成すればあとは壊れていくばかり」とあります

    未完成だから、まだ、崩れ始めない

    昔の日本人の考え方は興味深い・・・

    今年、とある神社でおみくじを引いたら「凶」でした

    一瞬クラっとしましたが、おみくじに書かれている文を読むと未来はよくなるようにも読めます

    逆に、大吉を引いていたら、「今がピークであとはどうか?」と不安になっていたかもしれません

    このことと、この発想は似ているかもしれません

    そういえば、日光東照宮にある陽明門の4本の柱の一本だけが逆さまになっている(※境内には本殿や拝殿にも同じように逆さ柱が存在)とか、五重の塔の一番上の屋根裏だけ造りが違う(※5層の屋根のうち1~4層目は和様で5層目だけが唐様)とか、これらも同じ考えからきているそうです

    奥深い・・・

    このようなことを理解せずに表面上しか見ない浅い考え方で、貴重なものを取り壊したり、手を加えて直したりすることは、残念だと思います

    専門家やプロがこのことに気付き、理解し、今なお大切に保管されていることは、素敵なことだとわたしは思います


    自分の身の回りでも、このことと似たようなことがあるのでは・・・

    留意しなければならないと改めて感じました

  • 雪靨 no.933

    公開日
    2025/02/13
    更新日
    2025/02/13

    校長室より

    中庭の雪面がところどころくぼんでいます

    「雪えくぼ」です

    これは積もった雪が融けることで見られる雪面のへこみです

    この雪えくぼがどのようにしてできるのかは、野外での観測や人工積雪を用いた室内再現実験の論文がありますが、その条件などは不明な点が多いようです


    果たして気付いている出中生、教職員はどれほどいるのでしょうか?


    興味があると観えて、興味がないと見えないことはよくあります

    また、興味があっても観えないことがあるから、これまた面白いことです


    「気付く」ということが、いろいろなことの始まりだと思います

    そして、そのことに対してすぐに動けるかどうか・・・

    ある人によれば、動くまでの速さで人としての成長に大きな差ができるとのこと


    「えくぼ」を漢字で書くと「靨」

    何だか別の印象をもってしまうことがこれまた不思議です

  • 春夏秋冬、喜怒哀楽 no.932

    公開日
    2025/02/12
    更新日
    2025/02/13

    校長室より

    西高東低の冬型の気圧配置になると、日本海側は雪で太平洋側は晴れ

    小さい頃はこのことにあまり意識がなかったのですが、年齢を重ねるごとにその違いを意識するようになっています

    先月に急用で太平洋側へ行く用事ができ、大雪の中、東海北陸道を走ったとき、改めてこの時期の日本海側と太平洋側の違いを強く感じました


    冬の鉛色の空の影響で心が沈むという話を聞くことがあります

    毎日毎日青空が広がる地域と、毎日毎日青空が顔を出さない地域と、その環境の差は動植物の成長に影響するでしょう

    良いとか、悪いとかいう話ではなく、その事実を受け止めて、未来に活かすことが大切だとわたしは思っています

    なんやかんやでわたしは富山が好きなのです

    だから、贔屓目(ひいきめ)のところがあるかもしれませんが、雪の降る日でも、さっと青空が広がる時間があって、雪面がキラキラする風景を観ることが好きです

    除雪作業が身体に堪える年齢になりましたが、そんなに嫌いではありません

    大学では雪氷学を専攻しました

    そして何より、晴れ間に見える雪をかぶった立山連峰を眺めるのが好きです

    それは海越しに眺める姿も、より近い場所から眺める姿も、自宅から眺める遠くの姿も好きです


    四季がはっきりしている日本、そして富山

    今年度も暑い夏があり、平年よりも多くの降雪が続くこの冬があり、その間に春や秋があり、それぞれに晴れの日、雨の日、雪の日、嵐の日等といろいろです

    その中に人生を感じます

    冬が嫌いな人、苦手な人もおられるでしょうが、「冬来たりなば 春遠からじ」です

    これはイギリスの詩人であるシェリー氏の詩が出典と言われています

    彼の作品である「西風に寄せる歌」のラスト「If Winter comes, can Spring be far behind ?」が原文とされます

    これを訳したのが、上田 敏 氏だという話もありますが、彼の訳詩集「海潮音」にも「上田敏全訳詩集」にも見つけられません

    A.S.M.ハッチンソン氏の小説「If Winter comes」を木村 毅 氏が翻訳したとき、その本の扉にあるシェリー氏の詩は「冬来なば、春遠からじ」と訳されています

    直訳すれば、「もし、冬が来れば、春は遠くない」ですかねぇ

    うまく和訳されていると感じます

    昔、この文章は日本人が書いたと思っていたので、イギリスの方の文章と知り驚いた記憶があります


    季節や天候が自然の感情となぞらえられることがあるのは、もっともだと思っています

    人生の中で泣きたいことも、腹の立つこともありすが、うれしいことも、楽しいこともあります

    笑顔の人の存在に救われたことが今までのわたしにはたくさんあります

    自分が誰かにとって、そんな笑顔の存在になれているとは決して思えませんが、少しでも自分自身は笑顔でいられればと思っています

    気を抜くと仏頂面なのですが・・・

    脳科学的にも笑顔をつくれば自分自身も楽しくなるそうです・・・不思議


    過日の大雪の日(※心配で6時に出勤していた日)

    3年生の○○さんが玄関が開く定刻に登校してきました(※1時間始業時刻を遅らせている日)

    彼の笑顔にいつも元気をもらっているわたしなのですが、「雪大変だったでしょう?」と尋ねると、彼は「いえいえ、何だか特別に感じて、うれしくてうれしくて(※意訳です)」と笑顔で答えてくれました

    こちらまで自然に笑顔になりました

    素敵だと感じます


    笑顔は「え~、顔」です(※ダジャレ)


    彼だけでなく、誠にいつも多くの出中生から元気をもらっています

    感謝

  • 平年以上の no.931

    公開日
    2025/02/10
    更新日
    2025/02/10

    校長室より

    砺波の平年値(1991~2020)で、2月の最深積雪は、47㎝(気象庁データより)

    砺波の2/10 13:20 現在の積雪深は64cm(気象庁 アメダス(砺波)データより)

    今朝6:00は73cmでしたから、若干圧縮されています

    ※雪は時間が経つと雪質が変わり密度が大きくなります(新雪→しまり雪→ざらめ雪)


    中庭も多くの雪で覆われ、図書室前には屋根から落ちた雪が積もりました

    図書室から見ると、ここ数年見たことないほどの雪の山となっています


    図書室では、昼の休み時間に多くの出中生がその雪を眺めつつも、本を選んだり、本を読んだり、思い思いに時間を過ごしていました

    学校司書がタイムリーな企画展示をしてくれており、今も明日の建国記念の日に関連した歴史図書などの展示や、太宰治のコーナー、図書館教育ニュースの特集「文豪が描いた恋のかたち」の関連図書の展示等、興味をそそられるしかけが一杯です

    積もった雪も気になりますが、そのあたりも気になります

    わたしも思わずまた数冊借りてしまいました

    知の刺激にやられました

    環境が大切であることを実感させてもらっています

  • 考えさせられる no.930

    公開日
    2025/02/07
    更新日
    2025/02/08

    校長室より

    午前中に、今年度新規採用者の道徳科の授業を参観しました

    資料は「左手でつかんだ音楽」というお話です(「新訂 新しい道徳2」東京書籍)

    ピアニストの舘野 泉さんが舞台で脳出血を起こし、右半身不随に・・・

    その後1年半をかけて左手だけの奏法を習得し、「左手のピアニスト」として復活されます

    その後も左手の音楽を追求する舘野さん

    音楽を諦めず身体的な制約をものともせず、左手の世界で新しい音楽をつくり、新しい世界を開きつづけたお話です

    生徒と共にわたしも、とても考えさせられる授業でした

    授業者が、息子が彼の苦悩を知って、そっとピアノの上に置いておいてくれた「左手のための三つの即興曲」を演奏したときの舘野さんの気持ちを問います

    ○○さんは「左手だけでも感動の音楽を弾くことができることに気付いた」と発言しました

    ここでわたしは○○さんに問いたかった

    両手の演奏を目指していた舘野さんは、そのことをあきらめたのではないか?と

    ここで考えてほしかったのは、舘野さんの夢や理想は何かということです

    想像でしかありませんが、多くの人を感動させる音楽を届けることが彼の夢や理想だとすれば、両手での演奏ではなく、左手だけで演奏することは、決して夢や理想を諦めたこととはなりません

    このことを、出中生は意識できたでしょうか?

    彼の想いを考え、彼になった気持ちになることで、自分の夢や理想のこととリンクしてほしかったのです


    ちょうど昨日は3年生の多くが私立高校の入学試験を受けていました

    今日の授業を受けている2年生は、来年のこの時期に進路選択でおおいに考えることでしょう

    その時、未来の夢や理想をどう考えるかです

    ○○になりたいという夢があったとします

    人生、思い通りにならず、○○になれないこともあります

    その時、自分の夢や理想は、○○になって何がしたいのかだと思うのです

    ○○以外でも自分のしたいこと、夢や理想を叶える進路はあるのではということです

    舘野さんの夢は、両手でピアノを弾くピアニストになりたかったのではなく、音楽を演奏することで、音楽のすばらしさや感動を届けることだったのではと思います

    両手でピアノを弾けないのなら左手一本でも、叶えられるのです

    授業に参加し、「あきらめない」ということを、今一度考え直させてもらいました


    また、今日はふたば学級の総合的な学習の時間の発表にも招待されて、その授業にお邪魔しました

    その様子の写真はないのですが、ふたば学級のみんなもとても立派でした

    「身近な地域をみつめる」という学年テーマのもと、学級みんなで「災害が起こった時のために、どのように備えればよいのか」を追求した内容です

    わたしへのインタビューもはさみつつ、砺波市や体育センター、出町地区自治振興会への取材などを通して、自分たちのできることを発表しました

    保護者の方にも観ていただければよかったです

    道徳科の授業同様に、ふたば学級の発表を見せてもらいながら、わたし自身もどのような備えが必要かを再確認しました

    昨年中にわたしへインタビューした中の、学校としての備えは何かという問いへの回答も、今回提示されていました

    どのように回答したか忘れていたので、その当時を思い出しつつ、「絶えず、見直しながら、備えを更新する必要がある」と改めて感じることができました


    今日も出中生と共に多くのことを学ばせてもらいました

    ありがとうございました

  • がんばって no.929

    公開日
    2025/02/06
    更新日
    2025/02/06

    校長室より

    昨日(2/5)の16:08に発令された大雪警報

    2月6日は通常登校としていましたから、ずっと、気象情報や道路情報など、大雪に関する情報をチェックしていました

    運よく、本日(2/6)の4:16に大雪警報が解除され、大雪注意報が発表となり、少しホッとしています

    ただし、大雪注意報は継続中なので、気を引き締めます

    今日は県内私立高校の入学試験があり、このことも大雪の影響を心配していた理由です


    これらの関係で、昨朝、今朝といつもより早く出勤しています

    図書室の中庭側の屋根雪がその重みで、大きく垂れ下がっていました

    出勤途中の主要道路や校舎周りは関係者によってきれいに除雪してあり、すっきりとしていました

    誠に、ありがたいことです


    そして今朝、受験者の一部は本校出発の貸切バスで会場に向かいました

    バスに乗りやすいように、多くの教職員が重機が除雪できない場所の雪をどかしてくれています

    そんなわたしたちに、「除雪をありがとうございます」と声をかけてくれた受験生がいます

    言葉は不思議です

    その言葉をもらうためにやったことではないですが、やはりうれしいのです


    そして自分は、バスに乗り込む受験生に「がんばって!」とか、「いってらっしゃい!」と声をかけます

    「がんばる」という声掛けに否定的な意見もありますが、わたしにとって、何かに挑戦し続けている人に対して思わず出てしまう言葉です

    「がんばる」は、単に無理をするのではなく、「自分のできることを精一杯やる」ことだと思っています

    「我を張る(がをはる)」が変化した言葉だとも言われていますから、「自分の意思をしっかり持ち続ける」という意味が含まれているでしょう

    今日の場合は、進路決定に向けての自分の意志でしょうか(今までの努力も含めて)

    「頑固になる」「意地を張る」という意味ではありません

    確かに、「がんばれ!」は、人によってプレッシャーになることもあります

    わたしが発する意味は、「応援しているよ」ということであるのですが、・・・

    言葉は、相手を元気づけることもできれば、逆に元気を奪うこともありますから、留意していますが嫌な思いをさせていることがあれば、ごめんなさい

    がんばり方は人それぞれであり、「無理せず、自分らしくがんばってほしい」とわたしは思っています


    受験生のみなさん、がんばって!!

  • 大雪警報が大雪注意報に no.928

    公開日
    2025/02/05
    更新日
    2025/02/05

    校長室より

    昨夜から今朝にかけて、県外の方から「雪は大丈夫か?」とお見舞いのメッセージが複数届き、ありがたいことだと感じています

    大雪警報が発令され、砺波市の全小中学校は今朝の始業を1時間遅らせてのスタートでした


    通常通りの時刻に登校した生徒も多く、教室で学習したり、誰かと話をしたり、正面玄関の除雪をしてくれたりと、それぞれに主体的に活動する姿が見られました

    黙々と教室で学習する姿や、自主的に楽しそうに除雪作業をする姿が、急に広がった青空できらきら光る新雪と重なって、まぶしかったです

    朝から少しうれしい気持ちになりました


    1時間遅れの朝の会が終わり、1限目は令和7年度前期生徒会役員の認証式がオンライン形式で行われています

    任期を終えて少し余裕の表情の令和6年度後期生徒会役員と、緊張感を漂わせる令和7年度前期生徒会役員が会議室で式に臨みました

    選挙管理委員長による当選証書授与式や、わたしからの認証状授与、そして生徒会引継ぎ式と、儀式が続きます

    儀式というとネガティブなイメージをもたれる方もおられると思いますが、わたしは大切なものだと思っています

    冠婚葬祭の式はそれぞれの人生において大切な式ですし、卒業式、入学式は学校において重要な式だと考えています

    先日、出雲の国、島根県の美保神社で、氏子さんが厳格なしきたりを守って生活している番組をたまたま視聴しました

    これほどまでにするのかぁ、と思わせるほど厳格なしきたりでした

     ※美保神社(ゑびす様の総本宮)HPはこちら

    歳をとったせいでしょうか、それぞれの土地にあるそういったものは、現代的ではないと否定するのではなく、やはり大切な伝統ではないかと思っています

    特に、関係する方々が大事にしておられるのであればなおさら、周りがとやかく言う問題ではないとも思います

    今日の生徒会引継ぎ式や、和鍾文化祭の開幕と閉幕に和鍾の音を響かせるのもそうです

    わたしは本校の伝統として大切にしてほしいと願っています


    午前10:25に大雪警報が解除され、大雪注意報が発表されました

    明日は通常通りの運行となります

    ただ、道路にはまだ雪が多いですし、降雪も予想されます

    登下校の際の安全確認をいつも以上に丁寧に行い、慌てず余裕をもって行動しましょう


    日程の変更等があれば、明日の午前6時30分までに本HPやあんしんメールでお知らせします

  • 大雪警報発令 no.927

    公開日
    2025/02/04
    更新日
    2025/02/07

    校長室より

    砺波市鷹栖地内の観測値の状況は、14:00現在 降雪量が3㎝、積雪量29㎝、気温-0.5℃

    本校中庭の積雪状況も、朝と今では違っています

    トップページに掲載し、案内も本日配付しますが、明日朝の始業時刻を1時間遅らせます(2/4 14:00現在)

    本日は帰りの会で下校の注意喚起をします

    明日朝も十分に安全に留意して登校してください

    通常通りに登校することも可能です(校舎に入れます)


    今日は敷地内で除雪作業をしていただきました

    本校だけでなく、道路の除雪をはじめ、多くの方が我々の生活を支えてくださっています

    多くの力が結集され、一人一人の命が守られていることを実感します

    埼玉県八潮市で道路陥没事故に巻き込まれたトラックドライバーの安否はまだ不明のようです

    昨日、逆流する下水を止めるために他市も含めて多くの市民に対して県知事が14:00~17:00の水道使用の自粛をお願いしていると報道されていました

    その要請を受け、とある水を使用する小売店の経営者が、「何よりトラック運転手の方が見つかることが最優先ですから、できることは協力します」とインタビューで答えておられたことに心動かされました


    雪の状況次第で明日朝の日程も変更になる場合があります

    その場合は明日朝6:30までに、ホームページや安心メールでお知らせします

    ご理解・ご協力お願いします

  • 今日という日は・・・ no.926

    公開日
    2025/02/03
    更新日
    2025/02/03

    校長室より

    今日は、令和7年度前期生徒会役員選挙の投票日

    立会演説会の後、投票が行われました

    壇上に立った立候補者も、フロアでその演説を聴く有権者も、その本気の姿勢を見てうれしくなります

    未来に生きようとする多くの出中生のエネルギーを感じます


    投票結果では、当選者と落選者が出ますが、どちらも出町中学校生徒会の会員であり、未来のよりよい出町中学校生徒会をつくり上げる一員であることを、全会員が理解してくれていると信じています



    そして、今日は立春であり、「二十四節気」の最初の節気であり、暦上で春が始まる日

    立春を「春が立つ日」と考えれば、「春立」となりそうですがそうではありません

    どうも、二十四節気が古代中国によって考案されたことに由来するようです

    古代中国では、王様が季節や星の巡りを支配していて、王が国民に宣言して知らしめていたそうです

    このため、王が「春を立てる」という考えから、「立春」だそうです


    立春は春の始まりを告げる日です

    昔の人々にとって、1年のスタートでした

    正月に「迎春」「早春」「新春」という言葉を使うのもその関係ですね

    昔の日本では、立春を起算日として雑節が決まり、生活の目安としていましたので、季節を感じて生活する日本人にとって、立春はとても重要な日だと言えるでしょう


    京都では、立春の早朝に、「立春大吉」と書かれた厄除けの札が貼り出し、1年の無病息災を願う慣習があるそうです

    新年の早朝に井戸や湧き水から初めて汲んだ「若水」が1年の邪気を払うとされ、神棚に供えたあとに雑煮を作ったりお茶を淹れたりする地域もあります

    また、「白い豆腐は邪気を払う」とされ、身を清める食べものとして扱われており、節分に豆腐を食べると穢れや罪を払い、立春に食べると清めた身体に福を呼び込むことができるとされるそうです

    これが「立春大吉豆腐」です


    立春は「春が始まる日」であり、立春の前日が「節分」

    我が家もわたしひとりで「豆まき」をして福を招きつつ、鬼退治をしました

    豆まきをしながら、子供の頃は立春の日が旧暦の正月だと言われて、ささやかなお祝いをしていたことを思い出しました

    不思議なものです

  • ことば no.925

    公開日
    2025/01/31
    更新日
    2025/01/31

    校長室より

    ふと、今朝、3人の偉人たちの言葉が頭に浮かびました


    平和は笑顔から始まる

    マザー・テレサ(カトリック教会修道女)

     Peace begins with a smile.

      Mother Teresa



    弱い者は決して許すことができない

    許すことは強い者の特質である

    マハトマ・ガンジー(インド独立の父)

     The weak can never forgive.

     Forgiveness is the attribute of the strong.

      Mahatma Gandhi



    平和は力では維持できません

    平和は理解によってのみ達成できます

    アルバート・アインシュタイン(理論物理学者)

     Peace cannot be kept by force.

     It can only be achieved by understanding.

      Albert Einstein


    なぜ、このような言葉にこころが共鳴し、今朝頭に浮かび上がってきたのかはよく分かりません

    こころの動きに言葉で表すことができないこともあるだろうと思っていますが、・・・

    昨日、特別の教科 道徳の授業を参観させてもらった影響があるのかもしれません

  • 特別の教科 道徳 no.924

    公開日
    2025/01/30
    更新日
    2025/01/30

    校長室より

    本日、今年度新規採用者の道徳科の授業を参観しました

    資料は「足袋の季節」というお話



    若かりし頃に貧しい環境で育ち、おばの家で苦労しながら生活していた主人公

    ある日、おばが世話してくれた郵便局の上役から十銭玉を預かり、大福もち売りのおばあさんのところへ大福もちを買いに行くように頼まれる

    おばあさんは「五十銭だったね」と受け取ったお金とは違う額を主人公に尋ね、主人公は「うん」と答えてしまう

    おばあさんは主人公をちらっと見て、「ふんばりなさいよ」とひとこと言って四十銭を渡す

    逃げるようにその場を去った主人公

    自責の念と、自分のためにわざと多くおつりをくれたという甘い考えとの間で、日夜胸を苦しめる

    その後、試験に合格して大きな郵便局で働くことになった

    そこの初任給を握りしめ、お土産を持っておばあさんの訪ねるが、既におばあさんは亡くなっていた

    死というものがこんなに絶対なものかと強く感じつつ、川の橋の上で泣きつづける

    今となっては、ただただ後悔の念を深くするばかりであり、今度は誰かにおばあさんがくれた心を差し上げようと思う主人公だった



    という、お話

    担任時代に何度かこの資料を使って授業をしましたが、いまだに主人公の心がよく分からず、生徒と一緒に考えた資料です


    過ちや失敗に気付いて逃げ出したいと思う気持ちはよく分かります

    主人公がその後、大福もちを買いに行ってほしいと頼まれても、同僚に頼んで決して行かなかった気持ちもよく分かります

    主人公が試験に合格して、おばあさんに謝りに行こうとしたのはなぜか

    謝って自分がすっきりしたかっただけではと考えます

    「ふんばったね」と、褒めてほしかったのではとも思います

    しかし、おばあさんの死によってそれは叶わず、主人公は死ぬまで苦しい思いを背負うこととなります

    ただただ後悔の念を深くするという気持ちも、分かる気がします

    おばあさんの「死」を知って、無性に自分に腹が立った主人公の心は何でしょう?

    その心には、自分のことしか考えていなかったこともあるのでしょうか?

    生徒の意見を聴きながら、「ああ、そういう心もあるかもしれないなぁ」と新たな気付きになる場面も多かったです

    「足袋の季節」は自分にとって生徒と共に、主人公の心を考える時間でした


    道徳科の授業では、価値観を押し付けられるものではなく、他の考えも参考にしつつ、自分自身の生き方を深く考える時間だとわたしは思っています

    自分自身の機嫌を取るのは自分自身であり、自分自身のをつくりあげるのも自分自身でしょう

    自分の人生を歩むのは自分ですから


    「俺の敵は、だいたい俺です。夢を散々邪魔して、足を引っぱり続けたのは、結局俺でした」と、漫画「宇宙兄弟」の主人公、南波六太は言いました

    いろいろあるこの世の中

    未来が予測できないこの世の中

    少なくても自分は自分の味方であってほしいと、わたしは出中生に伝えたいです


    今日の授業での出中生の様子を観ながら、また、いろいろと考えさせられました

  • みているか no.923

    公開日
    2025/01/28
    更新日
    2025/01/28

    校長室より

    理科室での理科の学習で、顕微鏡を使って岩石を観察する授業にお邪魔しました

    大学時代、顕微鏡で観察するための岩石プレパラートを自分で作製したときのことを思い出します

    岩石を機械を使って切断し薄い板にして、それをガラス製のスライドガラスに貼り付けて薄く削ります

    光学顕微鏡ですから光がとおるほど薄く削らなければなりません

    それも均一に

    自分の指の皮を削ったことも思い出しました・・・

    そして、顕微鏡で観察するのですが、最初は何が何やらよく分かりませんでした

    見えているのですが、何を観るのかが分からないのです

    中学校の理科で学習した石基や斑晶は、頭では分かるのですが今観ているものの本質と言うか、何と言うか、観察の目的としての対象物を観られているのだろうかと、混乱していました

    はたして、出中生は今日の岩石標本の観察で、何を見つけ、学んだでしょうか?


    最近のわたしは学校という存在について、今更ながらに考えさせられることが多く、心が揺れています

    学校はこどもがいないと学校ではありません

    ※こどもは学ぶ人と置き換えてもよいでしょう

    だから、学校教育において、単純に学習者(こども)のよりよい成長が中心であり大切だと考え、今に至っているのですが、・・・

    わたしは、観なくてはならないものを、思う以上に多く観えていないのだろうかと考え続ける日々です



  • 旗フリ No.922

    公開日
    2025/01/27
    更新日
    2025/01/28

    校長室より

    先週末の24日(金)に、富山市で「富山県をよくする会」の表彰があり、本校の3年生が結成していた特別合唱団「UTAWA-LE」が団体表彰を受けました

    県中学校文化祭や校内の合唱コンクールなどの行事に積極的に参加する姿が模範となっていることが表彰理由です

    本校における主体的な生徒の活動の旗振り役としての存在でもあり、1年生が合唱団を結成し、新入生説明会で合唱を披露するなど、UTAWA-LEの活動の影響が広がっています

    当日は代表の○○さんが会場で表彰状を受け取ってくれています

    県内の中学生19人と、19の団体が受賞する中で、堂々とした振る舞いであったとその場におられた方からうかがっています

    受賞にしても、その姿を褒めていただけることにしても、うれしいことです

    ありがとうございました


    集団が活動する際に、旗振り役は重要です

    その存在でその集団がどのように成長するのかが決まる気もします

    本校で降られる旗の言葉は「天資養活 自他共栄」

    本校教育のシンボルであり魂である、校訓です

    改めて、そのことを想います



    「旗振り」といえば本日は国旗制定記念日です

    1870年旧暦のこの日、明治政府が太政官布告の商船規則により国旗の規格を制定されたことから、今日が記念日となっています

    1999年8月9日には「国旗及び国歌に関する法律(国旗国歌法)」が公布され、正式に国旗として定められています

    参照:https://laws.e-gov.go.jp/law/411AC0000000127

    平成十一年法律第百二十七号 国旗及び国歌に関する法律

    平成11年8月13日 施行

    その中に、正式規格も定められていますが、出中生は知っていますか?

    国旗国歌法の本則で定められている日本の国旗である日章旗は、縦横比が2対3の白色の地に紅色の日章 (直径: 縦の5分の3、中心: 旗の中心) を描いたものです

    日章の色に定められている「紅色」の具体的な色味について国旗国歌法に定義はなく、JIS慣用色名における紅色はマンセル表色系で3R 4/14ですが、実際はより明るい色が使われることが多いようです

    長らく商船規則で定められた、縦横比が7対10で、日章を旗の中心より旗竿側に横の長さの100分の1ずらした点を中心として描くものが使用されてきたため、国旗国歌法の附則第3項で当分の間この制式も用いることができる旨の特例が定められていました

    ちなみに、バングラデシュの国旗とパラオの国旗も、円が中心より旗竿側に寄っていますな

    知れば知るほどおもしろいものです


    ああ、また、話しがずれました


  • キリキリ No.921

    公開日
    2025/01/24
    更新日
    2025/01/24

    校長室より

    朝、霧が校舎を覆っていました

    出勤途中には視界のとても悪い場所があり、慎重に車を運転する必要がありました

    理科教師のサガか、そんな状況を楽しんでいる自分がいます

    見えないことは危険を伴いますが、見えないことで分かることや気付くことがあります

    太陽が霧を通していつもと違う姿を見せることも、そのひとつです



    霧の日は、1953年にエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイがエベレストに初めて登頂したときの話を思い出します

    エベレスト登山では、高山病や過酷な気象条件の他に、しばしば霧の影響で視界がゼロになることが大きな課題とされていたそうです

    霧の中では、わずかな道のズレが崖に落ちる危険につながります

    そこで、彼らは「ロープ」を活用しました

    登山隊のメンバーは全員がロープでつながって歩くことで、もし一人が見えなくなっても、仲間同士でお互いの位置を確認できるようにしたわけです

    このシンプルな工夫が、命を守る大きなポイントとなり、登頂成功につながりました


    霧の影響で道が分からなくなるような、キリキリする状況は、人生の中でもあるように思います

    ※わたしの場合、ずっと迷いっぱなしで、キリキリのギリギリの人生ですが・・・

    将来の自分の進路や、人間関係で迷うこと等もそのひとつです

    そんなときに周りの自分が信頼できる人とのつながりを大切にすると、道を大きく見失わずに、自分の目指す未来に向かって進む力になるという経験を、今までの人生の中でしてきました

    これはこの話に通じると感じます

    出中生に気付いてほしいのは、このような状況でロープでつながるということは、自分は助けてもらう存在であると同時に、誰かの助けになる存在でもあるということです


    では、ひとりの場合はどうするか?

    そんな時に霧の中で道を見失ったら、まずはその場で止まることが大事でしょう

    焦って動き回ると余計に迷い、より危険な状況になることがあるからです

    霧が晴れるのを待ち、少し視界が開ければ足元をよく見て少しずつ進むのです



    今朝は停車して時を待つほどではなく、無事、学校にたどり着くことができました

    いろいろ考えさせてくれた霧も、今はもうすっかり晴れています

  • 生徒会役員選挙 No.920

    公開日
    2025/01/23
    更新日
    2025/01/23

    校長室より

    本校の生徒会役員選挙が近付いてきました

    正面玄関には立候補者のポスターが掲示されました


    この選挙は、出中生自身で学校生活をよりよくするための重要な機会です

    中には「選挙って、なぜそんなに大事なのか?」と思う人もいるかもしれません

    例えて言うと選挙は「大きな船の舵取り役」を選ぶことです

    出町中学校をひとつの大きな船だと想像してみます

    この船には、出中生が全員乗っています

    そして、この船をよりよい方向に導くためには、しっかりと舵を取る人が必要です

    その舵取り役が、みんなが選挙で選ぶ生徒会役員のみなさんです


    生徒会役員は、学校全体のことを考え、みんなが安心して楽しく過ごせるように、さまざまな行事や活動を企画したり、問題を解決したりします

    大切なのはこの重要な役割を誰が担当するかを決めるのは、船に乗っている「出中生」自身です

    選挙を通じて、船の舵を任せるのにふさわしい人を選ぶことが、投票権のある人の役割であり、責任だと思います


    身近な例えで考えてみると、例えば学級のみんなで楽しく交流するためにレクリエーションをすることとします

    ここで、どのようなレクリエーションをするのかを勝手に誰か一人が決めたら、どのように感じるでしょうか?

    「それはちょっと苦手だし、楽しくないな」と思う人がいるかもしれません

    それを避けるためにみんなで話し合って、多数の意見をもとに何をするのかを決めようというのが「選挙」の考え方です


    選挙では、候補者の話を聞き、それぞれがどのような考えをもっているかを知ることが大切です

    そして、出中生自身が学校の未来を考えながら「この人に任せたい」と思う人に投票します

    選挙で一票を投じることは、一人一人の声を届ける手段でもあり、「自分一人くらい投票しなくても変わらない」と考えるとするならば、みんなが同じように考えるとどうなるか想像してみるとよいと思います

    一人一人がよく考えて投票すれば、学校をよりよい方向へ進める力が生まれるはずです

    選挙は、学校生活をよりよいものにするためのスタート地点

    候補者の話をよく聞き、自分でよく考え投票してほしいです

    そして、選挙の結果を大切にし、選ばれた生徒会役員を、出中生みんなで支えていってほしいと思います

    学校は、一人一人の力の結集でつくられる存在だと思います


    投票と言えば、日米プロ野球で活躍したイチロー選手のアメリカで野球殿堂入りが昨日報じられました

    その中で、日本人初であること、得票率は99.7%と1票が足りなかったことが取り上げられています

    特に満票とならなかったことに対して、多くの人が残念に思うことはそんなに驚くことではないと思いますが、イチローさんは違っていました

    今までも多くの名言を残しているイチローさんの記者会見でのコメントに感服しました



    1票足りないというのはすごくよかったと思います。

    しかもジーターと一緒。

    これも数字的な話なんですけど・・・

    足りないものを、これって補いようがないんですけど、努力とかそういうことじゃないからね。

    ですけど、いろいろなことが足りない、人って。

    それを自分なりに自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんですよね。

    これとそれはまた別な話なんですけど、やっぱり不完全であるというのはいいなと。

    生きていくうえで不完全だから進もうとできるわけで。

    そういうことを改めて考えさせられるというか、見つめ合えるというか、そこに向き合えるのはよかったなと思います。

     ※会見の一部を抜粋



    イチローさんに投票しなかった記者は誰か、と詮索する記事も見られますが、その記者はその記者なりに本気で考え投票していると思います

    イチローさんは自身の人生に関連させて満票ではなかった事実について語っています

    やはり、投票に対して周りがとやかく言うことは、ちょっと違うのではないかとわたしは思います

    何にしても、イチローさんの「コトバ」遣いを見習わねばと思うのでした

    誰かに想いを「伝える」ことは、なかなかに難しいものです


    令和7年度 出町中学校 前期生徒会役員選挙

    出中生には、本気で自分で考え、自分の想いで投票してほしいです

  • 学校給食週間 No.919

    公開日
    2025/01/22
    更新日
    2025/01/22

    校長室より

    1/20(月)から1週間は、全国学校給食週間です

    砺波市では給食センターが特別献立を提供しています

    今年の砺波市のテーマは「食で奏でるとなみの祭り」

    太鼓、笛などの音色、威勢の良いかけ声等、祭りのにぎわいが給食の献立で紹介されています

     20日(月)は、出町子供歌舞伎曳山

     21日(火)は、となみチューリップフェア

     22日(水)は、厄払い鯉の放流

     23日(木)は、獅子舞

     24日(金)は、となみ夜高まつり・庄川観光祭


    そして、今日は生産者との会食の日

    「厄払い鯉の放流」の献立で、「ごはん、牛乳、マスの厄払いソース、こんぶあえ、七福汁」を、生産者の方と一緒においしくいただきました

    ごちそうさまでした


    毎日給食をいただけるのは、提供していただいている砺波市給食センターのみなさん、食材等を提供いただいているみなさん、ご理解・ご協力をいただいている保護者の皆さん等、多くのみなさんのおかげ様です

    誠にありがとうございます


  • ホンモノに触れる no.918

    公開日
    2025/01/21
    更新日
    2025/01/21

    校長室より

    本日から、特別講師をお招きしての水墨画体験学習が1,2年生の美術科の授業で始まりました

    ねらいは次の3点です

    ・墨の濃淡で色彩を感じさせる水墨技法をプロの作家から学ぶ

    ・静かに固形墨を擦るなど集中を高めていくよさを味わう

    ・東洋古来の表現技法について知る


    講師の先生は、先生自身の作品や出中生が見て分かりやすい資料を用意されるなど、毎年、丁寧なご指導と多くの学びを提供いただいています

    2月初旬まで、各学級1時限という限られた時間ですが、出中生には集中して吸収してほしいと願っています


    少し授業の様子を観させてもらいましたが、実際に描き始める前の墨をする作業は改めてよいものだなぁと感じました

    貴重な時間です

  • 大寒 no.917

    公開日
    2025/01/20
    更新日
    2025/01/20

    校長室より

    今日は、二十四節気の中で最後の暦である「大寒」です

    次の暦は二十四節気で最初の暦となる「立春」であり、暦の上では春の始まり

    まだまだ本格的な春は先ですが、春を待ちわびながら、暖かくして過ごしましょうか


    大寒でありながら、校舎周辺もほぼ積雪がありません

    ちょくちょく覘くJR9VQライブカメラ(北アルプスの主峰(雄山頂上 海抜3,000m)の画像が、昨年の11月27日に雪で観られなくなっていたのですが、久々に今朝は観られました(下の写真2枚)※3枚目は比較のための8/12の写真

    立山山頂ライブカメラより厳冬の劔岳方向を見た画像です

    鳥居もすっかり雪に覆われていますが、例年よりも少ない気がします



    年が明けてからというもの、公私ともにいろいろなことが身の回りで起き、いろいろな想いで過ごす日々ですが、時は刻々と流れ、自然界では確実に四季が動いています

    厳しい冬の後に、確実に春が訪れる兆しを感じます

    そう言えば校舎裏の梅の木も芽が成長しているように見えます

    今できうることを精一杯やり切ることが大切であろうと、改めて思う大寒の朝でした


  • 1.17 no.916

    公開日
    2025/01/17
    更新日
    2025/01/17

    校長室より

    画像はありません

    今日は、阪神・淡路大震災から30年の日です

    6434名の方が犠牲となった大惨事でした

    出中生には歴史上のできごとの一つであるように感じるでしょうが、わたしにはリアルです

     ※東日本大震災についてもですが・・・・。

    その日、阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震の「揺れ」を、わたしは感じました

    午前5時46分

    まだ外が暗い中で、なぜかバチッと目が覚め、時計を見て「まだ6時前かぁ」と思った瞬間、ぐらぐらと揺れ始めます

    あまり体験したことのない、ゆっさゆっさとした揺れで、揺れている時間がとても長く感じられました

    揺れが収まるやいなや居間へ行ってテレビの電源を入れ、そこで関西で発生した地震だと分かりました

    そして、夜が明けるにつれて、その被害の甚大さが分かり、様々な衝撃的な映像を観ることとなります


    日本は地震国であり、火山国です

    自然を押さえ込むことはできませんから、知恵と工夫が必要です

    自分の命、財産を守るために何ができるのか、意識しておく必要があることを1.17は突きつけました

    また、家族や地域、生きることそのものについて、いろいろ考えさせられるできごとでした


    その後、東日本大震災・・・

    そして、昨年1月の能登半島地震

    決して他人ごとではありません

    人間は想像できる動物であり、創造することができる動物です

    自然災害に対して今自分ができることは何か?

    今日はそのことを考える日だとわたしは思っています

    犠牲になられた方々に、改めて、心より哀悼の意を表します


    リンク:

    NHK 阪神・淡路大震災 特集サイト あの日を胸に 1995年1月17日

  • 見える・見えない no.915

    公開日
    2025/01/16
    更新日
    2025/01/16

    校長室より

    寒気が入り込み昨日から気温が下がっています

    今朝にかけての降雪を気にしていましたが、それほど積もらずホッとしています

    と言えども降雪の影響で、昨朝に見えていたグラウンドの土は、今朝にはすっかり覆われて見えなくなっていました

    よく見ると、その雪に模様が見えます

    昨朝の写真と比べるとより一層分かりやすいですが、筋が見られます

    さて、出中生のみんなはこの原因が分かりますか?


    このような形で見えないものが見えるようになることが身の回りに多くあります

    風(空気の流れ)は見えないけれど、鳥の飛び方や木の葉等の動きで、風が吹いていることが見えます

    人の心も見えないけれど、人の言動で心の内が見えることがあります

    グラウンドの模様から、土の中の何かが見える気がします


    身の回りには興味深いことが多くありますな

    グラウンドの筋模様はなぜできるのか、考えてみてください

  • 1月14日 No.914

    公開日
    2025/01/14
    更新日
    2025/01/14

    校長室より

    小学生の頃、今日が左義長だった記憶があります

    曜日関係なく、昔は日付で行事が行われていたような気も

    自宅の地域ではこの三連休中に行われました


    小学生の頃、雪の積もった河原に何本もの竹が組んで立てられ、そこで習字用紙や正月飾りを焼きました

    こどもたちで町内の正月飾りを集め、河原へもっていっていたのですが、町内の魚屋さんからするめをいただいたり、他の家から餅をいただいたりして針金の先につけて焼いて食べていましたな

    今はそんな光景は見られなくなりました


    明日は小正月ですから「十四日年越し」として、少しごちそうを食べ、年越しの日として祝っていた記憶もあります

    その前に、正月飾りを外して左義長で燃やしていたのかな


    そして今日は「愛と希望と勇気の日」だそうです

    これは知らなかったのですが、たまたま目に付き、驚きました

    ちょうど1959年のこの日に、南極大陸で1年間置き去りにされたカラフト犬のタロとジロの生存が確認されたそうで、それにちなんでの日とのこと

    「愛」「希望」「勇気」

    何だか、落ち込んでいた気持ちが少し和らいだ気がします


    そして、今日は「褒め言葉カードの日」だそうです

    日本褒め言葉カード協会が制定し、日本記念日協会が認定した日だそうで、「周囲に感謝を伝える日」とされています

    どうも、褒め言葉の「いいよ (114)」の当て字のようで、これも「愛と希望と勇気の日」同様、うれしくなる感じですね


    今日のように鉛色の空が続く日はちょっと落ち込む心がさらに重くなるのですが、ものは考えようで、今日は「愛と希望と勇気の日」であり「誉め言葉カードの日」ということで、褒め言葉をたくさん書きだすと心も上向くかもしれませんな

    「自分の機嫌を取るのは自分」と言ったのは誰だったでしょうか?

    誰かと褒め言葉カードを交換することで、より自分の機嫌がよくなるかもしれませんね

    誰か交換しましょうか

  • 警報解除 no.913

    公開日
    2025/01/10
    更新日
    2025/01/10

    校長室より

    昨日から心配していた天気はそれほど多くの降雪がなく、ホッとしています

    しかし気温が低くなっていたことや、歩道には積雪がありますから、出中生の登校についての心配は消えませんでした

    朝早くから、道路の除雪はもちろん、歩道を除雪作業しておられる姿がありました

    誰かがどこかでわたしたちの生活を支えてくださっているのです

    身の回りの当たり前は決して当たり前なことではなく、ありがたいことなのです

    日常がいつものように始まることの幸せを、出中生は感じられているでしょうか

    わたしたちも、感じられているだろうか

    そして、その感謝の想いを伝えられているのだろうか・・・


    昨日の午後18時08分に発表された大雪警報が、今朝の午前08時07分に解除されて大雪注意報となっています

    注意報も本日中に解除されそうな予測となっています

    朝からパッと広がる青空が、下がり気味でモヤモヤしているわたしの心を元気にしてくれます

    また、午前中、近くの小学校に用事があってお邪魔したとき、グラウンドで雪まみれになりながら活動している小学生の姿や、少しわたしと話をしてくれた小学生の言葉に元気をもらいました


    結局わたしは出中生や地域のこども達に助けられているのです

    いやいや、こども達だけでなくおとなも含めて多くの方々に助けられているのです

    ありがたいことであり、感謝です


    と、書いているときに、生徒会誌「和鍾」の原稿を担当の○○さんが取りに来てくれました

    少し、わたしのこの原稿に対する悩み相談にものってもらい、ここでも大いに助けられました

    ありがとう、○○さん

  • 緊張すること No.912

    公開日
    2025/01/09
    更新日
    2025/01/09

    校長室より

    朝、昨日の書初大会の結果が正面玄関や教室等に掲示されています

    書初めを始める前の出中生の緊張の様子

    緊張しながら筆を走らせる出中生の様子

    緊張しながら(?)結果を知る出中生の様子

    そして、本日私立高校入試に挑んでいる出中生の緊張する様子を想像します

    そんな出中生の緊張の姿を見たり想像したりしていると、自分自身が緊張している場面を思い出しました


    実は、1月5日の夜、1月7日の夜と、わたしはいつも以上に緊張していました

    1月6日の仕事始め、1月8日の始業式がその原因だろうと思いますが、何に対して緊張しているのか分からない緊張です

    誰に言っても信じてもらえないのですが、授業を担当して生徒の前に毎日立っているときは、日曜の夜と月曜朝の緊張感は半端なかったわたしです

    緊張のあまり、毎回胃の中のものを戻しそうになるほどでした

    火曜から金曜の朝も緊張しますが、月曜の朝が最大緊張でした

    その名残なのか、わたしの性分なのか、いまだに何かの前には緊張しています

    それが1月5日と7日の夜や翌朝の状態になったのだろうと考えています

    ただ、長い年月の間、わたしという存在と付き合ってきて、自分の緊張とはそこそこうまく付き合えるようになってきているとも思っています


    「緊張する」というのは、脳やからだが「今から大事なことが起こる!」と感じたときに、準備をするために起こる反応です

    脳科学的に見ると、これは主に「脳の指令」によるものです

    だから、肯定的に捉えることが自分自身の為になると思っています

    そこそこうまく付き合えるようになってきているだけですが、緊張することで起こること、その意味、そして対処法についてまとめてみました


    1 緊張すると、脳とからだで起こること

     (1) 脳が危機や挑戦を察知する

      脳の中にある「扁桃体」という部分が「これは大事なことだ!」と判断すると、脳全体に「準備しよう」という指令を出す

      例えば、発表会や試験の前、試合前等で「うまくやらなければ」と感じると、扁桃体が反応する

     (2) からだが準備モードに入る

      脳が「準備!」と指令を出すと、「交感神経」が働く

      このことで、からだに次のようなことが起こる

      ・心臓がドキドキする:よりたくさんの血液を送ることで、からだを動かしやすくする

      ・手や足が震える:筋肉を一生懸命働かせようとしている証拠

      ・汗をかく:体温を調節して、いつでも動けるようにする

      ・頭がフル回転する:集中力を高めて、ミスを減らそうする

     (3) ホルモンが分泌される

      「アドレナリン」というホルモンがたくさん出る

      そのため、からだが「戦闘モード」になり、全力を出せるようになる


    2 緊張することは大切

     (1) 高まる集中力

      緊張すると、普段よりも頭がさえたり、細かいことに気付けたりする

      これは、テストや発表、スポーツ等で大きな助けになる

     (2) 本気を引き出す準備

      緊張すると「この場面は特別だ!」と感じ、全力を出そうとする力が湧く

     (3) 失敗から学ぶための準備

      たとえ失敗しても、その経験から未来の成長につなげることができる


    3 緊張しすぎたときの対処法

     緊張が強すぎるときは、逆に力が出せなくなることもある

     そんなときのための対処法に、以下のような方法がある

     (1) 深呼吸をする

      ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐くと、からだがリラックスモードになる

     (2) ポジティブな言葉を使う

      「緊張しているのは、がんばれる準備だ」「うまくいく」等と自分に言い聞かせる

     (3) 小さなことから準備しておく

      前もって十分に備え、「自分ならできる」と自信をもつ


    「緊張する」というのは、脳やからだが「今から大事なことに取り組むための準備をしている」証拠でしょう

    緊張は怖がる必要のない、自分を成長させてくれるための大切なからだの仕組みであり、「これは自分のからだが全力を出す為の準備をしているんだ」と考えて、自身の未来のために活かすことが大切だと思います

    あ!

    これは「緊張する」ことだけではなく、人生で数えきれないほど出会う理不尽なことや思い通りにいかないことに対する自分の心もちにも通じるように思います

  • 3学期の始業式 No.911

    公開日
    2025/01/08
    更新日
    2025/01/08

    校長室より

    今をどのように生きるか?

    そして、未来をいかに生きるか?

    と、2学期の終業式で出中生に問いました


    2025年

    令和7年

    巳年


    脱皮しない蛇は、滅びる


    新しい年を迎えたこの節目は、自分の未来に向けて、本気で生きていく覚悟を決めるよい機会です

    本校の校訓、天資養活・自他共栄

    すべての人には天に与えられた素敵なところが必ずあり、それをより大きく育てるは、未来を目指し、進もうとする自分です

    その言動が、自他共栄に

    つまり、自分だけでなく周りと共に成長することにつながる、と、わたしは信じています


    自分の人生を歩むのは自分自身

    どのように進むのかを決めるのも、実際に進むのも自分自身


    世の中には理不尽なこと、思い通りにいかないことがたくさんあります

    しかし、言葉で表現できない幸せなこと、うれしいことも必ずあります

    これは信じてほしい

    ただし、それを決めるのは誰でもない、自分自身です


    覚悟を決めかねている人がいれば、この、今、をきっかけに、自分自身と向き合い、改めて、生きる姿勢について考えてくれることを強く願います


    脱皮しない蛇は、滅びる


    出中に関わる全ての人にとって、よりよい3学期となりますように



    昭和生まれのわたしにとって、昭和が続いていればちょうど今年は昭和100年だという事実も、大きな節目

    結局、出中生をはじめ、誰かに語るその言葉は、自分自身に向けて発している気がしています


  • 前日 no.910

    公開日
    2025/01/07
    更新日
    2025/01/07

    校長室より

    今日は始業式の前日

    明日は雪の降る天気予報となっています

    急な積雪がないことを祈りつつも、明日に向けて準備を進めます

    久しぶりの登校の人がいるでしょうから、明朝は、いつも以上に安全に留意して登校してください


    諸々を含め、既に緊張しているわたしがいます

    始業式で全校の前で話すことに緊張しているわけではなく、3学期の本格的スタートに緊張しているのです

    出中生はどう思って今を過ごしているのかとも、想像しています

    いろいろな思いがあるだろうと推測しますが、とにかく始まるのものは始まるわけで、自分のできることを精一杯やることが未来に通じると、いつもと同じことを考えます

    なかなかにやろうとしていることに手が付かない出中生もいるのではないでしょうか?

    実は、わたしも「やらなければならないこと」を先延ばしにしがちです

    「まだ、時間があるから」「今は○○が優先だから」等となんだかんだと理由をつけるのです

    あたかもそれがなかったことのように、ふるまうこともあります

    若い頃にさかのぼれば、「今日こそやるぞ!」と思っても手が付かず、もやもやした気持ちで「まあ、いいか」「明日やろう」と寝てしまうこともありました

    どうしたら、やる気のスイッチが入れられて、物事に集中して取り組めるのかと、小さい頃から悩みつつ現在に至っています


    特に中学時代は、「○○しなければならないと思っているが、どうにもならない」「頭では分かっていても行動に移せない

    そして、ダメダメ感を抱いてしまう・・・

    自己嫌悪の嵐でした

    そんな若い頃を過ごしていた自分が気付いたことは、「好きなことや面白いと感じられることはいくらでもできたり、夢中になれる」ということでした

    やはり、行動のもとは心だと感じ始めた頃です

    ただし、そうは言っても、実際問題としてどうすればよいのか?と悩みは消えません

    そこで学んだことが、「いやいやでもいいから、とにかく行動しちゃう」ことです

    脳科学的にも時間を決めて、とにかくやると、やる気のスイッチが入るという実験データがあることを、後に知ります

    他に、行動前に道具や環境を整えるなど、準備をすることもひとつです

    ※勉強する前に机周りを片付けようとしたら、そっちのやる気のスイッチが入ってしまい、ずっと片付けだけして終わったという経験もありましたが・・・

    その他、「場所を変える」という方法も学びました

    高校時代の夏休みに、家で宿題ができない為、片道10㎞弱の距離を暑い中自転車をこいで学校へ行ったこともありました

    ※来ていた人とすぐに別の場所へ行って勉強しなかったことも多々ありましたが・・・

    これらは直接自分で変化するのではなく、間接的に環境を変えることで自分をコントロールする方法です


    結局は自分でいろいろ試して自分に合った方法を見つけることかなと今は思っています

    さあて、出中生は始業式前日をどのように過ごしているのだろうか・・・

    3年生の中には進路決定に向けて本日午後から登校している人もいます

    みんなそれぞれに本気・根気なのです

  • 今年最初の勤務日 no.909

    公開日
    2025/01/06
    更新日
    2025/01/06

    校長室より

    2025年となり、既に6日

    校長室のカレンダーも2025年1月になっています


    昨年の能登半島地震から1年以上が経ちました

    能登地方だけでなく、石川県、富山県、新潟県など、広い地域で被害が出た地震でした

    特に能登地方では9月に豪雨災害が発生し、いまだに元の生活に戻れない方が多いことに、自分ができることは何かと考える年末年始です

    考えるだけでなく、それを行動に移すことがわたしの今年のテーマのひとつです


    今年は巳年

    昔からヘビは信仰を集める動物です

    日本で信仰されている七福神の中で唯一の女神であるのがヘビの化身とされる弁財天

    日本では福徳や財宝を与える神とされます

    また、ヘビには左右に蛇行する姿やとぐろを巻く姿と関係した文字が多く、巳の系統にある文字のひとつに「起」があります

    蛇が頭をもたげて走り進む形から、「ことを始める」の意味あり、何かを決意するにはよい節目ではないでしょうか


    「脱皮しない蛇は、滅びる」

    わたしの好きな言葉のひとつですが、この言葉の意味をよりかみしめる12年に1度の年だと思っています

    ちなみに、ヘビが脱皮する「表皮」は人間の「垢」と同じだそうで、人に例えて表現すれば「脱皮」することは新陳代謝とのこと

    古いモノと新しいモノが入れ替わるという身体的な現象です

    最近、少し前に着ることができた服が着られなくなっていくわたしのように、「成長して身体が大きくなったから、皮膚がきつくなり、それを脱ぐ」ということではないのです

    また、正常に脱皮できれば健全に成長していくそうですが、脱皮不全といって、脱皮した皮が細かい断片になってしまうと、その断片が脱皮後の体表に付いたままとなり、ヘビの健康に影響が出るそうです

    言い換えれば、「捨て去るべきものを、適正に捨て去ることができないと、悪影響が出る」ということです

    健全な脱皮をするために必要なものは、健康・環境・湿度であるらしいということも興味深いです

    上の写真(2,3枚目)は、前任校で登校してきたこどもが「校長先生! 生け垣の下に何か変なものがある!!」と校庭で出迎えていたわたしに報告してくれて、すぐに一緒に回収したものです

    ヘビが脱皮のとっかかりになるもの(皮を引っかけるもの)を活用して、上手に完璧に脱皮した蛇の皮です

    ※回収の際にしっぽ部を別の枝に引っ掛けて切らしてしまったことが残念・・・

    今も校長室に大小2本が並んでいるのですが、その皮を見ながら、哲学者であるニーチェの言葉をかみしめます

    人生において、多くのことを示唆していると思っています

    うまく表現した文章です


    加えて、今年は令和7年ですが、昭和生まれのわたしにとって慣れ親しんだ昭和でいうと、昭和100年です

    起きる巳年

    昭和100年の区切り

    そして、「ReBorn」である還暦で迎えた新年

    昨年末から出中生にこの機会にと決意の覚悟を求めていますが、それはわたし自身に発しているメッセージでもあるのでした


    今年がよい年となりますように

    今できることを、自分なりにやるのみです

  • 今年最後の勤務日 no.908

    公開日
    2024/12/27
    更新日
    2024/12/27

    校長室より

    2024年の出町中学校は今年が最後の活動日です

    12月29日から1月3日は学校閉庁ですから、何か緊急の用件があればトップページで案内させていただいたように砺波市役所の窓口へ連絡ください


    さて、今年も振り返ればあっという間に感じます

    不思議なもので歳を重ねるほど時間の流れが速く感じられます

    記憶力が落ちて覚えていないからか、省エネを優先する脳の働きのせいなのか、よく分かりません

    分かりませんが、そう感じることは事実です


    2024年1月1日は穏やかにスタートしたのですが、夕方に能登半島地震が発生しました

    石川県のみならず富山県でも多くの被害がありました

    本校でもモノが落ちたり、建物の破損が確認されたりと影響を受けています

    ただ、能登地方の方々の被害は、時間が経つにつれてその大きさが明らかになりました

    そして9月の大雨による災害

    表現できない多くのことを感じさせる出来事でした


    本校の教育活動をふりかえると、3月に卒業生を送り出し、4月に新入生を迎え、様々な学びの場がありました

    多くの方々の理解と支えの中で、出中生も我々教職員も、天資養活・自他共栄の校訓のもと、取り組んできた1年でした

    多くの課題もある中で、誠に多くの支援をいただいていることに感謝しかありません


    今日は朝からの雨が雪に変わっています

    誰もいない教室の窓や廊下の窓から、大粒の雪が降っている様子が見えます

    特別教室で学習に取り組む出中生、部活動に取り組む出中生、それぞれの業務に取り組む教職員・・・

    どんな時もそれぞれの場所で、今できることを本気・根気でやり切る姿が見られます


    どうかみなさん、今後も出中生、そして出町中学校をよろしくお願いします

    少し早いですが、よいお年をお迎えください

  • 定期検査 no.907

    公開日
    2024/12/26
    更新日
    2024/12/26

    校長室より

    出中生の姿がほぼ見られない午後の校舎内

    キュイーン! キュイーン!

    響く火災アラームの音

    「火事です!! 火事です!!」とのアナウンス

    事前に放送で「今から火災報知機の試験放送が流れます」というアナウンスを聞いていながらも心穏やかでなくなるわけで、実際にこの状況が発生したらと、考えました


    冬季休業のタイミングを利用しての火災報知機の定期検査

    学校教育が行われている平日にはなかなかできないことが実施されますが、その中でも火災報知器の定期検査は、「ちゃんと機械がはたらいているか」を定期的に確かめる重要なことです

    火災報知機は、火事が起きたときに「危ないよ!」と、早めに知らせてくれる大切な装置です

    ホコリでセンサーが反応しにくかったとか、連動する防火シャッターが下りなかったとか、いざというときに役に立たない状況はありえないのです

    だからこそ、確実に本来のはたらきをするかどうかを定期的に確認するのです


    これは、人生にも通じるところがあります

    例えば、毎日の学習の成果や自分の成長を見直すためにテストを受けることや、自身の身体の調子を確認するために健康診断を受けることのように、定期的に「自分をチェック」することは、火災報知機の定期検査と同じような意味があります

    人生の中でも、時々自分を振り返ってみるのです

    誰かと比較するよりも、過去の自分と今の自分を比較することがポイントです

    そのことで成長を感じられたり、未来の自分のために今何をするのかを考えるきっかけや根拠にしたりするのです

    「最近、目標に向かってちゃんと進めてるかな?」「やるべきこと、忘れてないかな?」「自分の好きなことは何かな?」「得意なことは何かな?」等と考える時間は、自分自身の課題が小さいうちに気付けて修正しやすいとか、未来の自分の生き方のヒントになるとか、やってみる価値があると思います

    これは、火災報知機が火災発生の際に、「早めの警告」をしてくれるのと似ているように感じます


    「安全を守るため」の火災報知機の定期検査の作業を音で聴きながら、「自分を見直す」ことについて考えます

    この年末年始は、わたし自身、「自分を見直す時間」を意識してとってみようかなと思ったのでした

    出中生も試してみてはいかがでしょうか

  • メッセージ no.906

    公開日
    2024/12/24
    更新日
    2024/12/24

    校長室より

    誰かに自分の想いを伝えるというのは誠に難しい

    易しいことを難しく表現するより、難しいことを易しく表現することも難しい

    600人弱の出中生全員一人一人に、この想いをみんな同じレベルで伝えることも難しい

    でも、伝えたいと思って壇上に立った終業式でした



    今をどのように生きているか?

    今後をいかに生きるか?

    これは出中生に考えてほしいことであり、校長室前掲示板でも発信しているテーマです


    1月1日に能登半島を襲った地震

    そして、9月21日から22日にかけての豪雨災害

    今年は、いつも以上に能登半島を訪ね、その悲惨さを肌で感じた年でした

    その場では「理不尽」という単語がからだの奥から湧き出てきます

    なぜ、こんな目に合わないといけないのかと、多くの能登の人は感じています

    その中で、立ち上がろうとした人、立ち上がる人がいます

    それぞれの場所で精一杯に生きる人達がいます

    そこで、自分の人生を他の人に委ね任せる人、周りが変わることだけを期待する人、ただただ周りの文句を言い続ける人には出会いませんでした


    自分で変えられるのは、「自分自身」と「自分の未来」です

    だからこそ、出中生にも「自分はどんな人間になりたいのか?」「どんな生き方をするのか?」を考えてほしいのです

    自分の人生を歩むのは自分自身であり、どのように進むのかを決めるのも、実際に進むのも自分自身です

    世の中には理不尽なこと、思い通りにいかないことが数えきれないほどありますが、人生の中には言葉で表現できない幸せなこと、うれしいことも必ずあります

    これは出中生に信じてほしいことです


    もうすぐ2025年

    新しい年を迎えます

    自分の未来に向けて、本気で生きていく覚悟を出中生に求めます

    年が変わるなどの節目は、覚悟を決めるよい機会です

    「天資養活」

    みんなには天に与えられた素敵なところが必ずあり、それをより大きく育てるは、未来を目指し、進もうとする自分です

    そうすることが「自他共栄」に

    つまり、自分だけでなく周りと共に成長することにつながる、と、わたしは信じています


    1月8日、覚悟を決めたみんなに会えることを楽しみにしています

    この瞬間をきっかけに、自分自身と向き合い、改めて生きる姿勢を見直してくれることを強く願っています


    出町中学校に関係するすべてみなさんにとって、よりよい冬休みとなりますように


  • 三太九郎 no.905

    公開日
    2024/12/23
    更新日
    2024/12/23

    校長室より

    本日の給食の献立表にクリスマス・デザートとありました

    それぞれがそれぞれの想いでそのときを迎えたようですが、やってきたワゴン車に乗るクリスマス・デザートを見て、一人の教師はひどくがっかりしていました

    「今年はケーキではないのですね・・・」

    確かに、箱に入ったミニ・ケーキが登場することがありました

    まあ、残念かもしれませんが、季節を感じる給食献立を考え、準備していただいたみなさんに感謝です

    ありがたくいただきましょう


    食べていると、数年前に見たネット情報を思い出しました

    2021年に、松崎貴之さんという方がTwitter(現在のX)で紹介されていた新聞記事です

    ※松崎さんは、噴水と近代日本、とその周辺を調べておられ、文献その他資料探しに伴って集まってきた昔の新聞記事や古書から拾った珍談奇談、珍妙な絵葉書の話題などを発信しておられました

    それは明治42年12月22日(水)の都新聞のお悩み相談であろう、「相談の相談」コーナーの記事です(写真下1枚目)


    「私は小商人で世間のことはあまり存ぜぬ者ですが、宅の長男の太吉が友達につれられて日曜毎に学校へ参って居ました。處(ところ)が先日から「太吉さんはおとなしいから屹度(きっと)三太九郎がお土産を以(も)って行くだろう」と先生が云(い)うたとて毎日々々(まいにちまいにち)心待ちに待っていますが、此(この)三太九郎とか云う人は私の知らない人です。知らない人が何もお土産などを持って來(く)る譯(わけ)はありません。斯様(かよう)に偽りを教える先生の處(ところ)へ子供をやりたくないのですが、太吉は矢張(やはり)参っています。如何(どう)致しましょうか。(品川、松本)」※一部現代文に変換しています


    明治42年は1909年ですから、ほぼ115年前の記事です

    子のことを本気で心配する、商人であるお父様の切実な悩みです

    おそらく日曜学校の先生のことを言っているのでしょうが、嘘をつく先生のことは信用できないと

    そんなところへ行かせたくないが太吉は行っている

    そして、その嘘は「三太九郎」なる、なぜか土産を配る人物のことです

    そんな人間居るわけない、という訴えであり、太吉は騙されていると・・・

    当時はまだ三太九郎なる人物のことは日本国内で知られていなかったようです

    新聞社の回答者は丁寧にサンタクロースについて説明しています


    日本で最初にサンタクロースの絵が描かれた図書は、明治33(1900)年に教文館から発行された「さんたくろう」という小説のようです

     ※国立国会図書館デジタルコレクションで調べた画像が下写真2枚目です

     ※リンクはこちら → 国立国会図書館デジタルコレクション「さんた くろう」


    当時、この本が発行されてまだ10年たっていませんから、三太九郎、いやいや、サンタクロースはまだまだ無名でしょう

    今のようにネットで情報が瞬時に拡散することもないですし、ましてや三太九郎ですから


    出中生にとってサンタクロースはどのような存在ですか?

    わたしはサンタクロースの存在を今も信じています

    それは姿をいろいろと変えてこの世に存在しているサンタクロースです

    1980年12月1日にリリースされた松任谷由美氏のアルバムに、「恋人がサンタクロース」が収録され、その後多くの人に歌われていますが、これも姿を変えた例のひとつだと思っています

    こどもが小さい頃は、一時期わたし自身がサンタクロースだったこともありますな

    ネット上ではそりに乗って移動するサンタクロースの現在地が分かるものもあるそうですね

    それはまだ見たことがありません・・・


    さて、明治時代の当時、太吉さんのところに、三太九郎はやってきたのでしょうか?

    興味あるところですが、その結果をわたしは知りません

    出中生のみんなは、どうなったと思いますか?


  • 明日はトウジ No.904

    公開日
    2024/12/20
    更新日
    2024/12/20

    校長室より

    今年の冬至は明日「12月21日」です

    季節の移り変わりを知る二十四節気のひとつである冬至

    その日は12月21日に決まっているわけではありません

    1年を太陽の動きに合わせて24等分して二十四節気が決められるため、1日程度前後することがあるからです

    理科的に言うと、冬至は北半球において太陽高度が1年で最も低くなり、昼の時間が最も短くなる日です

    太陽高度が1年で最も高くなる夏至と昼の時間を比べると、北海道根室では約6時間半、東京では約4時間40分の差があります

    冬至が昼の時間が最も短い日ということは、その翌日から昼の時間が長くなっていくということです

    だから「冬至は太陽が生まれ変わる日」と考えたようで、世界各地に冬至のお祭りがあります

    国は違っても考えることは同じということが、何とも不思議です


    太陰太陽暦(※旧暦)では、冬至が暦を計算する上での起点となります

    日本や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日で、この日を境に再び力が甦ってくることから、「一陽来復」という言葉があります

    陰が極まり、再び陽にかえる日という意味です

    冬至を境にして運が向いてくる、つまり上昇運に転ずる日とも言えます

    「運」ですから、冬至に「ん」のつくものを食べるともっと「運」を呼びこめるとも言えます

    にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん等々

    「運盛り」と言って「ん」のつくものを食べて縁起をかつぐ地方があるそうです

    「ん」が2つになれば「運」も倍増すると考えることが人間らしいと感じますが、それらを集めて「冬至の七種」と呼ぶ地方もあることも興味深いです

    なんきん(南京)、れんこん(蓮根)、にんじん(人参)、ぎんなん(銀杏)、きんかん(金柑)、かんてん(寒天)、うんどん(饂飩)の7種類です

    最後の「うんどん」はやや苦しい気がするのですが、バチが当たりそうなのでそんなことは言いません

    運盛りは縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための先人の知恵でもありますね

    生活と上手に結び付けて、健康でよりよい生活ができる工夫をしているとよく感じます

    例えば、冬至の食べもの「かぼちゃ」は、ビタミンAやカロチンが豊富で、風邪や脳血管疾患予防に効果的です

    本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くので冬に栄養をとる食べ物としてうまく利用したのではないでしょうか


    個人的に幼い頃はカボチャを進んで食べませんでしたが、最近はおいしく感じます

    これも不思議なものです

    歳を重ねて、自然にからだが欲しているのかもしれません

    身体が欲するといえば、冬至と言えば、ゆず湯に浸かることもからだがあたたまって、ありがたいものですな


    さて、出中生は冬至をどのように過ごすのでしょう?

    寒い日となりそうです

    若くても、健康第一で!!


  • 天資養活・自他共栄 no.903

    公開日
    2024/12/20
    更新日
    2024/12/20

    校長室より

    6限終了後、生徒集会がありました

    生徒会の要望で開催されたもので、よりよい学校生活を送ることができるようにと、出中生から出ていた意見から、学校のルールを変えるための集会です

    事前にわたしにも相談があると生徒会長と副会長が校長室を訪れ、自分たちの想いや計画などを話してくれていたものです

    はじめの言葉で副会長の○○さんも、「先日この想いを校長先生に伝えに行きました。校長先生は、執行部の想いを真剣に聞いてくださり、先生方の会議でも検討された結果、・・・」ということを全校生徒に伝えていました

    そして、これだけを報告するのではなく、この集会では、この自分たちの声からルールを変える意味や、そのために何が必要かということも集会で語られていました

    また、執行部として大切にした2つのことを全生徒会員に語っていました

    「ひとつめは、社会の変化や出町中学生の実態に合わせて一歩前進させていくこと。ふたつめは、時と場に応じたものや自分に合ったものを考え、判断し、選択できる出中生になること。」

    われわれおとなも、大切にしたいことだと思います

    集会のおわりの言葉で会長は「3学期から服装等のモデルが変わります。わたしたちにとって一歩前進する機会です。しかし、「何でも自由」というわけにはいきません。学校生活や運動に適した服装を自分たちで考え、判断して選択することが大切です。校内でも、校外でも、出中生としてふさわしい服装等を考えて過ごしましょう。そして、生徒会年間目標「Go Forward ~変わり続けるために、一歩踏み出そう~」を達成するために服装以外でも自分で考え、判断して未来につながる行動をしていきましょう。」と、語りかけています

    校訓、「天資養活 自他共栄」を基盤に、具体的な形として取り組む出中生たちを誇りに感じます


    帰りの会も終わった放課後、地域交流委員長が担当教諭と共に市立美術館を訪問しています(地域交流委員会活動 12/19

    さっそく館長様から丁寧なお礼のメッセージをいただきました

    「ただいま、地域交流委員会の○○委員長さんと○○教諭が来校され、絵本を寄贈していただきました。9月に出町中学校のホームページでアルミ缶回収をしている様子を拝見していました。地域の方に感謝を伝える物品を購入する予定と知り、素晴らしい取組をされていると思っていました。それが今回砺波図書館を選んで、絵本を贈呈いただき感謝しています。委員長の○○さんから選書も委員会で話し合って決めたと伺いました。図書館司書からも素晴らしい選書だと感心の声が上がっていました。年末年始の来館者が多い期間に、メッセージと共にお披露目展示をさせていただき、1月中旬から貸出を開始する予定です。ありがとうございました。」

    とてもうれしくなるメッセージであり、こちらこそ感謝です

    これも「天資養活 自他共栄」を胸に取り組んでいるカタチかなと思います

    本気・根気・元気での取組には、多くの方の理解や応援があるものだと改めて感じます


    勇気をもって一歩踏み出す

    それは確実に自分自身の未来につながると信じます




  • 朝 no.902

    公開日
    2024/12/19
    更新日
    2024/12/19

    校長室より

    朝、出町中学校周辺の世界は、うっすらと白くなっています

    中庭もうっすらと白い世界

    そして、ライブカメラで市内のスキー場を見ると、学校周辺以上に白い世界

    よくクリスマス寒波と呼ばれる降雪がありますが、少し早いそれかもしれません

    発した言葉は力をもつとよく言われますが、冬タイヤに交換してから「これで、もう雪が降っても大丈夫だから、降ってもらって構わない」等とつまらないことを言った影響ではないかと内心ビクビクしています

    と言ってもそれほど影響力がないわたしですから、これはわたしの思い過ごしです


    「おはようございます!ああ、寒かったぁ~」

    ○○さんの言葉が、○○さんのこころもごっそり包んでこちらに届いた気がした朝です

    道路状況が昨日の朝とは激変し、いつもより登校や出勤に時間がかかった人もいるようです

    急な変化に対応するのは大変ですが、昨夕からの降雪状況や、天気予報などで、予測できたといえばできたかもしれません

    また、自分自身だけでなく、道路は多くの人が通る場所ですから、まだ冬タイヤに交換していない人が、安全確保のためにいつも以上に低速で運転することで渋滞になることもありますから


    まだ交通安全運動は続いています

    雪道についてだけでなく、多くの場面でゆとりのある行動に心がけたいものです

  • 高め合う no.901

    公開日
    2024/12/18
    更新日
    2024/12/18

    校長室より

    音楽科の○○教諭が「ぜひ、ご覧下さい!」と、授業参観を勧めてくれたので、1年生の音楽科の授業参観が最優先事項となり、多目的スペースへ直行しました


    1年生が自分たちで教え合いながら琴の演奏に取り組んでいます

    互いに譜面をもって演奏練習をサポートする姿や、アドバイスをし合う姿が、当たり前のようにあちこちで見られます

    何回か演奏してはグルグルとローテーションでその役割を交代しながら上手に学習する姿は、自画自賛となりますが「さすが出中生だ」と感じます

    ○○教諭の日頃の指導がこのような出中生の姿となって見えていることを忘れてはなりません

    生徒任せの、おとなの丸投げ、放り投げではこのような授業風景にならないのです

    ※指導しても思い通りにならないこともあるのですから


    これは、教科の学習のみならず、特別活動の中の生徒会活動もそうです

    自治活動といいながら、教師のサポートは必要なのです

    生徒が中心となって、生徒が生徒のために運営する活動ですが、ねらいをもった教育活動なのです


    授業中に、「なかなかうまく弾けないのです」と、言う生徒がいます

    そうですね、だから繰り返し練習しながら学ぶのです

    うまく弾く生徒がいます

    それならば、より高いレベルの演奏を目指しましょうか

    生徒とのやり取りを妄想しながら、みんなの学習風景を参観します

    途中、「校長先生も弾かれますか?生徒が指導しますよ」と言われ、我に返ります

    突然のことでもあり、わたしは躊躇してしまいました

    「勇気」とか、「一歩踏み出す」等と出中生に発信していますから、本来ならすぐに「よし!やりましょう!!」と言うことができればよかったのですが・・・

    まだまだ修行が足りないわたしなのです


    授業中に、琴の弦をはじいて出る音の高さや大きさが、そのはじき方で変化するのは理科で学習したこととつながるという話が出ていたそうです

    「なるほど」と腑に落ちた表情を見せた出中生の話に、ますます感心するのでした

    ○○教諭、1年○組のみんなありがとう

  • エネルギー no.900

    公開日
    2024/12/18
    更新日
    2024/12/18

    校長室より

    少し古い話ですが、12/14(土)、15(日)に開催された、砺波地区中学校文化連盟主催の「第33回砺波地区中学生美術展」を観覧するため、南砺市福野文化創造センターに行きました

    出町中学校から12作品が特選、16作品が入選となっていました

    どの作品も、中学生のエネルギーを感じ、キラキラとしています

    美術部の作品だけでなく、一般の部では学校での美術科の授業で制作された作品も出品されており、当たり前のようで当たり前ではないものを目の当たりにしている感覚になりました

    砺波地区中学校文化連盟の関係者や、日々指導にされている各校の美術科の先生方に感謝申し上げます


    今朝、校長室でこの美術展での受賞者の報告がありました

    みんなの表情が何だか素敵で、諸々の悩みが一瞬吹き飛びます

    やはり出中生、中学生のパワーは凄いと思うのでした



    ※第33回砺波地区中学生美術展 令和6年12月14日(土)、15日(日)

      主催 砺波地区中学校文化連盟

      後援 南砺市教育委員会、砺波市教育委員会、小矢部市教育委員会

      会場 南砺市福野文化創造センター ヘリオス

      受賞作品数(本校分)

         美術部部門 平面 特選4作品、入選7作品

         美術部部門 立体 特選4作品、入選5作品

         一般部門  平面 特選1作品、入選4作品

         一般部門  立体 特選3作品

  • 元気が出るニュース no.899

    公開日
    2024/12/17
    更新日
    2024/12/18

    校長室より

    12月14日、15日と2日間にわたり、「第10回DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会」が静岡市中央体育館で開かれています

    初出場の選手からパリ2024パラリンピック金メダリストまで、約100人がエントリーし、各クラスに分かれての大会です

    出中生が出場したわけではありませんが、そのクラスの中の女子SL3シングルスに、過日、1年生の生き方講演会で来校された河合紫乃さん夢を追う no.889が出場されています

    このクラスには、パリ2024大会日本代表で本大会4連覇中の伊藤則子選手、元日本代表の山田麻美選手、10月のジャパン国際で初の表彰台に上がった武田佳乃選手、そして河合紫乃さんの4人がエントリーし、総当たり戦が行われています

    そこで河合さんは3戦全勝で、見事 !!!!

    先日の講演会で1年生に語っていただいたことですが、実業団の選手時代に受けた両股関節手術の後遺症で左下肢に麻痺が残り、車いすフェンシングの選手として活躍された後、壊死した左脚の大腿切断の手術を経て、義足をつけてパラバドミントンに取り組み始められています

    今回の大会でのバドミントンの試合は9年ぶりとのことです

    ここまでの河合さんの歩みはわたしの想像を絶するものだったと思います

    それにも拘らず、笑顔で今を本気で過ごしておられる河合さんとお会いし、ものすごく大きな何かをいただいた気がしていました。

    そして、今回はその時話されていた全国大会での優勝

    まさしく、有言実行

    一度お会いしただけのわたしが祝福のメッセージを送ることをためらっていたのですが、迷いに迷った挙句、昨日ようやく「えいや!」とクリックしてしまいました

    すぐにそのメッセージへの感謝のメッセージをいただき、これまた河合さんのすばらしさを感じました

    ※メッセージと共に、写真もいただき、河合さんから了承をいただいたので文末に掲載します

    メッセージでも送ったのですが、河合さんが目指されている、2028年のロスパラリンピックでの金メダル獲得にむけて、出中みんなで応援し続けたいと思います

    誠に、おめでとうございました


    一歩」の大切さを強く感じます

    やはり、本気根気元気、そして 勇気 なのです

    そのことを、河合さんがその生き方で教えてくださっています


  • ニュース no.898

    公開日
    2024/12/16
    更新日
    2024/12/16

    校長室より

    新聞・テレビ・ネットで毎日流れる「ニュース」

    「new」の複数形とか、東西南北の英単語の頭文字とか言われる「NEWS」

    人間のもつ防衛本能のせいか、ニュースには危機を感じるものが多いと感じます

    14日の夜に、北九州市で塾帰りの中学3年生が何者かに刺され、一人が亡くなり、一人が深い傷を負った事件

    中学校長として、表現できない衝撃を受けました

    保護者の皆さんや出中生も驚いたことでしょう

    亡くなられた中学生のご冥福と、被害にあった中学生の1日も早い回復を願い、そして関係者(特に同級生などの中学生)のみなさんのことを想わずにはいられません

    あってはならない事件であり、安心・安全な社会の構築がいかに大切かを考えさせられます


    本校でも毎日いろいろなことが起こり、ニュースとなります

    悩ましいニュースの中に、うれしいニュースが教師にとっては心の支えのひとつとなります

    学校司書が2つのニュースを発信してくれ、とてもうれしくなったので紹介します


    ニュース1:

    「図書室で行方不明となっていた2冊の図書が無事見つかりました。1冊は返却BOXへ、そしてもう1冊は書架で発見されました。この2冊について呼びかけた図書委員、気に留めて発見してくれた出中生。すぐに解決するところが出中の素晴らしさです。」

    ニュース2:

    「最近、始業前の朝、図書室で3年男子が何人かで勉強しています。時間になるといつも机の上や椅子を確実に元通りにして教室へ向かいます。当たり前のことをさりげなくできる出中生の素晴らしさです。」


    出中の日常の一部ですが、わたしにとってはとてもうれしいニュースです

    発信して教えてくれた学校司書に感謝ですし、出中生のすばらしさに触れられる毎日に感謝です


    下の写真はお昼のやすみ時間の最初の頃

    図書室は既に出中生の姿があります


  • オーバー・ザ・レインボー no.897

    公開日
    2024/12/13
    更新日
    2024/12/13

    校長室より

    昨日、ある時間に青空が広がりました

    上の写真はその時のものです

    「つい先ほどまで雨が降っていたのに・・・」と思いつつ、空を見上げたとき、ちょうど外から学校へ戻ったタイミングだったため、市体育センターの上に虹を見ることができました

    薄っすらと青空にかかった虹(※目視のように映りませんでしたので少し修正を・・・)

    くっきりとした虹とは違い、何ともはかなく、いろいろなことを感じさせる虹でした

    湿った雪のようなものが降る時間帯もあったため、一層印象的な風景でした

    校舎に入る頃に、Judy Garland(ジュディ・ガーランド)が歌った「OVER THE RAINBOW」が頭の中で流れ始めます

    1939年アカデミー賞受賞作、ミュージカル映画「オズの魔法使」の劇中歌です


    作詞:Yip Harburg(イップ・ハーバーグ)

    作曲:Harold Arlen(ハロルド・アーレン)


    Somewhere over the rainbow way up high/虹の彼方のどこか、はるか高いところに

    There’s a land that I heard of once in a lullaby/子守唄で聞いたことのある国がある

    Somewhere over the rainbow skies are blue/そこは虹の彼方のどこかで、空は青い

    And the dreams that you dare to dream really do come true/そして、あなたが夢見る夢は、本当に実現するのです


    Someday I’ll wish upon a star/いつかわたしは星に願いをかけよう

    And wake up where the clouds are far behind me/そして雲がわたしのはるか後ろにあるところ(晴れわたったところ)で目を覚ます

    Where troubles melt like lemon drops/そして、悩みがレモンドロップのように溶けていく

    Away above the chimney tops/煙突の先のずっと上

    That’s where you’ll find me/そこにわたしはいるだろう


    Somewhere over the rainbow bluebirds fly/虹の彼方のどこか、青い鳥が飛ぶ

    Birds fly over the rainbow. /その鳥たちは虹を越えて飛ぶ

    Why then, oh, why can’t I?/それなのに、それなのに、ああどうしてわたしは越えられない!?

    If happy little bluebirds fly/幸せな小さな青い鳥が、虹の彼方まで飛ぶのなら、

    Beyond the rainbow why, oh, why can’t I?/ああ、どうしてわたしは飛べないでしょう(いや、きっと飛べるはず)



    日本語歌詞は我流意訳でもあり、果たして正しいかどうか、とても怪しくなっています

    間違いはすぐに訂正しますので、だれか教えてくださいませ

    そんな中、歌詞の「And the dreams that you dare to dream really do come true」→

    「そして、あなたが夢見る夢は、本当に実現する」という部分が頭の中でリフレインされます


    2学期も、2024年も、もう少しで終わり

    そのことに関係なく、この瞬間も、出中生一人一人が自分の未来を想い、本気・根気・元気、そして勇気で今為すことに取り組むことを我々は支援します

    中学生の頃はなかなか気づきにくいかもしれませんが、多くの人が出中生を支えてくれています

    ただし、そんな多くの人の中の誰一人としてあなたと変わることは出来ません

    自分の人生を歩むのは自分だけ

    自分自身の力で人生を進むのです

    出町中学校でのすべての活動は多くの学びを出中生自身にもたらしてくれるはずです


    そう、わたしは思っていますし、出中生の誰もが自分の力で未来へ進むことができると信じています

  • 漢字の日 no.896

    公開日
    2024/12/12
    更新日
    2024/12/12

    校長室より

    本日は漢字の日

    財団法人日本漢字能力検定協会が1995年に制定した記念日です

    12月12日が「1(いい)2(じ)1(いち)2(じ)」、つまり「いい字一字」ということで、毎年この日を漢字の日とされました

    語呂合わせです

    今年も全国から募集された、「今年を表現する漢字」が京都市の清水寺で発表されました

    発表された漢字は「」!!

    パリオリンピック・パラリンピックで金メダル多数を獲得したことや、政治をめぐる「裏金」問題、金目的の闇バイト、等で選出されたということです

    ちなみに、集計結果は次の通り、第1位「」1万2,148票、第2位「」9,772票、第3位「」7,487票、第4位「」7,427票、第5位「」6,545票、第6位「」6,071票、第7位「」6,027票、第8位「」5,674票、第9位「」4,562票、第10位「」4,335票でした


    ちなみに1995年から昨年までの漢字は次の通りです

    2023年「(※応募総数約14.7万票のうち5976票を獲得)

    2022年「(※ロシアのウクライナ侵攻、円安・物価高による生活上の「戦」、等)

    2021年「(※東京オリンピックで日本人選手が史上最多の金メダルを獲得、等)

    2020年「(※新型コロナウイルスの感染が拡大による3密の回避、等)

    2019年「(※新天皇即位による新元号の決定、等)

    2018年「(※2月の北陸地方の「豪雪」、6月の「大阪北部地震」、7月の「西日本豪雨」、9月の「北海道地震」等)

    2017年「(※度重なる北朝鮮によるミサイルの発射、木造船の漂着、拉致問題の再認識、等)

    2016年「(※リオ・オリンピックでの金メダルラッシュ、ピコ太郎さんの金色衣装、等)

    2015年「(※安全保障関連法案の与野党対立、パリ同時多発テロ、イスラム過激派組織の邦人人質事件、等)

    2014年「」、2013年「」、2012年「」、2011年「」、2010年「」、2009年「」、2008年「」、2007年「」、2006年「」、2005年「」、2004年「」、2003年「」、2002年「」 、2001年「」、2000年「」、1999年「」、1998年「」、1997年「」、1996年「」、1995年「


    今年の暮れが迫っています

  • 事実とは何かを no.895

    公開日
    2024/12/11
    更新日
    2024/12/11

    校長室より

    画像はありません

    言葉の意味をよく考えてみると、知っていると思っている言葉の意味も、とても難しいです

    道徳科の授業で、「家族愛」や「友情」や「思いやり」等について考えるとき、人それぞれの価値観や経験でその捉え方が違うことがとても興味深いです


    さて、「事実」とは何でしょうか?

    毎日、報道される世の中で起きたこと

    それは事実というけれど、事実とは何でしょうか?

    「ことの真実。真実のことがら。本当にあったことがら。」

    「ラテン語でfactum、フランス語でfait、英語でfact」

    「哲学用語として、もともとは神によってなされたことを意味し、時間と空間の中に見出される実存的な出来事や存在のこと」

    等と、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」に書かれています

    ううむ、分かったようで分かりません

    「事実と真実は違う」という言葉に出合うこともあります

    身の回りの出来事も、何が本当で何が嘘なのか混沌としているようにも感じます

    このような時代を生きる出中生が、今、身に付けておけばよい力、鍛えておけばよい力は何でしょう

    文部科学省を中心に言われている学校で見に付ける様々な力はまさしくそれなのですが、それは基本(ベース)であってすべてではないとも感じます

    出中生自身も、自分にとってのそれは何かを考えてほしいと、いつも思っています



    昨夜、ノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェーのオスロ市庁舎で行われました

    そこには、被爆者の立場から核兵器廃絶を国内外に訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の姿があり、日本被団協 代表委員の田中 熙巳 氏(92)がステージで演説されています

    長いのですが、その全文をここに紹介(転載)します

    生々しい表現も使われますから、刺激に弱い人は留意ください


    以下、日本被団協代表委員 田中 熙巳 氏の言葉

     国王・王妃両陛下、皇太子・皇太子妃両殿下、ノルウェー・ノーベル委員会のみなさん、ご列席のみなさん、核兵器廃絶をめざしてたたかう世界の友人のみなさん、ただいまご紹介いただきました日本被団協の代表委員の一人の田中熙巳でございます。本日は受賞者「日本被団協」を代表してあいさつをする機会を頂きありがとうございます。
     私たちは1956年8月に「原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」を結成しました。生きながらえた原爆被害者は歴史上未曽有の非人道的な被害をふたたび繰り返すことのないようにと、二つの基本要求を掲げて運動を展開してきました。一つは、日本政府の「戦争の被害は国民が受忍しなければならない」との主張に抗(あらが)い、原爆被害は戦争を開始し遂行した国によって償われなければならないという運動。二つは、核兵器は極めて非人道的な殺りく兵器であり人類とは共存させてはならない、すみやかに廃絶しなければならない、という運動です。
     この運動は「核のタブー」の形成に大きな役割を果たしたことは間違いないでしょう。しかし、今日、依然として1万2000発の核弾頭が地球上に存在し、4000発が即座に発射可能に配備がされているなかで、ウクライナ戦争における核超大国のロシアによる核の威嚇、また、パレスチナ自治区ガザ地区に対しイスラエルが執拗(しつよう)な攻撃を続ける中で核兵器の使用を口にする閣僚が現れるなど、市民の犠牲に加えて「核のタブー」が崩されようとしていることに限りない口惜しさと怒りを覚えます。
     私は長崎原爆の被爆者の一人です。13歳の時に爆心地から東に3キロ余り離れた自宅で被爆しました。
     1945年8月9日、爆撃機1機の爆音が突然聞こえるとまもなく、真っ白な光で体が包まれました。その光に驚愕(きょうがく)し2階から階下にかけおりました。目と耳をふさいで伏せた直後に強烈な衝撃波が通り抜けて行きました。その後の記憶はなく、気がついた時には大きなガラス戸が私の体の上に覆いかぶさっていました。ガラスが一枚も割れていなかったのは奇跡というほかありません。ほぼ無傷で助かりました。
     長崎原爆の惨状をつぶさに見たのは3日後、爆心地帯に住んでいた二人の伯母の家族の安否を尋ねて訪れた時です。わたしと母は小高い山を迂回(うかい)し、峠にたどり着き、眼下を見下ろして愕然(がくぜん)としました。3キロ余り先の港まで、黒く焼き尽くされた廃墟(はいきょ)が広がっていました。煉瓦(れんが)造りで東洋一を誇った大きな教会・浦上天主堂は崩れ落ち、みるかげもありませんでした。
     麓(ふもと)に降りていく道筋の家はすべて焼け落ち、その周りに遺体が放置され、あるいは大けがや大やけどを負いながらもなお生きているのに、誰からの救援もなく放置されている沢山の人々。私はほとんど無感動となり、人間らしい心も閉ざし、ただひたすら目的地に向かうだけでした。
     一人の伯母は爆心地から400メートルの自宅の焼け跡に大学生の孫の遺体とともに黒焦げの姿で転がっていました。
     もう一人の伯母の家は倒壊し、木材の山になっていました。祖父は全身大やけどで瀕死(ひんし)の状態でしゃがんでいました。伯母は大やけどを負い私たちの着く直前に亡くなっていて、私たちの手で荼毘(だび)にふしました。ほとんど無傷だった伯父は救援を求めてその場を離れていましたが、救援先で倒れ、高熱で1週間ほど苦しみ亡くなったそうです。一発の原子爆弾は私の身内5人を無残な姿に変え一挙に命を奪ったのです。
     その時目にした人々の死にざまは、人間の死とはとても言えないありさまでした。誰からの手当ても受けることなく苦しんでいる人々が何十人何百人といました。たとえ戦争といえどもこんな殺し方、傷つけ方をしてはいけないと、強く感じました。
     長崎原爆は上空600メートルで爆発。放出したエネルギーの50%は衝撃波として家屋を押しつぶし、35%は熱線として屋外の人々に大やけどを負わせ、倒壊した家屋のいたるところで発火しました。多くの人が家屋に押しつぶされ焼き殺されました。残りの15%は中性子線やγ線などの放射線として人体を貫き内部から破壊し、死に至らせ、また原爆症の原因を作りました。
     その年の末までの広島、長崎両市の死亡者の数は、広島14万人前後、長崎7万人前後とされています。原爆を被爆しけがを負い、放射線に被ばくし生存していた人は40万人あまりと推定されます。
     生き残った被爆者たちは被爆後7年間、占領軍に沈黙を強いられ、さらに日本政府からも見放され、被爆後の十年余を孤独と、病苦と生活苦、偏見と差別に耐え続けました。
     1954年3月1日のビキニ環礁でのアメリカの水爆実験によって、日本の漁船が「死の灰」に被ばくする事件が起きました。中でも第五福竜丸の乗組員23人全員が被ばくして急性放射能症を発症、捕獲したマグロは廃棄されました。この事件が契機となって、原水爆実験禁止、原水爆反対運動が始まり、燎原(りょうげん)の火のように日本中に広がったのです。3000万を超える署名に結実し、1955年8月「原水爆禁止世界大会」が広島で開かれ、翌年第2回大会が長崎で開かれました。この運動に励まされ、大会に参加した原爆被害者によって1956年8月10日「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」が結成されました。
     結成宣言で「自らを救うとともに、私たちの体験を通して人類の危機を救おう」との決意を表明し、「核兵器の廃絶と原爆被害に対する国の補償」を求めて運動に立ち上がったのです。
     運動の結果、1957年に「原子爆弾被爆者の医療に関する法律」が制定されます。しかし、その内容は、「被爆者健康手帳」を交付し、無料で健康診断を実施するほかは、厚生大臣が原爆症と認定した疾病に限りその医療費を支給するというささやかなものでした。
     1968年「原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律」が制定され、数種類の手当を給付するようになりました。しかしそれは社会保障制度であって、国家補償は拒まれたままでした。
     1985年、日本被団協は「原爆被害者調査」を実施しました。この調査で、原爆被害はいのち、からだ、こころ、くらしにわたる被害であることを明らかにしました。命を奪われ、身体にも心にも傷を負い、病気があることや偏見から働くこともままならない実態がありました。この調査結果は、原爆被害者の基本要求を強く裏付けるものとなり、自分たちが体験した悲惨な苦しみを二度と、世界中の誰にも味わわせてはならないとの思いを強くしました。
     1994年12月、2法を合体した「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」が制定されましたが、何十万人という死者に対する補償は一切なく、日本政府は一貫して国家補償を拒み、放射線被害に限定した対策のみを今日まで続けてきています。
     これらの法律は、長い間、国籍に関わらず海外在住の原爆被害者に対し、適応されていませんでした。日本で被爆して母国に帰った韓国の被爆者や、戦後アメリカ、ブラジル、メキシコ、カナダなどに移住した多くの被爆者は、被爆者特有の病気を抱えながら原爆被害への無理解に苦しみました。それぞれの国で結成された原爆被害者の会と私たちは連帯し、ある時は裁判で、あるときは共同行動などを通して訴え、国内とほぼ同様の援護が行われるようになりました。
     私たちは、核兵器のすみやかな廃絶を求めて、自国政府や核兵器保有国ほか諸国に要請運動を進めてきました。
     1977年国連NGOの主催で「被爆の実相と被爆者の実情」に関する国際シンポジウムが日本で開催され、原爆が人間に与える被害の実相を明らかにしました。このころ、ヨーロッパに核戦争の危機が高まり、各国で数十万人の大集会が開催され、これら集会での証言の依頼などもつづきました。
     1978年と1982年にニューヨーク国連本部で開かれた国連軍縮特別総会には、日本被団協の代表がそれぞれ40人近く参加し、総会議場での演説のほか、証言活動を展開しました。
     核兵器不拡散条約の再検討会議とその準備委員会で、日本被団協代表は発言機会を確保し、あわせて再検討会議の期間に、国連本部総会議場ロビーで原爆展を開き、大きな成果を上げました。
     2012年、NPT(核拡散防止条約)再検討会議準備委員会でノルウェー政府が「核兵器の人道的影響に関する会議」の開催を提案し、2013年から3回にわたる会議で原爆被害者の証言が重く受けとめられ「核兵器禁止条約交渉会議」に発展しました。
     2016年4月、日本被団協が提案し世界の原爆被害者が呼びかけた「核兵器の禁止・廃絶を求める国際署名」は大きく広がり、1370万を超える署名を国連に提出しました。2017年7月7日に122カ国の賛同をえて「核兵器禁止条約」が制定されたことは大きな喜びです。
     さて、核兵器の保有と使用を前提とする核抑止論ではなく、核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いです。
     想像してみてください。直ちに発射できる核弾頭が4000発もあるということを。広島や長崎で起こったことの数百倍、数千倍の被害が直ちに現出することがあるということです。みなさんがいつ被害者になってもおかしくないし、加害者になるかもしれない。ですから、核兵器をなくしていくためにどうしたらいいか、世界中のみなさんで共に話し合い、求めていただきたいと思うのです。
     原爆被害者の現在の平均年齢は85歳。10年先には直接の体験者としての証言ができるのは数人になるかもしれません。これからは、私たちがやってきた運動を、次の世代のみなさんが、工夫して築いていくことを期待しています。
     一つ大きな参考になるものがあります。それは、日本被団協と密接に協力して被団協運動の記録や被爆者の証言、各地の被団協の活動記録などの保存に努めてきた「NPO法人・ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の存在です。この会は結成されてから15年近く、粘り強く活動を進めて、被爆者たちの草の根の運動、証言や各地の被爆者団体の運動の記録などをアーカイブスとして保存、管理してきました。これらを外に向かって活用する運動に大きく踏み出されることを期待します。私はこの会が行動を含んだ、実相の普及に全力を傾注する組織になってもらえるのではないかと期待しています。国内にとどまらず国際的な活動を大きく展開してくださることを強く願っています。
     世界中のみなさん、「核兵器禁止条約」のさらなる普遍化と核兵器廃絶の国際条約の策定を目指し、核兵器の非人道性を感性で受け止めることのできるような原爆体験者の証言の場を各国で開いてください。とりわけ核兵器国とそれらの同盟国の市民の中にしっかりと核兵器は人類と共存できない、共存させてはならないという信念が根付き、自国の政府の核政策を変えさせる力になるよう願っています。
     人類が核兵器で自滅することのないように!!
     核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう!!

    ⓒノーベル財団、ストックホルム、2024年


    途中の、「想像してみてください」という言葉が強くわたしの耳に残っています
    ジョン・レノン氏の代表曲「イマジン」を連想しました
    高齢になられている日本被団協の方々のエネルギー溢れる言動を目の当たりにし、このような課題だけでなく身の回りのことすべてにおいて、「自分は何ができるのか」の視点は重要だと改めて感じます
    誰かのせいにしているだけでなく、課題解決に向けて前進する方法は何かを、本気・根気・勇気で探し続け、行動し続けておられる皆さんが、今後も元気でいてくださることを祈ります
    修学旅行でお世話になった広島や長崎の被爆者やガイドさん方のことを思い浮かべつつ、田中さんの言葉をかみしめました

  • 朝 no.894

    公開日
    2024/12/10
    更新日
    2024/12/10

    校長室より

    夜と昼の狭間の時間

    キンと冷えた空気が肌を刺す

    緩んだ心を見透かされているようで、胸も刺されている心持ち・・・


    それにしても、出町中学校の校舎窓から見える日の出前の空は、写真に写らない美しさを感じる


    玄関が解錠され今日も出中生が登校してくる

    廊下から「おはようございます」の声が重なって聞こえる

    いつもの朝の始まり


    しばらくして生徒会会長、副会長が校長室を訪ね、生徒会活動についての話をしてくれた

    わたしにとって前向きに進もうとする出中生との時間は刺激的であり、うれしいものだ

    いろいろと立て込んでキャパオーバー気味の日が続いているが、出中生のおかげで「がんばらねば」とからだの奥からエネルギーが湧いてくる気がする


    この朝の青空はいつまで続くのだろうか・・・

  • 体験と言葉 no.893

    公開日
    2024/12/06
    更新日
    2024/12/06

    校長室より

    1年生のある学級で、総合的な学習の時間に高齢者疑似体験を行っています

    砺波市社会福祉協議会から7名もの方に来校いただき、授業に参加した学級の生徒が器具を装着して実際に廊下を歩くなどの体験を行いました

    体験することで学ぶことは多いです

    それは五感を使ってより多くの情報をキャッチするからでしょう

    もしかしたらこの経験で学んだことは意識されていないレベルのものもあるかもしれません

    気付かぬうちにこの体験での学びが自分の中に記憶され、何か未来の自分の判断基準になるかもしれません

    体験活動を行うときには、わたしはいつもそのように感じています

    日常の授業において、まとめの時間に今回の学びの確認を言葉で表す時間をとります

    これは多くの学びを自覚するためでもあり、また、気付かない自分の学びを意識することにもなると考えます

    言葉を使って言語化することは、人間としてとても大切なことだと思うのです

    多くの方に協力いただいた今回の貴重な体験も、ふりかえりで言語化することで生徒たちの中に今日の学びが意識化されることでしょう


    ワイワイと体験活動に取り組む様子を観てそんなことを思いながら校長室へ戻ると、1年生の別の学級の生徒が4名「失礼します」とやってきました

    これも総合的な学習の時間の一環での活動なのであり、その内容はわたしへの協力要請でした

    詳細は控えますが、ぜひ協力してほしいと

    出中生にお願いされて断れましょうか・・・

    いじわるにも「あなたならどうするの?」と○○さんに尋ねると、「自分なら断るかも」と答えてくれたことが、なんとも正直者だなぁと感じられ、その純粋さに心がやられました

    ○○さんの言葉の力とも言えますかねぇ

    というわけで、学級を代表しての4名のお願いを了承しましたが、果たしてどうなることやら

    自分の協力がかえってみんなの邪魔にならないことを祈っています


    そう言えば社会福祉協議会の7名の講師の方々をお迎えした3名の生徒の言動も一生懸命さが伝わってきて、わたしはとてもうれしかったです

    言葉も行動も、毎日の学びの積み重ねでどんどん磨かれていきます

    3名の生徒にとってもプラスの体験になっていたとしたらうれしいです


    今日も出中生はがんばっていますな

  • 出中生 no.892

    公開日
    2024/12/05
    更新日
    2024/12/06

    校長室より

    今朝の受賞報告で、3名の出中生が校長室を来訪しました

    トップページの受賞報告が紹介した通り、「第25回宇野雪村賞全国書道展 学生の部」で新温泉町長賞をいただいた3年生1名と「中学生の税についての作文(全国納税貯蓄組合連合会及び国税庁)」で優秀賞をいただいた1年生2名です

    どちらも体育面ではなく文化面での表彰であり、部活動ではありません

    文武両道と言えば簡単ですが、出中生はいろいろな場所でその才能を開花させています

    ※書道の受賞は、学生の部ですから、高校生、中学生の作品の中からの選出です


    この3名のことは全体の一部であり、また、受賞という形ではない活躍をしている出中生もたくさんいます

    昨日の落ち葉清掃のボランティア活動もそうです

    地域交流委員会委員長が3年生に呼びかけ、それに応じた出中生が清掃しました

    なんともうれしい姿だと、わたしは思っています


    以前、「学校HPは特定の生徒しか掲載されていない」という声が届きました

    そのような意図は全くないのですが、そのように感じさせていたとすれば申し訳なかったですし、残念でした

    学校HPでは、多くの出中生の目立たない活躍の様子も紹介できればと思っています

    なかなか、とっさに撮影できないことも多いですが、出中生に負けず、本気・根気・元気にやっていきます

  • お天気 no.891

    公開日
    2024/12/04
    更新日
    2024/12/05

    校長室より

    昨日あたりから冬の空が広がり、どうも心が空の色と同化しそうで、ちょっぴりやられています

    病は気からとはよく言ったもので、体調もすぐれず何ともその自分の弱さにがっかりしてもいます


    今朝も空は雲で覆われています

    気象状況を確認すると、tenki.jpのHPでは北陸地方に傘マークがあり、その他の地域は太陽マークが・・・

    砺波市と東京都千代田区の週間天気予報を見ると、これまたはっきりと違う状況です

    今までずっと生活してきた富山県での生活で慣れているとはいえ、歳を重ねるごとにその違いを羨んでいます

    ただ、この天気の中、先日2日のように青空と雪景色の風景を観られる幸せも感じます

    真冬の雪が降る日でも、さっと晴れ間が出て、雪面がキラキラ光る風景が好きです

    こんな体験は東京ではできません

    変えられることと変えられないこと

    人はその部分をよく理解して今まで生きてきているのだと思います

    数学で学習する「Y=aX+b」

    aやbは定数でXやYは変数であり、aもbも変えられないことが大前提であり、人生にも似たようなことがあるのです


    今週末は平地でも雪マークが付きました

    出中生は登下校を含めて雪道での交通安全に留意しましょう

    そして、おとなも同様です

  • 備えよ常に no.890

    公開日
    2024/12/02
    更新日
    2024/12/02

    校長室より

    本日、今年度2回目の避難訓練を実施しました

    前回と違い、やや応用編です

    授業時間外の訓練

    地震発生後に火災発生想定の訓練

    煙が発生する本番に似せた環境での訓練

    そして、煙感知によるシャッターが下りる中での訓練

    出中生は静かに整然と行動し、点呼も円滑に行われました

    消防署や消防設備会社からもサポートで来校いただき、特に署長様からは避難訓練の講評と、けが人等の搬送の仕方についての指導をしてもらいました

    ないことに越したことはないですが、1月の能登半島地震や、先日の能登西方沖地震など、何が起こるか分かりません

    「災害は忘れた頃にやってくる」のです

    そのために、「そなえよ、つねに」なのです


    Be Prepared 「備えよ、常に」は、ボーイスカウト以上のスカウトと指導者のモットーとして有名です

    スカウトはいつも心にも体にも、技にもすきのないよう、どんなことにでも応じることができる心構えをもって「さあこい、準備はできている」ということを意味します

    そのため、スカウト技能がどんなことでも役立つよう、準備のために日頃から訓練をしておきます

    そしてまた、将来社会に出ても、よい公民としての準備が整った人物になるために、スカウト教育を身につけるという意味をもっていると、日本ボーイスカウト連盟山口県連盟のホームページにありました

    かつて、所属していたので、いまだに「そなえよ、つねに」が、わたしの心の中にあります


    それにしても煙が廊下に充満するその速さはなかなかでした

    また防火シャッターが下りた階段エリアは暗く、そして、通行できる扉の重さはなかなかであり、やはり何事も実際に近い形で体験することも大切だと再確認できました

    よりよい避難の在り方について、本日の講評や出中生のふりかえりを参考にしつつ、教職員で検討・見直しをはかります

  • 夢を追う no.889

    公開日
    2024/11/29
    更新日
    2024/11/29

    校長室より

    第1学年のキャリアリーダーたちが準備・運営してくれた「生き方講演会」が本日開催されました

    富山県出身のパラ・アスリートであり、モデルである、河合 紫乃 先生をお招きし、これまでの経験やこれからの夢について、直接お話を聴きました

    講演会前に一緒に給食を食べたり、講演会後に部活動に参加していただいたりと、出中生とたくさん触れ合ってもいただきました


    わたしも校長室で、直接たくさんのお話を聴かせてもらいました

    一番印象に残ったのは、「障害をもつこととなり様々な想いを抱えた月日を送った後、前向きに人生を歩き出せるようになった瞬間、自分は生まれ変わった」というお話です

    わたしの想像を絶する経験をしてこられたのだなと推察しました

    今は次の2028年 ロサンゼルス パラリンピックでのメダル獲得を目指すと語られます

    その表情は明るく、そしてその瞳の奥には強い意志を感じます

    本日は、もうすぐ夢へと続く大切な大会を控えておられる中であるにも関わらず来校され、出中生のために貴重なお話をしていただきました

    申し訳ないやら、ありがたいやら・・・

    出中生と一緒に、わたしも応援し続けたいと思います

    河合先生、誠にありがとうございました

  • 歯科検診 no.888

    公開日
    2024/11/28
    更新日
    2024/11/28

    校長室より

    本日、学校歯科医さんに来校いただき、1年生の歯科検診がありました

    その姿を見ながら、コトバの意味を考えます


    けん‐しん【検診】[名](スル)

    ある特定の病気にかかっているかどうかを調べるために診察・検査などを行うこと。「定期的に—する」「集団—」「歯科—」「癌 (がん) —」

    類語:診察(しんさつ) 診断(しんだん) 見立て(みたて)

    関連語:受診(じゅしん)

     出典:デジタル大辞泉(小学館)


    「定期的に—する」とくれば、「テスト」を連想します


    テスト【test】 [名](スル)

    1 学力・能力などの状態や度合いを試すこと。試験。検査。「仕事の適性を—する」「知能—」「ペーパー—」

    2 事物の良否・性能などを試して調べること。試験。実験。「ブレーキを—する」「—放送」「—飛行」

    類語:試験(しけん) 試問(しもん) 考査(こうさ)

    関連語:受験(じゅけん)

     出典:デジタル大辞泉(小学館)


    「検査」もチェックします


    けん‐さ【検査】[名](スル)

    ある基準をもとに、異状の有無、適不適などを調べること。「所持品を—する」「適性—」

    類語:点検(てんけん) 検閲(けんえつ)

    関連語:検定(けんてい)

     出典:デジタル大辞泉(小学館)


    2017年頃から、急に品質不正やデータ改ざんの話題を目や耳にするようになった気がします

    不正や改ざんは信頼を失うこととなり、ものづくりを大切にする日本において由々しき事態です

    信頼を得るための根拠として存在していたはずのチェックが、より一層信頼をなくすものになるとは・・・

    先日出中生も受けた期末考査は、「1 学力・能力などの状態や度合いを試すこと。」であり、今の自分の学力を測る(チェックする)一つの物差しです(※あくまでも学力評価の一部です)

    本日1年生が受けている歯科検診は、今の自分の歯の健康状況をプロフェッショナルであるお医者さんにチェックしてもらっているものです

    期末考査も歯科検診も共通するのはその結果を、未来の自分のためにどうすることがよいのかを考えて、実行することこそが大切だということでしょうか

    学力であればうっかりミスや、時間切れで解答できなかったために今の実力を発揮できなかったと考えることもあるかもしれませんが、歯科検診の場合は要治療の結果が出れば、なるべく早く治療することが大切です

    切り傷とは違い、自然治癒はしないのです(※違っていたら教えてください)

    もうすぐ11月が終了し、12月に突入

    そして、冬休みに入ります

    歯科検診で要治療の人には、ぜひ時間を見つけて早急に治療しましょう

    健康第一です

  • 再来 no.887

    公開日
    2024/11/27
    更新日
    2024/11/27

    校長室より

    昨夜の午後10時47分頃

    揺れを感じた直後にスマートフォンのアラームが鳴り、その直後に「ガタガタ」「ユサユサ」と結構長く感じる揺れを感じました

    揺れがおさまると同時に、家の中を見ましたが、特に何かが落ちるなどのことはありませんでした

    そして、テレビやネットで情報を見続けることとなります

    また、震度1の余震を感じ続ける夜となります

    そして、出中生やその関係者、自身の関係者等に何事もなかったことを祈る夜です


    自宅付近は震度4、砺波市は震度3でしたから、出町中学校は大丈夫だろうと思いましたが、今朝は早めに出勤し校舎内をまわり状況を確認しました

    1月の能登半島地震のときのようにものが落ちるとか、机やいすが動いていることはありませんでした

    今は、少しホッとしていますが、出中生やその関係者に何事もないことを祈り続けます


    県内で震度4以上の揺れを観測するのは1月6日以来であり、気象庁は今回の地震を「令和6年能登半島地震」の一連の地震活動と推定しています

    また、気象庁は揺れが強かった地域では落石や崖崩れなどに注意するほか、1週間程度(特に今後2~3日の間)は最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけていますから、このあたりでも震度2~3程度の地震が起こるかもしれません

    富山県内では「ほとんどの人が揺れを感じる」長周期地震動階級1を観測しています


    地震発生に対して何ができるかは悩ましいところですが、とにかく命を守る行動をとることです

    自然災害に限らず、危機管理のイメージトレーニングは欠かせません

  • 読書ノススメ no.886

    公開日
    2024/11/26
    更新日
    2024/11/26

    校長室より

    朝登校してきた出中生が図書室前で足を止めている光景が・・・

    近付いてみると、後期図書委員会の企画「出中生POPコンテスト」に向けたPR掲示でした

    この企画の目的は、出中生に図書案内のPOPを描いてもらい、読書への関心を高めることと、出中生制作のPOPを見ることで新たな本と出合うこととのこと

    本日の朝の会で案内と配布が為され、12月10日が締め切りとなっています

    出中生の主体的な活動であり、多くの学びのある有意義な取組です


    ちなみに、POPで紹介する図書は図書室にある本

    図書室内には既に学校司書によるPOPがありますから大いに参考になるでしょうし、図書室にはわたしの棚もありますから、誰かその中の図書を紹介してくれる人はいるのでしょうか?

    と、このようなことを考えるのがわたしの邪な心ですな

    反省・・・


    現在、わたしの本棚にひとつスペースがあります

    誰かが借りてくれたようで、なんだかうれしいわたしです

  • ソラ no.885

    公開日
    2024/11/25
    更新日
    2024/11/25

    校長室より

    今日は出張2本と、会議3本と、やや過密スケジュール

    そして宿題も溜めていたため少し早めに出勤

    黎明のソラには、月が輝き、思わず校舎と一緒に撮影(上写真1枚目)

    すぐにやることをやればよいものを、3階まで上がりグラウンド越しの立山連峰をパチリ(上写真2枚目)

    昨日自宅付近で見た虹(上写真のグラウンド下)といい、どうもわたしはソラに惹かれます


    出張合間に学校へ戻った束の間

    4限が終了した給食前の時間に、1階から中庭越しの青空を眺めていると○○さんと□□さんがそばを通ったので、「ものすごく青空ですなぁ」と声をかけました

    うれしいことに「本当ですねぇ」「空いっぱいの青空や」と返してくれます

    反応があるのはうれしいものです

    ひねくれ者のわたしは二人に質問します

    「空は何で青いの?」

    「ん?」といった表情

    「空気は無色透明なのに・・・なぜ?」と余計なことを尋ねるわたし

    しまいには、「海の水をくみ取ると無色透明なのに、何で海は青く見えるの?」と、あかん授業の典型である質問を変化させる事態に

    ○○さん、□□さん、ごめんなさい

    ○○さんは「きっと空が海に映って青いのでは?」と、何ともユニークな回答を返してくれました

    「分かったら教えてください」と別れましたが、これは街中ならわたしは不審者だなと思いました

    通報され、お知らせメールで配信されるかも・・・


    何だかこのような出中生と関わる短い時間も、わたしにとってはとてもありがたい時間なのでした

  • 小雪と期末考査 no.884

    公開日
    2024/11/22
    更新日
    2024/11/22

    校長室より

    今日は、二十四節気の「小雪」

    暦上、寒くなって雪が降る頃であり、二十四節気の第20番目で、太陽黄経が240度を通過するころです(※中学理科では習わないですが、興味あればぜひ調べてみてください)

    「暦便覧」には「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるが故なり」とあります

    「ぐっと冷え込むようになって雨が雪になるころ」ということで、北風が吹いて、北国や山々ではすでに雪が積もっている地域もあります

    七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」です

    これは太平洋側では乾燥する日が続くことでそう言われるのかなと勝手に思っています

    北陸地方ではまだまだ虹が見られることもありますから

    いつの間にか冬が迫り、次第に街路樹も木の葉を落とし、色づいた落ち葉の絨毯が美しく感じられるようになりました

    出勤途中にけやき公園の横を通りますが、落葉が道路を覆っており、毎朝近所の方が掃いておられます

    その暦に合わせるように、西に高気圧、東に低気圧の「西高東低」の気圧配置となりそうです

    気象庁が、11月19日に発表した「3か月予報」では、北日本~西日本の日本海側では、雪の降る量は「平年並みか多い」となっています

    冬型の気圧配置が強まる時期があるため、大雪になる可能性もありそうです

    カメムシをよく見る気がしますが、俗説ではそういう冬は大雪と聞いたこともあります

    早めに冬タイヤに交換しないとと思いお店に確認すると既に予約が一杯でした


    出中生にとっては「小雪」より、今日・月曜・火曜実施の期末考査の方が気になりますな

    2学期までの学びの成果を出し尽くしてください

    がんばれ!!


    ちなみに今朝7時半頃の立山室堂は雪に覆われています(※立山黒部アルペンルートHP室堂平ライブカメラより)

    そして雄山山頂は7:20頃に-8.54℃の表示で、温度補正が為されていないのでこちらで補正して、-9.74℃!!です

    ぶるぶるぶる・・・

    (※JR9VQの気圧・温度センサー 11/21より)


  • いのち no.883

    公開日
    2024/11/20
    更新日
    2024/11/20

    校長室より

    今年度教師となった○○教諭が4限に道徳科の研究授業を行ったため参観しました

    資料名は「いのちって何だろう?」です

    生命の尊さ等について学ぶ時間でした

    資料の範読を聴きながらその世界にグッと入るように見える出中生(写真上1)

    グループで自分の考えを伝え合う出中生(写真上2)

    今日の授業で出中生が「いのち」について考える姿を観ながら、先週末から個人的に「いのち」について深く考える出来事があったため、一層いろいろと感じていました


    昔の自分は「いのち」についてそれほど本気で考えたことがない中学生でした

    高校生になって、「いのち」のことや「人生」、「生きること」について、モヤモヤと考える年頃となりましたが、自分の死については100%ないと思っていました

    事故や病気など、何が起こるのか分からないにもかかわらずです

    青い年頃でした

    きっと当時の自分は、自分事としての「死」について、向き合っていなかったのだと思います

    それが歳を重ねて、大切な人や知人の死に直面する度に、自分事としての「死」を意識するようになっていったようです

    何年か前には自分自身の「死」を猛烈に意識することもあり、もうわたしにとって「死」は他人事ではありません


    また話はズレるのですが、「なぜ、人を殺してはいけないか?」と考えたことがありますか?

    言い換えれば「なぜ、人のいのちを奪ってはいけないのか?」

    今年度、このことを描いたドラマがありました

    NHKの朝の連続テレビ小説、「虎に翼」(※脚本:吉田恵里香 氏)です

    登場人物の高校生、森口美佐江が、主人公の弁護士 佐田 寅子に言います

    「佐田先生は心から納得する答えが出せます?

     どうして悪い人からものを盗んじゃいけないのか。

     どうして自分の体を好きに使ってはいけないのか。

     どうして・・・人を殺しちゃいけないのか。」

    「・・・」と、寅子はすぐに答えられませんでした

    寅子にとって美佐江と会うのは、これが最後となります

    そして、約20年後

    美佐江の娘、美雪と出会います

    美佐江とそっくり(※一人二役)の美雪に、寅子は美佐江と同じことを問われます


    「先生はどうしてだと思います?

     どうして人を殺しちゃいけないのか?」


    今回は、はっきりと寅子は答えます

    「奪われた命は元に戻せない。

     死んだ相手とは言葉を交わすことも、触れ合うことも、何かを共有することも永久にできない。

     だから人は生きることに尊さを感じて、人を殺してはいけないと本能で理解している。

     それが長い間、考えてきた私なりの答え。

     理由が“分からないからやっていい”じゃなくて、

     “分からないからこそやらない”。

     奪う側にならない努力をすべきと思う。」


    今日の授業を参観しながら、自分の中学生・高校生時代、そしてこのドラマのシーンを、わたしは思い出していました

    いのちを奪うことに限らず「“分からないからやっていい”じゃなくて、“分からないからこそやらない”」は、様々なことに通じることだとわたしは思います

  • ゲシュタルト崩壊 no.882

    公開日
    2024/11/18
    更新日
    2024/11/19

    校長室より

    朝から同じ文字を何度も手書きするという業務があり、小学生の頃の漢字の書き取りを思い出しつつ、また、ゲシュタルト崩壊を体感しつつも、何とかやり遂げました

    このご時世になかなか手書きで同じ文字を何度も書くという機会はないので、わたしの中では貴重な機会と思いながらその逆の思いもあるわけで、何とも微妙な週初めとなっています


    ゲシュタルト崩壊(独: Gestaltzerfall)は、人間の感覚においての発生現象であり、ひとつの塊として捉えていたものが突如その全体性を失って、その部分部分がバラバラに感じられ、もともとの実態が分からなくなる現象をいいます

    図形や文字などの視覚的なものがよく例に出されますが、聴覚、触覚、味覚、嗅覚においても生じるようです

    1947年に、C・ファウスト氏によって「失認の一症候」として報告されたのですが、ものを持続的に注視することで健常者にも生じることが知られるようになります

    認知心理学の視点から「文字のゲシュタルト崩壊」がよく研究されており、今朝わたしが体感したのもこの現象です

    原因については現代でも未解明な部分が多く、感覚器の疲労や順応によるのではなく、「比較的高次な認知情報処理過程によって発生する」ことが分かっている程度のようです


    疲労が原因ではないと知りつつも、モヤモヤするので気分転換も兼ねて校舎内をまわります

    出中生は週の初めから本気で学習に取り組んでいます

    今日は午後から人権教育の研究大会が本校で開催されます

    各学年1学級の授業が公開され、校外の方にもその学習の様子を観てもらえます

    ありがたいことです

    急ですが、諸般の事情でわたしはその研究会に参加できなくなりましたが、出中生や本校教職員はきっと大丈夫です

    「未来に向けての一歩を踏み出す勇気」「本気・根気・元気、そして、勇気」「脱皮しない蛇は滅びる」など、いつも通りの気持ちでそれぞれが取り組むので、大丈夫なのです

  • 予測、予報 no.881

    公開日
    2024/11/15
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

    昨夕、出町中学校のグラウンドで部活動に励む出中生の上に、ぽっかりと月が昇っていました

    満月のようで満月ではないような見え方だったので、スマートホンのアプリ「StarWark(制作社 Vito Technology.Inc)」のSky Liveで調べてみました

    昨日は、地球から見える部分の93%が輝く十三夜の月

    今日は、地球から見える部分の98%が輝く十三夜の月

    そして、明日が、100%が輝く満月となっています

    不思議と見入ってしまうその姿

    昔の人が月に魅せられて歌を詠んだ気持ちが分かるような空でした


    本日の空は朝からどんよりと曇っています

    夜には晴れ間があるような天気予報が出ていますから、今晩も月は見られそう

    そして、明日も何とか見られそう


    あくまでも予報ですから外れることもありますが、未来が分かっていることで安心して楽しみにできることはありがたいことだと急に感じました

    月の満ち欠けについては、多くの天文学者の計算のおかげで外れることがほぼないことは、よく考えるとすごいことです


    まあ、何でもかんでも未来について分かることは面白くないと感じる心もあるのですが・・・

    とことん身勝手なわたしでした

  • いただく no.880

    公開日
    2024/11/14
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

    いろいろな場面で保護者、卒業生、地域の方、本校に関係する方、本校に興味をもってもらっている方、その他にも多くの方々に出町中学校は支えられています

    そういう方々から多くのものをいただきながら、本校の教育が進めることができていると感じる日々です


    今日は午前中に、砺波市教育長様をはじめ砺波市教委の方々に本校の授業の様子の参観、及び本校教育についての指導をいただきました

    指摘のあった課題等については、全教職員で共有して出中生のよりよい成長を目指します

    個人的には出中生や本校教師が本気・根気・元気に取り組んでいる授業を観ながら、この場に居られる幸せを感じます

    学習に取り組むその姿に幸せを感じるだけでなく、今日も出中生の成長を感じられるからです

    何しろ出中生の成長の瞬間を、間近で感じられるのですよ

    運動会や和鍾文化祭、修学旅行や砺波市「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」等の行事だけではなく、日々の授業にも成長はあるのです

    その成長の速度や大きさ、タイミングは人それぞれですが、そのことが一層わたしの心を揺さぶるのでした


    午後は、本校で初任者研修「協力校研修2」が本校で開催され、本校の教諭が授業を公開しました

    県西部の初任の先生方が来校し、その授業をもとにした研修です

    授業者の本心は分かりませんが、わたしはとてもありがたいことだと思っています

    若い頃や、初めて何かをするときは、何でもかんでも勇気をもっていろいろなことにチャレンジすることがよいと思うからです

    失敗したと感じたところは教訓とすればよいですし、うまくいったと感じたところは自信にすればよいのです

    何かを為すことで必ず結果(反応)があり、その結果を自分の未来に生かすことが、成長でしょう

    本校を会場に授業させていただいた

    会場校をさせていただいた

    ここでも、いただいています


    先日わたしの家の近くで畑をしておられる○○様が、我が家に来られました

    今日に合わせてというわけではなく、偶然にも畑で育てれた立派な菊の花を届けてくださったのです

    「廣瀬さん、出町中学校だったでしょ?朝、渡そうと思ったけれど、渡しそびれたので持ってたよ。また使ってください。」

    わざわざ届けていただき、申し訳ないやら、ありがたいやら・・・

    いただいた花は職員に校内のいろいろな場所に活けてもらい、本日も多くの来校者をお迎えしました


    いただいてばかりの毎日です

    感謝

  • 日常の出町中学校 no.879

    公開日
    2024/11/13
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

    放課後、3階から図書室に多くの出中生が勉強している様子が見えます

    教育相談でその順番を待ちながら、学習を進めたり本を読んだりしているようです

    工夫して時間を使っていますな、出中生

    各教室ではどの学年も教育相談で担任と1対1で面談をしています

    わたしは中学生の頃、このような時間(※担任と1対1で話をする時間)が正直苦手でした

    当時は今ほど丁寧に面談をされた記憶がありませんが、アンケート調査があってそこに何か書いた人は面談をしていた記憶があります

    わたしはそのアンケートに「特にありません」といつも書くのですが、「そんなことないだろ」と強制的に面談を入れられたことがありました

    「ない」と書いているのに根掘り葉掘りと話しかけられるほどストレスフルなことはありません

    基本的には一人にしておいてほしかったのでした

    その経験は、自分が教師となったときに少しは生かせていたのかな、とふと思います

    「いやいや、あなたもそうだったでしょ」と、かつて担当していた元中学生に言われたら「ごめんなさい」です

    人間は自分の都合がよいように記憶が変質することもあるようですから

    記憶は昔から怪しく、苦手なわたしなのです


    苦手といえば、電話も苦手です

    相手が見えない会話は、得意ではないのです

    おそらくこのことを信じてくれる人も少ないでしょうが、本人が言うのでそうなのです

    仕事の電話はそのことを相手に感じさせていないと思っているのですがどうでしょう?

    そんな電話なのですが、今日はわたしにとってうれしい電話がありました

    昨日参加させていただいた新湊南部中学校の校長先生からの電話です

    わたしが昨日の理科の授業について書いた記事を読まれたようで、昨日の来校のお礼と、理科の授業についてのコメントについてのお礼の電話でした

    関係者に読まれるとは1mmも考えないで書いていましたから驚きました

    でも、喜んでいただけてうれしかったです


    そしてうれしいと言えば、先程こんなことがありました

    校長室前の校長掲示板の前で○○教頭と□□さん、◇◇さんが何やら話をしています

    「どうしたのですか?」と、尋ねてみると、□□さん、◇◇さんが掲示板から落ちた画鋲を発見し、元に戻そうとしたものの、どのように刺さっていたか分からず困っていたということです

    何ともありがたく、うれしいことです

    さりげなくそのようなふるまいができる出中生の存在がわたしを元気にしてくれます

    また、その2人の言動に気づき声をかけた○○教頭にも感謝です

    そんな環境で仕事ができる幸せを改めて感じる瞬間でした


    出町中学校はわたしにとって、毎日いくつかのうれしいことを感じられる場所なのです

    感謝

  • 学びのカタチ no.878

    公開日
    2024/11/13
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

    午前中、本校で砺波地区中学校長会がありました

    本校を含む砺波地区にある中学校14校と、義務教育学校2校の校長が定期的に集まり学び合ったり情報交換をしたりする機会です

    この時期は、中学校の3年生や義務教育学校の9年生にとって、卒業と共に進路決定が控え、より一層意識が高まる頃です

    入試は生徒にとって初めての経験であり、なおかつとても重要なものであり、学校にとっては決してミスがあってはならない業務です

    特に今年度は富山県立高等学校の入試において、インターネット出願が本格的に運用される初年度です

    縦や横の連携を十分とりながら進めていくことを確認しました

    その他にも3名の校長の提案による研修や、学校における諸課題について協議、情報交換等、充実した時間を過ごしました

    新型コロナウイルス感染症の流行で、オンライン会議のよさを経験しましたが、直接顔を合わせての会議のよさも再認識しています

    移動に時間がかかるとか、校長が自校を空けるとか、デメリットもありますがそれ以上のメリットをもたらす会であり続けるよう、その運営については今後も工夫し続けたいと感じます

    今回もわたしにとって多くの学びがありました


    そして、中学校長会終了後は昼食もそこそこに、射水市で開催された令和6年度NIE研究発表会に参加しました

    数年前に本校が授業会場となった研究会であり、毎年実施されている研究会です

    わたしは射水市立新湊南部中学校での公開授業と、全体会に参加し、公開授業では1年生の理科の学習を参観しました

    新聞を活用した教育の一環を提案いただき、多くの学びがありました

    生徒にとって、理科での授業の学びが新聞記事を媒介として日常生活に結びつき、自分事としての意識に繋がり、主体的で深い学びにつながると感じる授業でした

    また、観察途中や結果の考察の場面で自然にグループ内で会話があり、まさしく主体的で対話的な学びが見られました

    日頃の授業での指導や生徒自身の学習の積み重ねが見られたのだと思いました


    慌ただしい時間を過ごした1日だったのですが、何だかうれしい気持ちで帰路についたのでした

  • アンサー・バック no.877

    公開日
    2024/11/11
    更新日
    2024/11/12

    校長室より

    本校の校区にある4小学校の6年生が来校してくれる「授業体験」の2校目が本日ありました

    30分間と短い時間ですが理科と英語の授業を体験してもらっています

    毎回「授業体験」を始める前に校長としてお話しする機会があるのですが、校区の小学生はあいさつや返事が元気で、こちらがうれしくなります

    出中生もお客様に「あいさつが素晴らしいですね」と褒めていただくことがありますが、入学する前から家庭や地域や小学校で、当たり前のように行っているからだろうと思っています


    毎年恒例のように今回も「小学校と中学校の違いは何でしょう?」という質問をしてみました

    さっと何人もの手が挙がります

    その回答に他の児童もリアクションをとっています

    素敵!!

    感心しました


    たまたまこの授業体験の前に車を運転する用事がありました

    すぐに戻る用事だったのでその書類と車のキーだけをもって出かけて戻ってきたのですが、学校に着いて車から離れたとき、いつもはピピッと音を出してくれる愛車が何も言いません

    「ん?」と、思いポケットを確認すると車のキーがありません

    「あ!助手席に置いたのだった・・・」と、気付きました

    助手席に置き忘れていたキーをとって離れると、今度はしっかりピピッとアンサー・バックしてくれました


    あいさつに対するあいさつ

    質問に対する回答

    キー・ロックに対する車のアンサー・バック


    人間は、反応がないと悲しくなったり困ったりするのだろうとわたしは思います



    数十年前、研修で勤務校以外の中学校に行ったとき、ある学年の教室の前を通りました

    ちょうど休み時間で、廊下にその学校の生徒が出ており、すれ違う生徒が「こんにちは!」とあいさつしてくれます

    こちらも「こんにちは」と返しながら進んだのですが・・・

    廊下の端っこに数人の生徒が腰を下ろしてしゃべっている前を通りました

    会話をさえぎることは申し訳ないので、何も言わず通り過ぎて数秒後に「こんにちは」と後ろで声がしました

    自分に言われていると思わなかったのでそのまま数歩歩くと、「無視かよ!!」という声が聞こえました

    振り返って「こんにちは」とか、「あ、わたしに言ってくれたのね こんにちは」とか言えばよかったのでしょうが、「????」と脳がその時の状況を瞬時に処理できず、そのまま進んでしまいました

    確かに、あいさつに対して無視した状態です

    妙に、このことは心に刻まれ、その後はこのようなことがないようにと留意するようになりました

    また、あいさつのタイミングについて、担当する中学生に話すようにもなりました

    ある意味、アンサー・バックしなかったわたしに対する「無視かよ」という言葉はアンサー・バックのひとつであり、わたしにとって勉強となりました


    アンサー・バックがないということは、無視されていることと同様です

    人間関係で一番心にこたえるのは無視であり、無関心です

    「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」

    これはマザー・テレサのことばです

    数十年前のわたしがあいさつを返さなかったのは「愛」がなかったわけでなく、「気付かなかった」からなのですが、その中学生にとって私の言動には「愛」がないと感じさせたということです

    気付いていないこのようなことをわたしはたくさんしているような気がふつふつと今してきて、ちょっとこころが落ちてきました・・・

  • 食べること no.876

    公開日
    2024/11/08
    更新日
    2024/11/08

    校長室より

    本日4限に2年生のある学級で「食に関する指導」があり(※他の学級も順次実施します)、砺波市教育センターから栄養教諭を招き、「朝ごはんを食べよう」をテーマに、みんなで朝ご飯をとることの大切さを学んでいます

    中学生から大学生の頃まで朝食をあまりとらなかったわたしでしたから、今日の出中生と同じ時期にこういう学びがあったなら、今とは違う人生だったかなぁと、ふと考えた自分勝手なわたしです


    適切に食事をとることが大切であることを年齢を重ねるごとに痛感しており、また、食事の際には「よく噛んで食べる」ことも同様に感じています

    にもかかわらず「早食い」は教師の職業病だと思いつつ、いまだになかなか改善されません

    給食の時間は、生徒より遅く食べ始め、パッと生徒より早く食べ終えないと、やらねばならぬことがやり切れないという生活が長かったからかもしれません

    あの頃は、ほぼ噛んでいなかったかもしれません


    そして、「よく噛む」ために重要なものは「歯」です

    おかげさまで何とかこの歳でも欠損した歯は、若かりし頃に抜いた親知らずの1本でしょうか

    ふと気づくと、今日は「いい歯の日」

    「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせで、1993年から日本歯科医師会が11月8日を広報重点日として設定して、いろいろな歯科保健のための啓発活動を行っています

    例えば「笑顔の大切さ」を伝える「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー(※その年最も笑顔の素敵な著名人を男女1名ずつ)」を選出し表彰したり、新聞等への啓発広告掲載、歯科診療所掲示用啓発ポスターの作成、シンポジウムの開催、そしてテレビCM放映等です

    昨年度のベストスマイル・オブ・ザ・イヤーは白石麻衣さんと、鈴木 福さんでしたな

    そう言えば4月18日は「よい歯の日」、6月4日~10日は「歯と口の健康週間」等、工夫して多くの人の健康を守ろうと多くの人が取り組んでいます


    ちなみに良い歯(健康な歯)とはどのような歯か考えたことがありますか?

    虫歯がない、歯周病が進行していない、見た目がきれい、色が白い、噛み合わせがよい、等々でしょうか


    また、健康な歯でよく噛むことで脳がよく働くと言われます

    顎の筋肉の収縮・弛緩によって脳の血液循環が促進されて代謝が活発になることがその理由です

    集中力、注意力が高まり、記憶力の低下防止にも効果があり、脳細胞の発達に良い影響があるとも言われます

    我々の年齢でいえば、認知症の予防となりますね


    健康第一

    わたしも留意しなければ・・・

  • 立冬 no.875

    公開日
    2024/11/07
    更新日
    2024/11/07

    校長室より

    今日は24節気の「立冬」

    暦上は今日から「冬」です

    暦通り寒い朝となりました

    朝、立山の雄山山頂ライブカメラ(JR9VQライブカメラ:http://www.jr9vq.org/lcam/lcam.html)を観ると、雪氷でレンズが覆われて風景が見えない状態でした

    JR9VQ 気圧・温度センサーでは、午前7時50分台の表示が「-13.0℃」

    1.2℃高く表示されると注意書きがあるので、実際は「-11.8℃」ということになり、まあ、レンズも凍りますな

    それならばと、立山黒部アルペンルートHPの立山室堂平ライブカメラ(https://www.alpen-route.com/live_camera/murodou.html)をチェックすると、陽光に照らされ光る一面の雪が観られました

    実は昨日から室堂では積雪がありましたので、今日の立冬ではどうなるかと思っていたのですがそれほど増えていないようです

    立冬は冬の始まりであり、これからだんだんと朝晩は冷え込んで気温が下がるでしょうから、初霜が降りるなど暦通り冬らしくなっていくでしょう

    暦は先人の知恵だと感じます

    昔の人は自然を全身で感じとり、それを生活にうまく取り入れて共生していたと思います

    冬至に、「ゆず湯に浸かる」「カボチャを食べる」といった慣習がありますが、どちらも身体が温まりますから理にかなっています

    また、亥の月(旧暦10月)の最初の亥の日を「亥の子の日」と呼び、暖房器具を用意する「こたつ開き」をする地域があるとか

    ちょうど今年は11月7日で今日ですから、わたしもこたつを出さねばと思います

    ※ファンヒータ、ストーブは先週末に出しました

    立冬は冬支度を始める目安ともなっていますから、出中生も服装や身の回りの冬支度を進め、体調管理等に十分気を付けましょう

  • 英語を学ぶということ no.874

    公開日
    2024/11/06
    更新日
    2024/11/06

    校長室より

    「英語を勉強する意味は何?」


    今日と明日は学力調査があり、県内中学校の全学年が問題を解いています

    1日目は、英語、国語、理科

    学年によってリスニング問題の関係で順番は違いますが、3教科に取り組みます

    1限目は1年生がリスニングをはじめ、英語の調査問題に取り組んでいました

    そんな出中生の姿から、ふと冒頭のセリフを思い出したのです


    「英語を勉強する意味は何?」


    これは英語の学習に抵抗感をもつ生徒がよくする質問であり、教師であれば経験があるのではないでしょうか(他教科の学習も・・・)

    恥ずかしながらわたしはずっとそう思っていた生徒でした

    わたしにとって英語の学習は苦痛でしかありません

    内容は全く理解できず、高校入試や大学入試にもその影響が大きく出ました

    そんなわたしも、この質問に対する自分なりの答えをもつようになります

    この質問に対する現時点での回答は、「より本当のことを知る為」です

    中学時代から洋楽をよく聴くようになったのですが、英語が苦手なので歌詞よりもメロディに惹かれていた気がします

    洋楽が好きでありながら英語の学習は面白くないので歌詞の意味を知らないで聴いています

    それがある時にとある好きな曲の歌詞の意味を知り、一層その曲が好きになる体験をします

    英語の学習嫌いの原因は、当時の自分はテストの為の学習をしていたからではと今にして思います


    また、遅ればせながらザ・ビートルズにハマった時、彼らの映画を観る機会がありました

    1964年公開作品で、その後何度もリバイバル上映され、メンバーが本人役で登場し、彼らの楽曲にのせて彼らの生活を描いた作品です

    初公開時には「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と邦題がつけられており、「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」?と思い、雑誌などを調べると、原題は「ア・ハード・デーズ・ナイト」だと知ります(2000年のリバイバル公開からは原題で)

    英語で直接その言葉を理解できる方が、いろいろなことや細かい部分を理解できるかもと考えるきっかけでした

    ちょうど、この頃は洋画が好きでSF作品を中心によく観ました

    英語が苦手なくせに吹替版は避けるという屈折した生徒でしたが、知らず知らずのうちに「英語を理解することで英語を話す人の気持ちが分かるのでは・・・」と思うようになり、それが続いて現在に至っています

    相手の言語を理解できないより、理解できる方が自分にとっての世界は広がる

    言葉は人と人とを結びつける重要なツールであり、自力で理解できることは大切だと感じるからなおさらです

    最近は翻訳ソフトが発達し、AI技術を導入したものもありますが、言葉の裏にあるニュアンスとか、深い意味とか、まだまだな気がします

    これは限られた字数で英語を日本語で表現しなければならない、洋画の字幕翻訳家が苦労する点でしょう

    まあ、わたしは今も英語はまだまだ理解できていないのですが・・・

    あっ!以前、英語圏の方から彼の地で「あなたの英語は正しくないが伝えたいことは分かる、クレバーな英語だ」と英語で変な褒め方をされ、ちょっぴりうれしかったことを思い出しました

  • 3連休明け no.873

    公開日
    2024/11/05
    更新日
    2024/11/05

    校長室より

    文化の日をはさんだ3連休明けの火曜日

    雨模様の朝であり、出中生の様子を気にしつつの週のスタートです


    11月1日から道路交通法が改正され、自転車運転中の新たな罰則が強化されたことを知らせるポスターが、先月から生徒玄関前廊下掲示で目立っています

    出中生に大きく関係するのは自転車運転中の携帯電話使用等です

    「最大1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」

    罰則があるから、罰則が強化されたから「やらない」ではなく、罰則を設けたり、その罰則を強化するほど危険なことだから「やらない」と、出中生には考えてほしいです

    それはこれに関してだけでなく、すべての法律やルールも同様です

    罰則がないから守らなくてもよいと考える発想はどうなのでしょう

    小さい頃、わたしの家や近所の家に外からかける鍵はついていなかったと記憶しています(記憶違いかも)

    数十年前、教師になって赴任したある地域は、家に鍵をかけないだけでなく、自動車もカギをつけたままでした

    それはそれで驚きましたが、そこで暮らすとそれはそれで当たり前でした

    ルールをみんなが意識して守る社会では罰則はいらないですし、細かい決め事も必要ないかもしれません

    「法律に書いていないからやってよい」とか、「法律で裁けないことをついてやる」とか、そんな社会は寂しいとわたしは思うのです

    首都圏で闇バイトによる犯罪の件が、連日のように報道されています

    昔から日本には悪事を働く人はいましたが、感覚的にその内容が変わってきているように思います



    さて話は変わり、この3連休を出中生は有意義に過ごせたでしょうか?

    わたしは毎年11月3日の全日本剣道選手権をテレビ観戦しています

    中学生時代に少しかじっていたので、いまだに興味があるのです

    今回は初めて女子の全日本女子剣道選手権大会が日本武道館で行われ、初の同時開催となりました

    そして、女子は世界女王の近藤選手(東京都)が悲願の初優勝、男子は竹ノ内選手(東京都)が10年ぶり2度目の優勝と、なかなかに見ごたえのある大会でした

    試合を観ながら「剣道は武道だな」と改めて感じます

    スポーツであれば映像判定や、センサーの利用なども検討されるでしょうが、剣道は武道なのです

    各選手はこの日を目指して修行に励み、審判も修行を積んだ方がその役にあたる

    わたしにとって背筋が伸びる時間でした


    そうそう、この3連休はしっかりと紅葉も眺めてきました

    季節を全身で感じるのも、とても好きなのでした


    わたしにとって充実した3連休でした


  • ついたち no.872

    公開日
    2024/11/01
    更新日
    2024/11/01

    校長室より

    今朝、校長室のカレンダーから、10月のページを切り離しました

    校長室には2種類のカレンダーを掲示しており(正確に言うと、デジタルカレンダがもうひとつ・・・)、ひとつは1か月分の数字が大きいもの、そしてもうひとつは棟方志功作品がある2か月分のものです

    棟方志功カレンダーはラストの1枚

    旧暦、新暦の違いはありますが、神無月が終わり、神様が戻ってこられていると勝手に思うのです


    そんな朝

    ふたば学級、あすなろ学級のみんなが校外学習に出かけています

    玄関で元気に「いってきます」のあいさつをして、駅に向かって歩いていくのを見送りながら、多くを学んできてほしいと願いました

    また、帰ってくるまでお天気が大きく崩れなければということも・・・

    テルテル様、よろしくお願いします、神無月が終わりましたから戻っておられますよね・・・

    ああ、テルテル様は神様ではないか・・・


    そして、ふたば学級、あすなろ学級のみんなと入れ替わるように、出町小学校6年生が来校しています

    来年度の入学に向けた準備としての、中学校授業体験です

    短い時間ですが、英語と理科の授業を体験し、中学校生活の具体的なイメージをもってもらいます

    最初にわたしが話す場面があったのですが、その中で「出町中学校に入ったことがある人はいますか?!」と尋ねました

    予想以上に多くの人が手をあげてくれ、どうも先日の和鍾文化祭に来校してくれた人が多かったようです

    その感想も尋ねましたが、合唱、作品展示、そして生徒会ステージの感想として「すごかった!!」「楽しかった!!」等と答えてくれたことが、とてもうれしかったです

    これは、出中生にも伝えたい!!


    今日も、それぞれがそれぞれの場所や機会で未来のための学びを進めています

    それは子供も大人も関係ありません

    出中生、出小生だけでなく、教職員も毎日が学びの連続です

    よりよい未来のために、本気の今を活かします

    未来は今!なのです

  • 進む路 no.871

    公開日
    2024/10/31
    更新日
    2024/10/31

    校長室より

    午後から私立高等学校説明会を実施しています

    私立高等学校についての情報を収集し、志望校を考える契機とすることがそのねらいです

    3年生はもちろん、保護者の皆さんにもご多用の中来校いただきました

    卒業まで半年を切っています


    まだ、約5か月なのか

    もう、約5か月なのか

    たった、約5か月なのか

    どう考えるかで、心の内も違ってくると思います


    本気で、根気よく、元気に、そして勇気をもって取り組む

    進む路を決定するのも、そのひとつでしょう

    為したことについて、何かしらの反応があり、そのことは事実として消えることなく、自分の未来につながります

    すべては、自分自身の未来のことですから、自分で考え、自分で決めます

    当然、そのときに周りの人の話を聞くことも大切です

    特に、保護者の方の想いを聞くことは必須だとわたしは思っています

    きっと、世の中で一番あなたのことを考えてくれている存在ですから

  • 体験的な学び no.870

    公開日
    2024/10/30
    更新日
    2024/10/30

    校長室より

    技術・家庭科の家庭分野の学習で、3年生はお隣の出町認定こども園を訪問しています

    5つの学級がそれぞれに違う日にお邪魔しており、受け入れていただいたことに深く感謝しています

    今日は、わたしもちょっぴりだけ一緒にお邪魔しました


    「家族・家庭生活」の学習内容は、全ての生徒が学ぶ「自分の成長と家族・家庭生活」「幼児の生活と家族」「家族・家庭や地域との関わり」と、生徒の興味・関心や学校、地域の実態等に応じて選択して学ぶ「家族・家庭生活についての課題と実践」の4 項目があります

    どの内容についても、生活の科学的な理解を深めるための実践的・体験的な活動を充実することが求められています(※学習指導要領)


    今回は砺波市教育委員会、出町認定こども園のご理解・ご協力のもと、幼児の心身の発達や遊びについて科学的な理解を深めるために、調査や観察、実習などの実践的・体験的な活動ができました

    体験することで、幼児の発達の特徴について、身体の発育や運動機能、言語、認知、情緒、社会性などの発達の概要について理解できることを目指しているのですが、これらの発達の方向性や順序性とともに、個人差があることを体感できたのではないでしょうか

    幼児は自己中心的に物事を考えたり、生命のないものにも命や意識があると捉えたりするなどの特徴があることにも気付けたのではないでしょうか


    さらに、園児と触れ合うことの楽しさやよさを実感できていればねらいはおおむね達成でしょう

    園児が遊んでいる遊び道具や身体を使って一緒に遊んだり、絵本を読んだりする中で、園児との関わり方を工夫して活動する姿が多く見られました

    何より出中生の表情が優しかった・・・

    わたし自身も園児から声をかけられたり、いつの間にか膝の上に座られたり、短い時間でしたがこころが洗われる想いをしました


    ありがとうございました

  • ふりかえり no.869

    公開日
    2024/10/29
    更新日
    2024/10/29

    校長室より

    昨日は月曜日でしたが、本校は和鐘文化祭の振替休業日でした

    出町中学校PTA提供の「合唱コンクール」インターネット動画配信の準備が整い、チェックのために動画を観ました

    ライヴでの鑑賞とは違いますが、出中生のパワーが感じられる動画となっており、保護者の皆さんをはじめ、関係者のみなさんにはぜひご視聴いただきたいと思います(※視聴方法は過日配付の資料を参照ください)


    動画を観ながら、自分なりに今年度の和鐘文化祭をふりかえり、少し感傷に浸っていました(※鑑賞で感傷という、ダジャレではありません・・・、念のために・・・)

    2年生の昨年の経験を生かした合唱は、コンクールのよりよいスタートを切ってくれたと感じます

    続いての1年生の発表は、フレッシュ感炸裂で本気・元気な姿がどの学級にも見られました

    そして、3年生

    流石でした!!!

    正直言って昨年度の合唱からは想像できなかったほど、成長が見られました

    動画を通しても、その素晴らしさが伝わります

    当日の会場での合唱を体感できなかった方には、この動画以上の想いや歌声が身体全体で感じられたことをお伝えしておきたいです

    音楽は決して耳だけではなく、身体全体で感じるものであり、空気感や目に見えないパワーなどもひっくるめてその素晴らしさを感じるものだとわたしは思っています

    コンクール後の3年生有志によるUTAWAL-LEの合唱、そして全校合唱

    やはり、出中生は素晴らしいと、再認識した時間でした

    それは決してステージに立って合唱した出中生だけでなく、鑑賞した人、運営を支えた人、ちょっぴりでも合唱コンクールに心を寄せた人、すべての出中生に対してです


    学級でひとつの作品を仕上げ、大勢の前で発表する!

    そのときだけの、やり直しの効かない一番勝負!!

    本番までにいろいろな課題もあったことでしょう

    乗り越えた課題があり、乗り越えられなかった課題もあるでしょう

    どちらにしても、課題にぶつかり何とかしようとした事実は決して消えません

    学級全体で何とかしようとした事実は消えません

    いつも言いますが、思い通りにならなかったことは教訓として、うまくいったことは自信として、自分の未来に生かせばよいだけです

    また、合唱コンクールだけでなく、展示発表や生徒会ステージでも、出中生の個性あふれるエネルギーが炸裂していました

    わたしは、和らぎの鐘の音がそれらすべてをやさしく包み込んでいるようだと、和鐘文化祭の本番中はずっと感じていました



    和鐘文化祭を終え、和鐘文化祭実行委員(生徒会執行部)が校長室を訪ねてくれました

    そして、一人一人の想いを直接聴かせてもらいました

    みんなが多くのことを学んだことが伝わります

    本校のリーダーとして今回も成長し、今後もいろいろな活動に取り組むであろうみんなを頼もしく感じました

    リーダーのみならず、出中生はふりかえりを行っています

    他の人と比較するのではなく、過去の自分と比較し、自分自身の成長を感じ取ってくれればと思います

    もし、ダメダメだったという人がいれば、本当にそうだったかよくふりかえってください

    ダメと感じる中にも、自分の成長はあるのです


    出中生の成長を特等席で目の当たりにできるこの仕事はとても素敵です

    誠にありがたいことです

    感謝

  • 教えてもらう no.868

    公開日
    2024/10/26
    更新日
    2024/10/26

    校長室より

    和鐘文化祭実行委員長が響かせてくれた和鐘の音から、今年度緒和鐘文化祭がはじまりました

    今年度の和鐘文化祭を終えた今、エンディング・セレモニーで副実行委員長が言ってくれたことにつきます


    そして、わたしからは、校訓「天資養活・自他共栄」そして、「和らぎの鐘」

    オープニング・セレモニーで出中生に伝えましたが共に我が出町中学校を象徴するものです

    ぜひ、一人一人の胸に、確実に刻んでおいてほしいと願います


    「本気で根気よく元気に躍動する」姿

    「勇気をもって一歩踏み出し、今を越えて発展する」姿

    出中生のその姿からまた多くのことを教えてもらったと感じています

    いつもいつも、教えられてばかりです・・・


    和鐘文化祭の開催にあたりご理解・ご協力いただいたPTA役員をはじめ、来場いただいた来賓のみなさん、保護者の皆さん、そして文化祭実行委員会、生徒会を中心に、和鐘文化祭を支えてもらったすべてのみなさんに感謝の気持ちを伝えます

    ありがとうございました


    あ!

    合唱コンクールの終わりに伝えられなかった想いは、エンディング・セレモニーでも伝えられませんでしたな

    反省

  • こころ震える no.867

    公開日
    2024/10/25
    更新日
    2024/10/25

    校長室より

    今日は砺波市文化会館で合唱コンクールを開催しました

    新砺波市誕生20周年記念 和鍾文化祭の1日目

    今日も朝から、実行委員会、文化委員が運営の中心のなって進めました

    会場設営や司会進行も出中生が行います

    唯一登壇する大人がわたしで、最初と終わりにステージに登場するので何とも申し訳ない感じです


    最初に登壇してお話ししたのは、平日開催の中、来賓・保護者の皆さんに多数来場いただいたことへの感謝と、特にPTA役員のみなさんには運動会に引き続き協力に支援していただいたことへの感謝の想いです

    その後、出中生に、今の気持ちを問いました?

    ステージを降り、今回初めての出演となる1年生の○○さんに急遽マイクを向けます

    「今はどのような気持ちですか?」

    ○○さんは、間髪入れず「ワクワクしています」と答えてくれ、会場から拍手がわきます

    ○○さん、すばらしい!!

    わたしはドキドキしていることをみなさんに伝えました

    ドキドキには不安や、期待や、いろいろありますが、朝のわたしは、○○さんと同じ、ワクワク寄りの楽しみのドキドキです

    続けて、わたしの思う合唱がもつ最大の魅力が、「たくさんの声が重なることで生まれる音色の美しさ」であることや、一人一人の歌声は小さく、そしていろいろですが、たくさん集まり溶け合うことで広がりと深みのある響きが生まれること、そして、歌うみんなが「気持ちをひとつに揃える」ことで、聴く人の心に響くものになることを述べました

    楽しい曲ならその楽しさを、悲しい曲ならその悲しいさを、全員が一緒に感じて歌います

    そうすることで、出中生のこころと、聴く人たちのこころとが歌声を通して共鳴し合うとき、その響きは多くの人の心を震わせるとわたしは思っています

    だから、今日もそんな心震える合唱がこの会場に響き渡ることを楽しみにしていると、出中生に伝えました

    加えて、今までの練習の成果を出し切ってほしいとも伝えました


    プログラムは、午前中に2年生、1年生の合唱、そして昼から3年生の合唱です

    どの学年もそれぞれに今までの中でベストの合唱を披露していたと思います

    特に3年生の合唱は圧巻でした

    さすが!!の最上級生でした

    わたしは心揺さぶられ、正直泣けました

    歌声の美しさだけでなく、想いや心が伝わってくる合唱で、どの学級も優劣をつけられない演奏でした

    コンクールですから結果は出ます

    実は、そのことにも、泣けました


    最初に書いたように、合唱コンクールのステージ上に登場するのは出中生だけです

    恐縮ながら最初と、終わりにわたしが登場するわけで、結果発表の後、わたしの登場の番となっていました

    紹介されステージに立つと、客席にはいろいろな表情をした出中生が座っています

    泣き顔、笑い顔、複雑な心境の顔・・・・

    泣き顔にしても、うれし泣き、悔し泣き、・・・・

    そんな出中生の表情が目に飛び込んできて何を言えましょうか・・・

    恥ずかしながら、登場してすぐに言葉に詰まりました

    「感動した合唱コンクール」「結果が出て、それぞれの想いがあるだろうが、それはそれぞれに抱えてほしい」

    結局、このことと、来場者やPTA役員への謝意を伝えることしかできませんでした

    ここで改めて出中生に伝えたい

    結果がどうであれ、ここまでがんばった事実は消えません

    全学級が今日に向けてよくがんばりました

    様々な問題を自分たちで乗り越えました

    これらの事実は、確実に自分の未来につながります

    そのことは信じてほしいです

    明日のエンディングセレモニーで伝えられたらまた伝えようと思っています


    さあ、明日は展示発表と生徒会ステージ

    出中生の力が存分に発信される機会となるでしょう

    また、多くの方に来校いただけることを願っています

  • はじまり、はじまり no.866

    公開日
    2024/10/24
    更新日
    2024/10/25

    校長室より

    今日の午後、新砺波市誕生20周年記念 和鐘文化祭のオープニングセレモニーを体育館で実施しました

    会場となった体育館の正面に掲げられている「天資養活 自他共栄」の文字

    この校訓は出町中学校に在籍する者、卒業生は当然ながら、本校に何らかの関わりをもった人間にとって心に刻まれる言葉であり、創校以来、脈々と大切に受け継がれてきた言葉である、本校の象徴です

    そして校訓とは別にもうひとつ、出町中学校には学校生活を象徴するものがあります

    そう!「和らぎの鐘」です


    昭和45年の本校校舎火災の際に焼け残り、本校の希望の象徴として昭和50年から文化祭を和鐘文化祭と呼ぶようになりました

    この鐘はこれまでもずっと美しい音色を響かせてきました

    この音色は、出中生の魂を導くものであり、和鐘の音が校舎内に響き渡るとき、出中生の魂はこの学校に関係する全ての魂と、時空を超えてつながるように感じます


    今年度の生徒会活動テーマ

    「 Go Forward! ~変わりつづけるために、一歩踏み出そう~ 」


    このオープニングから明日の合唱コンクール、そして展示発表や生徒会ステージへと続く、新砺波市誕生20周年記念 和鐘文化祭

    すべての出中生が、「Go Forward!」の想いで取り組むその姿を、「本気、根気、元気そして、勇気」をもって示してほしいと期待していますし、示してくれると思っています


    今年度も、和鐘文化祭を開催するにあたって、PTAをはじめ多くの方々にご協力をいただいています

    そのことへの感謝の心と、明日、来場いただく来賓の皆様や家族のみなさんへの感謝の心を大切にし、出町中学校のみんなで、よりよい和鐘文化祭にしましょう

    そして、我々もおおいに楽しみましょう


    オープニングセレモニーの後半に、生徒会ステージに出演する団体代表のPRがありましたが、なかなかに楽しいステージになりそうです

    若いパワーはやはり素晴らしい

    実行委員のみんなは誠にここまでよく頑張ってきています

    感謝!!

    その陰に、指導・支援を続ける教職員がいることにも手前味噌ですが、感謝しています

  • 準備、抜かりなく no.865

    公開日
    2024/10/23
    更新日
    2024/10/24

    校長室より

    今年も和鐘文化祭 合唱コンクールは砺波市文化会館で開催予定です

    文化会館でのコンクールを想定しながらの学年リハーサルが、文化委員会を中心に行われています

    そして、本番さながらの環境で他の学級の合唱を聴き合うことで、切磋琢磨の機会となっています

    他学年の教師が3年生リハーサルの合唱の様子を動画撮影していました

    もしかしたら担当学級の出中生に観せて、刺激を与えようとしているのでしょうか・・・

    出中生も教職員も、本気で当日に向けて準備を進めています

    ますます当日の合唱が楽しみになってきました

    と、書くと「気楽だなぁ」と思われることでしょうな・・・

    出中生の本気を楽しみにしていることは事実なので、そう思われても仕方なしです

    担任をしている頃の心境や、学年主任をしているときの心境が思い出され、「心がぞわっとした」ということも書いておきます

    あー、楽しみ、楽しみ


    当日の様子は会場での観覧はもちろんですが、PTA提供の関係者限定の動画配信がありますのでご利用ください

    いつも、誠に多くの方に支えられています

    ありがとうございます

  • 目立たないけど、そこにいる no.864

    公開日
    2024/10/22
    更新日
    2024/10/24

    校長室より

    所用で校外へ出て用事を済ませて車に戻ろうとしたら、給油口のあたりに何やら黒い物体が見えました

    鳥の糞が付いているのだろうか・・・

    よく糞を車につけられているわたしが最初に浮かんだのはそれでした

    しかし、近付くにしたがってどうも違うことに気付きます

    カメムシでした

    ある地域でヘクサンボと呼んでいたことを思い出します

    先日、県外出張先の岩手から帰る途中、列車の中で「今年はカメムシが大量発生しているから、今年は大雪だわ」と、初対面の高齢女性に話しかけられましたっけ


    学校に着くころにはすでにヘクサンボはいなくなっていたのでやや安心しつつ、校門を通ろうとすると校門の下にタンポポがひっそりと花を咲かせていました

    毎日通っていますが、気付きませんでした

    近付いてその花を見るとガクが反り返っていません

    セイヨウタンポポではないのか???と思いつつ、今はまだ特定に至っていません

    どなたか分かる方がおられたら教えてください


    カメムシも、タンポポも目立たないですが確実にそこに居ます

    そこで生きています

    なぜか、その姿がわたしに元気をくれました

    心の奥から「がんばろ」という言葉が湧きあがってきます


    朝から合唱の声が響く出町中学校

    授業中に廊下を歩くと笑い声や、自分の考えを述べ合う声が聞こえる出町中学校

    グラウンドから明るい声が聞こえる出町中学校

    今日は、外へ出る際や、戻った際に、ある場所で素敵な表情を見せる出中生にも会いました


    わたしも目立たないけれど、確実にここにいます

    「cogito, ergo sum.」

     (我思う、故に我あり(デカルト))


    わたしもがんばろう

  • スパート no.863

    公開日
    2024/10/21
    更新日
    2024/10/24

    校長室より

    今週金曜日、土曜日は、新砺波市誕生20周年記念 和鐘文化祭です

    正確に言えば、木曜日のオープニングセレモニーからスタートです


    そして、金曜日は合唱コンクールですから、各学級とも最後の追い込みがはじまりました

    学校の中に各学級の歌声が響き渡ります

    当日の、心震える合唱が楽しみです

    今年はどのようなドラマが繰り広げられるのでしょうか・・・

    様々な想いがぶつかり溶けあう中で、また一段階シフトアップする出中生の成長を、目の当たりにする時期です

    人の中(間)でヒトは人間になるとは、よく言ったものだと思います

    先週の県外出張で多くの方々と出会い、多くの刺激を受けた直後だからこそ、わたしは一層そのように感じます


    さあ、出中生のみなさん

    それぞれの想いを、歌声に乗せて、会場にそのハーモニーを響き渡らせましょう

    その響きは多くの人の心を、身体を揺さぶるでしょう

    その中に、自分自身も含まれているはずです

  • わたしの学び 其の弐 no.862

    公開日
    2024/10/18
    更新日
    2024/10/23

    校長室より

    昨日に引き続き、出中生に負けぬように学んでいます

    今日の講演も興味深い内容で勉強になりました

    内容のみならず、その講演の構成や伝え方が素晴らしかったです


    アトラクションとして、矢巾町立矢巾北中学校の特設合唱部の合唱を聴かせてもらいましたが、先日の中文祭での3年生の合唱や、和鐘文化祭の合唱コンクールが迫ることとリンクして、出中生の姿と重なり、ちょっぴりホームシック、あ、スクールシック?になりました

    出中生も学習に励んでいるだろうなぁ

  • わたしの学び no.861

    公開日
    2024/10/17
    更新日
    2024/10/23

    校長室より

    学びの多い貴重な時間が続きます

    いかにしてこの学びを出町中学校のみならず、砺波市、砺波地区の教育に繋げるのか

    頭の中がぐるぐるしています


  • 東へ、北へ no.860

    公開日
    2024/10/16
    更新日
    2024/10/23

    校長室より

    久しぶりの雨の朝

    小降りになった中登校できた出中生は少しラッキーだったかな

    朝、〇〇さんから声をかけられました

    「これは何かわかりますか?」

    うむむむ

    ピーマン?と、思ったと同時くらいに、「ヒスイですかねぇ?」と、尋ねられました

    うーむ

    そもそも石のようには見えないし、待ってみると石にしては軽い気が・・・

    どうもヒスイ海岸で拾ってきたものらしいです

    よく分からないけれど、ちょっとついてきて下さいと、〇〇さんをはじめ、一緒にいた出中生を引き連れてある場所へ

    ほら、これはヒスイの原石です 持ってみてみられ

    と、促しました

    「重い!」

    そうなのです、ヒスイは重いのです

    正しくいうと比重が大きい、密度が高い

    でも、はっきり断定できないからごめんなさい、と、残念そうな表情に見えた〇〇さんに伝えました

    なんだか申し訳ない


    そんな思いを引きずりつつ、出町中学校を離れ、一路東へ、そして北へ

    出中生に負けず、研修に励んできます


  • 三連休 no.859

    公開日
    2024/10/15
    更新日
    2024/10/23

    校長室より

    10月12日(土)

    10月13日(日)

    10月14日(月・祝)


    この3日間は、カレンダー通りに出町中学校は3連休でした

    ただ、砺波地区新人大会があり、競技委員長を拝命していたことや、出中生がそれぞれの会場でがんばっているため、教頭と手分けしながらいくつかの会場に顔を出しました

    「新人」大会とあってか各会場とも地区選手権大会とは違う雰囲気の中で、出中生は戦っていたように感じました


    サッカー競技の開会式及び閉会式で述べたのですが、結局自分自身の限界をつくったり、もうダメだとあきらめたりするのはだれでもない自分自身です

    大会という真剣勝負の中で、思い通りに事が進まないことを身体全体で感じたであろうこの経験を、ぜひ、未来の自分のために生かしてほしいと強く願います


    人間は経験の中で多くを学びます

    ※経験できないことは、本を読むなどして仮想体験というか、想像力の中で多くを学ぶこともあります

    今回の地区新人大会での受賞報告が、今朝やお昼の時間にあり、悪い癖ですぐに感想などを尋ねてしまうのですが、みんなそれぞれの想いを語ってくれ、よい体験をしていると感じつつ、みんなが頼もしくも感じました


    話しは変わり、この3日間で、もうひとつ強く感じたことがあります

    個人的問題として、わたしの愛用スマートフォンの調子がよろしくなく、バッテリーを交換してもらいました

    保険適用案件だったため無料だったことと、今週に県外出張が予定されているため、予約してお店に行ったのですが、「作業時間に2時間かかる」と言われました

    以前、別機種で同じようにバッテリー交換をしたときは作業時間が30分間ほどだったため、えらく驚いたのですが仕方ありません

    念のためにデータをバックアップしてはいるものの、データが飛ばないことを願いつつの2時間強、スマートフォンなしの時間を過ごすことになりました


    想定外とは言え、普通に考えればたったの2時間です

    店を出て時間つぶしでフラフラしたのですが、大変でした

    青空が広がる気持ちのよいお天気で、さてどこへ行こうかと検索しようとして、「あ!スマフォがないんだ・・・」となります

    あるところで、「よい景色だなぁ」と写真を撮ろうとして、「あ!スマフォがないんだ・・・」となります

    仕方ないから来週に仕事で訪れる場所の確認のために地図を観ようとして、「あ!スマフォがないんだ・・・」となります

    そう言えばスマフォがないから今は連絡取れない状態であることを人に伝えようとして「あ!スマフォがないんだ・・・」となります

    喉が渇いたので飲み物を買おうとコンビニエンスストアに入り、支払いをしようとして、「あ!スマフォがないんだ・・・」となります

    ・・・

    あまりにも「あ!スマフォがないんだ・・・」ということが多く、これは依存症だなと少し震えました

    そして、自分が高校生の頃にスマートフォンがなくてよかったと思いました

    意志薄弱のわたしは、絶対その当時に依存症となり、大変なことになっていたことでしょう・・・


    何ともいろいろなことを感じ、考える3日間でした

    出中生の本気で素敵な姿を観られたことと、バッテリ交換を終えてサクサク働くスマートフォンに戻ったことと、何はともあれ、データが飛ばずに無事だったこと等、平和な3日間でした

    そうそう、思いもかけず、ある場所の花火を観られたことも幸せでした

    何とも、すべてがありがたいことです


    出中生にとって、この3連休はどんな3日間だったのでしょう・・・