中庭

学校日記 school diary

今年最初の勤務日 no.909

公開日
2025/01/06
更新日
2025/01/06

校長室より

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2025年となり、既に6日

校長室のカレンダーも2025年1月になっています


昨年の能登半島地震から1年以上が経ちました

能登地方だけでなく、石川県、富山県、新潟県など、広い地域で被害が出た地震でした

特に能登地方では9月に豪雨災害が発生し、いまだに元の生活に戻れない方が多いことに、自分ができることは何かと考える年末年始です

考えるだけでなく、それを行動に移すことがわたしの今年のテーマのひとつです


今年は巳年

昔からヘビは信仰を集める動物です

日本で信仰されている七福神の中で唯一の女神であるのがヘビの化身とされる弁財天

日本では福徳や財宝を与える神とされます

また、ヘビには左右に蛇行する姿やとぐろを巻く姿と関係した文字が多く、巳の系統にある文字のひとつに「起」があります

蛇が頭をもたげて走り進む形から、「ことを始める」の意味あり、何かを決意するにはよい節目ではないでしょうか


「脱皮しない蛇は、滅びる」

わたしの好きな言葉のひとつですが、この言葉の意味をよりかみしめる12年に1度の年だと思っています

ちなみに、ヘビが脱皮する「表皮」は人間の「垢」と同じだそうで、人に例えて表現すれば「脱皮」することは新陳代謝とのこと

古いモノと新しいモノが入れ替わるという身体的な現象です

最近、少し前に着ることができた服が着られなくなっていくわたしのように、「成長して身体が大きくなったから、皮膚がきつくなり、それを脱ぐ」ということではないのです

また、正常に脱皮できれば健全に成長していくそうですが、脱皮不全といって、脱皮した皮が細かい断片になってしまうと、その断片が脱皮後の体表に付いたままとなり、ヘビの健康に影響が出るそうです

言い換えれば、「捨て去るべきものを、適正に捨て去ることができないと、悪影響が出る」ということです

健全な脱皮をするために必要なものは、健康・環境・湿度であるらしいということも興味深いです

上の写真(2,3枚目)は、前任校で登校してきたこどもが「校長先生! 生け垣の下に何か変なものがある!!」と校庭で出迎えていたわたしに報告してくれて、すぐに一緒に回収したものです

ヘビが脱皮のとっかかりになるもの(皮を引っかけるもの)を活用して、上手に完璧に脱皮した蛇の皮です

※回収の際にしっぽ部を別の枝に引っ掛けて切らしてしまったことが残念・・・

今も校長室に大小2本が並んでいるのですが、その皮を見ながら、哲学者であるニーチェの言葉をかみしめます

人生において、多くのことを示唆していると思っています

うまく表現した文章です


加えて、今年は令和7年ですが、昭和生まれのわたしにとって慣れ親しんだ昭和でいうと、昭和100年です

起きる巳年

昭和100年の区切り

そして、「ReBorn」である還暦で迎えた新年

昨年末から出中生にこの機会にと決意の覚悟を求めていますが、それはわたし自身に発しているメッセージでもあるのでした


今年がよい年となりますように

今できることを、自分なりにやるのみです