定期検査 no.907
- 公開日
- 2024/12/26
- 更新日
- 2024/12/26
校長室より
出中生の姿がほぼ見られない午後の校舎内
キュイーン! キュイーン!
響く火災アラームの音
「火事です!! 火事です!!」とのアナウンス
事前に放送で「今から火災報知機の試験放送が流れます」というアナウンスを聞いていながらも心穏やかでなくなるわけで、実際にこの状況が発生したらと、考えました
冬季休業のタイミングを利用しての火災報知機の定期検査
学校教育が行われている平日にはなかなかできないことが実施されますが、その中でも火災報知器の定期検査は、「ちゃんと機械がはたらいているか」を定期的に確かめる重要なことです
火災報知機は、火事が起きたときに「危ないよ!」と、早めに知らせてくれる大切な装置です
ホコリでセンサーが反応しにくかったとか、連動する防火シャッターが下りなかったとか、いざというときに役に立たない状況はありえないのです
だからこそ、確実に本来のはたらきをするかどうかを定期的に確認するのです
これは、人生にも通じるところがあります
例えば、毎日の学習の成果や自分の成長を見直すためにテストを受けることや、自身の身体の調子を確認するために健康診断を受けることのように、定期的に「自分をチェック」することは、火災報知機の定期検査と同じような意味があります
人生の中でも、時々自分を振り返ってみるのです
誰かと比較するよりも、過去の自分と今の自分を比較することがポイントです
そのことで成長を感じられたり、未来の自分のために今何をするのかを考えるきっかけや根拠にしたりするのです
「最近、目標に向かってちゃんと進めてるかな?」「やるべきこと、忘れてないかな?」「自分の好きなことは何かな?」「得意なことは何かな?」等と考える時間は、自分自身の課題が小さいうちに気付けて修正しやすいとか、未来の自分の生き方のヒントになるとか、やってみる価値があると思います
これは、火災報知機が火災発生の際に、「早めの警告」をしてくれるのと似ているように感じます
「安全を守るため」の火災報知機の定期検査の作業を音で聴きながら、「自分を見直す」ことについて考えます
この年末年始は、わたし自身、「自分を見直す時間」を意識してとってみようかなと思ったのでした
出中生も試してみてはいかがでしょうか