体験と言葉 no.893
- 公開日
- 2024/12/06
- 更新日
- 2024/12/06
校長室より
1年生のある学級で、総合的な学習の時間に高齢者疑似体験を行っています
砺波市社会福祉協議会から7名もの方に来校いただき、授業に参加した学級の生徒が器具を装着して実際に廊下を歩くなどの体験を行いました
体験することで学ぶことは多いです
それは五感を使ってより多くの情報をキャッチするからでしょう
もしかしたらこの経験で学んだことは意識されていないレベルのものもあるかもしれません
気付かぬうちにこの体験での学びが自分の中に記憶され、何か未来の自分の判断基準になるかもしれません
体験活動を行うときには、わたしはいつもそのように感じています
日常の授業において、まとめの時間に今回の学びの確認を言葉で表す時間をとります
これは多くの学びを自覚するためでもあり、また、気付かない自分の学びを意識することにもなると考えます
言葉を使って言語化することは、人間としてとても大切なことだと思うのです
多くの方に協力いただいた今回の貴重な体験も、ふりかえりで言語化することで生徒たちの中に今日の学びが意識化されることでしょう
ワイワイと体験活動に取り組む様子を観てそんなことを思いながら校長室へ戻ると、1年生の別の学級の生徒が4名「失礼します」とやってきました
これも総合的な学習の時間の一環での活動なのであり、その内容はわたしへの協力要請でした
詳細は控えますが、ぜひ協力してほしいと
出中生にお願いされて断れましょうか・・・
いじわるにも「あなたならどうするの?」と○○さんに尋ねると、「自分なら断るかも」と答えてくれたことが、なんとも正直者だなぁと感じられ、その純粋さに心がやられました
○○さんの言葉の力とも言えますかねぇ
というわけで、学級を代表しての4名のお願いを了承しましたが、果たしてどうなることやら
自分の協力がかえってみんなの邪魔にならないことを祈っています
そう言えば社会福祉協議会の7名の講師の方々をお迎えした3名の生徒の言動も一生懸命さが伝わってきて、わたしはとてもうれしかったです
言葉も行動も、毎日の学びの積み重ねでどんどん磨かれていきます
3名の生徒にとってもプラスの体験になっていたとしたらうれしいです
今日も出中生はがんばっていますな