英語を学ぶということ no.874
- 公開日
- 2024/11/06
- 更新日
- 2024/11/06
校長室より
「英語を勉強する意味は何?」
今日と明日は学力調査があり、県内中学校の全学年が問題を解いています
1日目は、英語、国語、理科
学年によってリスニング問題の関係で順番は違いますが、3教科に取り組みます
1限目は1年生がリスニングをはじめ、英語の調査問題に取り組んでいました
そんな出中生の姿から、ふと冒頭のセリフを思い出したのです
「英語を勉強する意味は何?」
これは英語の学習に抵抗感をもつ生徒がよくする質問であり、教師であれば経験があるのではないでしょうか(他教科の学習も・・・)
恥ずかしながらわたしはずっとそう思っていた生徒でした
わたしにとって英語の学習は苦痛でしかありません
内容は全く理解できず、高校入試や大学入試にもその影響が大きく出ました
そんなわたしも、この質問に対する自分なりの答えをもつようになります
この質問に対する現時点での回答は、「より本当のことを知る為」です
中学時代から洋楽をよく聴くようになったのですが、英語が苦手なので歌詞よりもメロディに惹かれていた気がします
洋楽が好きでありながら英語の学習は面白くないので歌詞の意味を知らないで聴いています
それがある時にとある好きな曲の歌詞の意味を知り、一層その曲が好きになる体験をします
英語の学習嫌いの原因は、当時の自分はテストの為の学習をしていたからではと今にして思います
また、遅ればせながらザ・ビートルズにハマった時、彼らの映画を観る機会がありました
1964年公開作品で、その後何度もリバイバル上映され、メンバーが本人役で登場し、彼らの楽曲にのせて彼らの生活を描いた作品です
初公開時には「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と邦題がつけられており、「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」?と思い、雑誌などを調べると、原題は「ア・ハード・デーズ・ナイト」だと知ります(2000年のリバイバル公開からは原題で)
英語で直接その言葉を理解できる方が、いろいろなことや細かい部分を理解できるかもと考えるきっかけでした
ちょうど、この頃は洋画が好きでSF作品を中心によく観ました
英語が苦手なくせに吹替版は避けるという屈折した生徒でしたが、知らず知らずのうちに「英語を理解することで英語を話す人の気持ちが分かるのでは・・・」と思うようになり、それが続いて現在に至っています
相手の言語を理解できないより、理解できる方が自分にとっての世界は広がる
言葉は人と人とを結びつける重要なツールであり、自力で理解できることは大切だと感じるからなおさらです
最近は翻訳ソフトが発達し、AI技術を導入したものもありますが、言葉の裏にあるニュアンスとか、深い意味とか、まだまだな気がします
これは限られた字数で英語を日本語で表現しなければならない、洋画の字幕翻訳家が苦労する点でしょう
まあ、わたしは今も英語はまだまだ理解できていないのですが・・・
あっ!以前、英語圏の方から彼の地で「あなたの英語は正しくないが伝えたいことは分かる、クレバーな英語だ」と英語で変な褒め方をされ、ちょっぴりうれしかったことを思い出しました