生徒会役員選挙 No.920
- 公開日
- 2025/01/23
- 更新日
- 2025/01/23
校長室より
本校の生徒会役員選挙が近付いてきました
正面玄関には立候補者のポスターが掲示されました
この選挙は、出中生自身で学校生活をよりよくするための重要な機会です
中には「選挙って、なぜそんなに大事なのか?」と思う人もいるかもしれません
例えて言うと選挙は「大きな船の舵取り役」を選ぶことです
出町中学校をひとつの大きな船だと想像してみます
この船には、出中生が全員乗っています
そして、この船をよりよい方向に導くためには、しっかりと舵を取る人が必要です
その舵取り役が、みんなが選挙で選ぶ生徒会役員のみなさんです
生徒会役員は、学校全体のことを考え、みんなが安心して楽しく過ごせるように、さまざまな行事や活動を企画したり、問題を解決したりします
大切なのはこの重要な役割を誰が担当するかを決めるのは、船に乗っている「出中生」自身です
選挙を通じて、船の舵を任せるのにふさわしい人を選ぶことが、投票権のある人の役割であり、責任だと思います
身近な例えで考えてみると、例えば学級のみんなで楽しく交流するためにレクリエーションをすることとします
ここで、どのようなレクリエーションをするのかを勝手に誰か一人が決めたら、どのように感じるでしょうか?
「それはちょっと苦手だし、楽しくないな」と思う人がいるかもしれません
それを避けるためにみんなで話し合って、多数の意見をもとに何をするのかを決めようというのが「選挙」の考え方です
選挙では、候補者の話を聞き、それぞれがどのような考えをもっているかを知ることが大切です
そして、出中生自身が学校の未来を考えながら「この人に任せたい」と思う人に投票します
選挙で一票を投じることは、一人一人の声を届ける手段でもあり、「自分一人くらい投票しなくても変わらない」と考えるとするならば、みんなが同じように考えるとどうなるか想像してみるとよいと思います
一人一人がよく考えて投票すれば、学校をよりよい方向へ進める力が生まれるはずです
選挙は、学校生活をよりよいものにするためのスタート地点
候補者の話をよく聞き、自分でよく考え投票してほしいです
そして、選挙の結果を大切にし、選ばれた生徒会役員を、出中生みんなで支えていってほしいと思います
学校は、一人一人の力の結集でつくられる存在だと思います
投票と言えば、日米プロ野球で活躍したイチロー選手のアメリカで野球殿堂入りが昨日報じられました
その中で、日本人初であること、得票率は99.7%と1票が足りなかったことが取り上げられています
特に満票とならなかったことに対して、多くの人が残念に思うことはそんなに驚くことではないと思いますが、イチローさんは違っていました
今までも多くの名言を残しているイチローさんの記者会見でのコメントに感服しました
1票足りないというのはすごくよかったと思います。
しかもジーターと一緒。
これも数字的な話なんですけど・・・
足りないものを、これって補いようがないんですけど、努力とかそういうことじゃないからね。
ですけど、いろいろなことが足りない、人って。
それを自分なりに自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんですよね。
これとそれはまた別な話なんですけど、やっぱり不完全であるというのはいいなと。
生きていくうえで不完全だから進もうとできるわけで。
そういうことを改めて考えさせられるというか、見つめ合えるというか、そこに向き合えるのはよかったなと思います。
※会見の一部を抜粋
イチローさんに投票しなかった記者は誰か、と詮索する記事も見られますが、その記者はその記者なりに本気で考え投票していると思います
イチローさんは自身の人生に関連させて満票ではなかった事実について語っています
やはり、投票に対して周りがとやかく言うことは、ちょっと違うのではないかとわたしは思います
何にしても、イチローさんの「コトバ」遣いを見習わねばと思うのでした
誰かに想いを「伝える」ことは、なかなかに難しいものです
令和7年度 出町中学校 前期生徒会役員選挙
出中生には、本気で自分で考え、自分の想いで投票してほしいです