みているか no.923
- 公開日
- 2025/01/28
- 更新日
- 2025/01/28
校長室より
理科室での理科の学習で、顕微鏡を使って岩石を観察する授業にお邪魔しました
大学時代、顕微鏡で観察するための岩石プレパラートを自分で作製したときのことを思い出します
岩石を機械を使って切断し薄い板にして、それをガラス製のスライドガラスに貼り付けて薄く削ります
光学顕微鏡ですから光がとおるほど薄く削らなければなりません
それも均一に
自分の指の皮を削ったことも思い出しました・・・
そして、顕微鏡で観察するのですが、最初は何が何やらよく分かりませんでした
見えているのですが、何を観るのかが分からないのです
中学校の理科で学習した石基や斑晶は、頭では分かるのですが今観ているものの本質と言うか、何と言うか、観察の目的としての対象物を観られているのだろうかと、混乱していました
はたして、出中生は今日の岩石標本の観察で、何を見つけ、学んだでしょうか?
最近のわたしは学校という存在について、今更ながらに考えさせられることが多く、心が揺れています
学校はこどもがいないと学校ではありません
※こどもは学ぶ人と置き換えてもよいでしょう
だから、学校教育において、単純に学習者(こども)のよりよい成長が中心であり大切だと考え、今に至っているのですが、・・・
わたしは、観なくてはならないものを、思う以上に多く観えていないのだろうかと考え続ける日々です