中庭

学校日記 school diary

明日はトウジ No.904

公開日
2024/12/20
更新日
2024/12/20

校長室より

今年の冬至は明日「12月21日」です

季節の移り変わりを知る二十四節気のひとつである冬至

その日は12月21日に決まっているわけではありません

1年を太陽の動きに合わせて24等分して二十四節気が決められるため、1日程度前後することがあるからです

理科的に言うと、冬至は北半球において太陽高度が1年で最も低くなり、昼の時間が最も短くなる日です

太陽高度が1年で最も高くなる夏至と昼の時間を比べると、北海道根室では約6時間半、東京では約4時間40分の差があります

冬至が昼の時間が最も短い日ということは、その翌日から昼の時間が長くなっていくということです

だから「冬至は太陽が生まれ変わる日」と考えたようで、世界各地に冬至のお祭りがあります

国は違っても考えることは同じということが、何とも不思議です


太陰太陽暦(※旧暦)では、冬至が暦を計算する上での起点となります

日本や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日で、この日を境に再び力が甦ってくることから、「一陽来復」という言葉があります

陰が極まり、再び陽にかえる日という意味です

冬至を境にして運が向いてくる、つまり上昇運に転ずる日とも言えます

「運」ですから、冬至に「ん」のつくものを食べるともっと「運」を呼びこめるとも言えます

にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん等々

「運盛り」と言って「ん」のつくものを食べて縁起をかつぐ地方があるそうです

「ん」が2つになれば「運」も倍増すると考えることが人間らしいと感じますが、それらを集めて「冬至の七種」と呼ぶ地方もあることも興味深いです

なんきん(南京)、れんこん(蓮根)、にんじん(人参)、ぎんなん(銀杏)、きんかん(金柑)、かんてん(寒天)、うんどん(饂飩)の7種類です

最後の「うんどん」はやや苦しい気がするのですが、バチが当たりそうなのでそんなことは言いません

運盛りは縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための先人の知恵でもありますね

生活と上手に結び付けて、健康でよりよい生活ができる工夫をしているとよく感じます

例えば、冬至の食べもの「かぼちゃ」は、ビタミンAやカロチンが豊富で、風邪や脳血管疾患予防に効果的です

本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くので冬に栄養をとる食べ物としてうまく利用したのではないでしょうか


個人的に幼い頃はカボチャを進んで食べませんでしたが、最近はおいしく感じます

これも不思議なものです

歳を重ねて、自然にからだが欲しているのかもしれません

身体が欲するといえば、冬至と言えば、ゆず湯に浸かることもからだがあたたまって、ありがたいものですな


さて、出中生は冬至をどのように過ごすのでしょう?

寒い日となりそうです

若くても、健康第一で!!


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