学校日記

校長室

  • 修了式、退任式  3/22 548号

    公開日
    2024/03/22
    更新日
    2024/03/22

    校長室

     本日、修了式ならびに退任式を実施しました。私にとって、最後の修了式ということもあり、とても感慨深いものになりました。児童代表から手紙や花束をもらった時は涙腺がゆるむのを必死にこらえました。この「校長室」も最終回となります。3年間にわたり、ご視聴有難うございました。それぞれの式辞の一部を掲載し、お別れとしたいと思います。

    (修了式)

    今ほどは、代表の皆さんに終了証を渡しました。

     3月も終わりに近付き、公園や道端にタンポポの花が見られるようになると思います。あのタンポポは、冬の寒い間、地面にぴたっとはり付いて、冷たい北風や冬の寒さを避けていました。じっと耐えていたのです。そして、春になり、暖かくなってきたので、少しずつ葉や茎を伸ばしています。その長い根っこが、タンポポの身体を支えています。

     ですから、タンポポはとても強い植物です。雨が少なくても、生けていけます。冬の寒さにも耐えることができます。コンクリートの隙間から芽を出して、花を咲かせることも珍しくありません。

     きれいな花を咲かせるには、それを支える根っこがとても大切なのです。学校は、皆さんを支える根っこを作るところです。

     あのタンポポの根はどうなっているか知っていますか。タンポポの根っこは、50cm近く、長いものになると1mになるそうです。地上部分より、地下の根っこのほうが何倍も長いのです。

     1〜5年生の皆さんは、この1年間で本当に成長したと思います。毎日殆ど休まず登校したので、1年分の学習の力が確実に身に付いたとか、学級の皆の話合いをもとに行事を進めたので協力することの大切さを知ったとか、困っているときに友達に助けてもらったので今度は助ける側になろうと思ったとか、他人からされて嫌だと思うことは、自分からしないようにできたとか。

     これらは、毎日当たり前に学校に登校し、当たり前に集団で生活し、当たり前のことをこつこつ積み重ねた成果だと思います。1週間、1か月ではその成果は実感できないかもしれませんが、1年経つと皆さん自身にとってひとまわり大きくなったタンポポの根っこになっていると思います。自分はどこが成長したか家族で話し合ってみてください。

    (退任式)

     私は、3月31日で庄南小学校の校長を辞めます。

     庄南小学校は、私にとって3年間思い出いっぱいのとても大切な学校です。それは、ちょうど皆さんのお父さんやお母さんが中学生だった頃庄西中学校に11年間勤務していたこともあるからです。

     その中で、たくさんの子供たち、お父さん・お母さん、そして地域の人たちに出会いました。そして、庄南小学校のよいところ、地域の素晴らしさをいっぱい教えてもらいました。そんな地域にある学校で暮らせる皆さんはとても幸せです。そして、そんな幸せな地域にある学校で長い時間過ごせた私もとても幸せでした。

     さて、お別れに当たってお願いが2つあります。

     1つは、修了式で述べたように踏まれても踏まれても咲き続ける強いたんぽぽのような存在になってください。

     もう1つは、卒業生からのお礼のメッセージに多く書かれていた毎朝の玄関前の挨拶のことです。あいさつは心と心を繋ぐ絆です。自分から出来る人になってください。

     一緒に幸せな時間を過ごさせてくれた皆さんにありがとうを言います。皆さんのお父さん・お母さん・地域の人たちにもありがとうの気持ちを伝えたいと思っています。

     ぜひおうちに帰ったら、私がありがとうと言っていたと伝えてください。

     これからも、皆さんがこの素晴らしい庄南小学校で元気に楽しく過ごせるように、ずっと応援しています。

  • 焦らずに春を待つしかないのでしょうか?  3/21 547号

    公開日
    2024/03/21
    更新日
    2024/03/21

    校長室

     3月も下旬に入り、ようやく日中の温度が10度以上になる日になってきました。今年は、暖冬で、結構前から「春ももう間近だな」と思っていましたが、大間違いでした。

     我が家では、フキノトウが芽を出し、天婦羅にして食べようかなと思っていた矢先でした。3月に入り休日を中心に3度ぐらい降雪がありました。私は、土日や祝日に野球の練習試合を入れているのでよく覚えています。ここまで、4回の予定のうち3回が降雪により中止になりました。しかも、1回目の雪では、福光の山間地域と城端地域では除雪車が走ったぐらいでした。昨日も降雪のため野球の練習試合は中止となりました。

     三寒四温の時期ですから、焦らず春を待つしかありません。悪いことばかりではありません。例年だったら、入学式の時期に桜が散ってしまっていることやチューリップフェアの時期に開花が終わってしまっていることを考えると今年は、桜やチューリップの開花を丁度見頃の時期に見られるかもしれません。じっくり春を待ちたいと思います。

  • 新幹線通勤時代到来!  3/19 546号

    公開日
    2024/03/19
    更新日
    2024/03/19

    校長室

     北陸新幹線敦賀延伸後、最初の平日となった18日、富山—敦賀間で通勤客の新幹線利用が始まりました。(富山新聞)北陸に拠点を持つ企業では、延伸区間の新幹線通勤を認める動きが広がっているようです。富山では、金沢駅で特急と新幹線を乗り換える必要がなくなり、新幹線1本の直通を喜ぶ声が聞かれました。金沢から福井に通う通勤客は移動時間がほぼ半分となり、3県を1時間で結ぶ新幹線の恩恵を受けているようです。

     18日朝、富山駅では敦賀発「つるぎ」が到着すると大勢のビジネスマンが降車し、足早に階段を降りて職場に向かっておられました。

     小松—富山間では、これまで金沢駅で特急と新幹線を乗り換える必要がありましたが、16日からは北陸新幹線直通となり、移動時間は約30分短縮されました。

     北陸新幹線敦賀延伸は、観光面のみならず北陸3県の県庁所在地福井、金沢、富山を短時間で結ぶために新たなビジネス時代が来るようです。私も高校野球観戦のため長野市を訪れる時は、高速移動が可能な新幹線の恩恵を受けています。これからは、福井を訪れる時も新架線を利用するか検討したいと思います。あとは、福井駅からの交通アクセスと新幹線利用料金が鍵だと思っています。
     
     いずれにせよ、北陸新幹線敦賀延伸が北陸3県の商工業の発展に繋がってくれれば、これ程嬉しいことはありません。今後も通勤客の動向に着目していきたいと思います。

  • 卒業証書授与式!  3/18 545号

    公開日
    2024/03/18
    更新日
    2024/03/18

    校長室

     本日、卒業証書授与式を行いました。卒業生31名全員に卒業証書を手渡すことが出来、何よりの喜びでした。壇上で小声で「おめでとう」と声をかけると、笑顔で「有難うございました」と返ってきました。卒業生の今後の飛躍を心より願っています。式辞の一部を紹介します。(途中略)

     卒業生の皆さん。卒業に当たり、皆さんにお話ししたいことが2つあります。

     1つ目は、自分が庄南小学校の卒業生、そしてこの庄南校区のふるさとで生まれ育ったことに誇りと愛着をもち続けてほしいということです。皆さんはこの6年間に地域についてたくさん学びました。生活科での「まち探検」。総合的な学習の時間のチューリップや庄川、種籾等の調べ学習。毎年のふるさと庄南仲よしウォーク。自分の足で歩き、自分の目で見、地域の方々に教えていただき、地域の様々なこと、地域の素晴らしさ、地域の人々の温かさを知りました。この学校ほど歴史や文化が豊かで、様々な特産物、産業があり、自然に恵まれ、そして地域の方々に温かく支えられている学校はないと思っています。そんな地域、そして庄南小学校で学び育ったことに誇りと愛着をもち続けてください。

     2つ目は、卒業を祝い戦国時代の武将「藤堂高虎」の言葉「窮屈なるところを好み、楽なるところを嫌うべし」を贈ります。この言葉の意味は「しんどいことを好んで、楽にできるようなことを嫌がれ」という意味です。どういうことでしょうか。高虎は何度も仕える主君を変えた苦労人です。仕える主君を変えただけで出世が出来るほど甘くありません。出世に見合うだけの相当の努力をして手柄を立てたと言われています。

     苦手なことを克服するために努力をしていますか。あと少しで目標を達成できる時に、最後のひと踏ん張りをしていますか。あと少しの目標達成は、「これくらい出来ればいいか」という気持ちになりがちです。人は、易きに流れやすいものですが、自分の夢を叶えるためには、それでは駄目です。夢は転がり込んでくるものではなく、自分で掴み取るものです。楽なるところを嫌って闘志を燃やしましょう。

     これから皆さんは、庄南小学校を巣立ち、新しい世界へと旅立ちます。新しい世界では、もっとたくさんの人と出会い、様々な出来事と向き合うことでしょう。喜びがある分、悩むこともあると思います。そんなとき、思い出してください。いつも皆さんのことを応援している温かいふるさとがあることを。皆さんの幸せを願う、地域の皆様、家族や先生たち、そして、共に学んだ仲間やあなたたちの背中を見て次に進もうとしている後輩たちがいることを。そして、忘れないでください。庄南小学校の記念すべき第45回の卒業生としての誇りをもち、しっかりと前を向いて歩んでいってください。
    卒業生の皆さんのこれからの活躍と多くの幸せを祈念します。

     お忙しい中、卒業式にご出席いただいたご来賓の皆様有難うございました。

  • 高校でさらなる飛躍を期待!  3/15 544号

    公開日
    2024/03/15
    更新日
    2024/03/15

    校長室

     昨日、県内の公立中学校で卒業式が行われました。私は、庄西中学校で行われた卒業式に来賓として参加させていただきました。厳粛な中にも、卒業生の門出を祝福する温かい雰囲気が漂い、答辞では、「家族や地域の皆さんからの励ましや言葉が力になりました。誰かを支えられるような人になれるよう努力します。」といった趣旨の言葉を聞いていた私は、心が打たれました。

     ところで、またまた野球の話題になって申し訳ありません。硬式野球の世界少年大会で優勝メンバーとなった京谷琉生さん(高岡市牧野中)は敦賀気比高校(福井県)に進学することが報道されました。(北日本新聞)新たな舞台でさらなる飛躍が期待されます。
     
     京谷さんは小学校2年生の時に野球を始め、中学校では硬式野球の射水ボーイズに所属していました。3年時は主将を務め、春と夏の2度全国大会に出場。投手と捕手として活躍し「憧れていた全国大会に出場することが出来、仲間に感謝したい。」と話しています。
     
     昨年8月に愛知、静岡の両県で開かれた世界少年大会には、日本代表中日本選抜の一員として出場。勝負強い打撃を武器に全試合でプレーし、優勝に貢献しました。

     進学する敦賀気比高校は、選抜高校野球大会で優勝経験のある強豪。激しい定位置争いが予想されますが「先輩に負けずレギュラーになり、甲子園で活躍したい。」と力を込めています。将来の目標は、プロ野球選手で「メジャーリーグに行きたい。」と抱負を述べているようです。

     18日から始まる選抜高校野球大会では、北信越代表として富山県内出身者が数名いる日本航空石川高校も敦賀気比高校も出場します。昨秋明治神宮大会を制した石川星稜高校だけでなく、これらの3校に熱い視線を送っていきたいです。

  • 卒業記念品贈呈式!  3/14 543号

    公開日
    2024/03/14
    更新日
    2024/03/14

    校長室

     昨日、卒業式予行後に卒業記念品贈呈式を行いました。卒業する6年生から校旗を贈呈してもらいました。近年は卒業記念品として校旗を贈呈していただくのが慣例となっております。授業日は毎日6年生が当番制で、校旗掲揚塔に校旗を掲揚してくれています。風雨や直射日光にさらされると、1年間で相当痛みが酷くなります。

     しかし、私は校長室から眺める風になびく校旗は、教育活動を行っている証だと捉えています。子供たちは1年間に心も体も大きく成長します。そんな子供たちの成長を見守ってくれているのが校旗かと思っています。子供たちが成長した分校旗は少しずつ痛んでいくのかなとも考えています。校旗が新調され、子供たちは新しい学校や学級で心新たに頑張ってくれることと思います。陰ながら応援しています。

     卒業生の皆さんどうも有難うございました。

  • 紙面を読んで感じた記者魂!  3/13 542号

    公開日
    2024/03/13
    更新日
    2024/03/13

    校長室

     私の知り合いの北清俊一(67)さんは、毎月富山新聞の読者投稿欄「地鳴り」に記事を投稿しておられます。野球の会合で会った時に「今月も読みましたよ!」と声を掛けると照れくさそうに「毎月思いを込めて書いているんだけど、1番言いたいことをバッサリ削られることがよくあるんだ。それがちょっと残念で・・。」と返ってきます。

     昨日の記事も本当に共感しました。これからの投稿も楽しみにしています。その投稿を紹介します。

     能登半島地震から2カ月が過ぎた3月1日付の本紙で、地震の特集が組まれていた。災害後、各報道機関がすぐに現地に入って、被災の様子や復興状況を伝えてくれた。

     地震当日の様子を「記者が見た あのとき」として心境を語っていた。穏やかに新年を迎えて、だんらんの時を過ごしていた頃、突然揺れが起きた。

     余震の危険性もいわれる中、極度の恐怖と緊張を伴った取材・撮影だったはずである。多くの困難の中でも「使命感」と「記者魂」を発揮して記事につなげたのだろう。

     本紙には、今後も地元紙として、現場の最前線に立って被災地から発せられた声、そして被災者が出せない声なき声を伝えて欲しいと期待する。

  • 久しぶりに温暖な1日!  3/12 541号

    公開日
    2024/03/12
    更新日
    2024/03/12

    校長室

     昨日の富山県内は高気圧に覆われて晴れ、午後からは気圧の谷の影響で曇りとなりました。最高気温は、高岡市伏木と富山市中心部で13.9度など、全観測地点で4月上旬〜3月中旬並みの暖かさとなりました。

     私は、午後が曇りのため日中の暖気が逃げにくいことを利用して、今シーズン初めて中学生野球のグラウンドナイター練習をしました。子供たちは、冬場基礎練習が中心だったことに比べるとグラウンドで思い切り試合形式の練習が可能となり、生き生きとプレーしていました。

     富山市の八重津浜では昨日未明、産卵のために沿岸に集まったホタルイカの雌が浜辺に打ち上げられる現象「ホタルイカの身投げ」が見られたようです。富山湾の春の風物詩で、訪れた人たちは、波打ち際をライトで照らしながら網ですくっていたようです。

     「ホタルイカの身投げ」とは、ホタルイカが産卵期に海から海岸に打ち上げられる現象です。産卵期の雌は、昼は水深200mの海底付近で生活し、夕方から夜中にかけて浮上し産卵するため、未明には潮の満ち引きによって沖に戻れなくなることがあり、海岸に打ち上げられます。ホタルイカは産卵時期になると沖から海岸の浅瀬に寄ってきますが、明かりが少ない場所や波が荒い場合など方向感覚をなくしたり、波にさらわせてしまったり砂浜に打ち上げられてしまいます。ホタルイカの身投げが見られるのは、2月下旬頃から5月にかけてで、特に3月から5月は産卵のピーク時です。身投げの時間帯は、深夜から明け方にかけてです。

     私も40年程前に、滑川の知り合いに誘われて、未明のホタルイカ漁を体験させていただきました。網にかかった時に発する青白い光の美しさに感動しました。春の訪れが待ち遠しいです。

  • 3.11.東日本大震災発生 13年!  3/9 540号

    公開日
    2024/03/11
    更新日
    2024/03/11

    校長室

     「3.11.東日本大震災」が発生してから13年が経過し、犠牲になられた方々を追悼するために発生時刻の14:46に学校に残っていた4年生以上の子供たちと黙祷をするだけでなく、昼食時間に被災者のメッセージを代読させていただきました。

     「被災者のメッセージ」というのは、20年近く前に一緒に庄西中学校に勤めていた元同僚の渡辺(旧姓上畑)先生に書いてもらったものです。渡辺先生は当時荒れていた学年を隣のクラスで担任を務めてもらい、懸命に立て直しにご尽力していただきました。年度末に、宮城県女川町に嫁がれて暫くして、東日本大震災に遭われて大津波により家や会社すべてを失われました。私と元同僚が中心になって職場内外で義援金を集めたのですが、家や会社の再建の一助になったかどうかは分かりません。メッセージを紹介します。

    「東日本大震災から13年目」                宮城県女川町 渡邊宏美  

     私は、13年前、宮城県の女川町という海に面した小さな町に住んでいて、東日本大震災を経験したものです。日常の中ではなかなか当時のことを振り返ったり、考えたりすることがとても少なくなり、日々の生活に追われてしまっていますが、やはり3月11日が近づくと当時の記憶や、ふと歩みを止め、「今」や「自分」と向き合うこと、考えさせられることがとても多くなります。

     私も自宅、会社、倉庫など大津波によってすべて流されてしまいした。そして、女川町でも友人、知人など多くの方々が亡くなりました。被災したすべての人々にそれぞれ想像を絶するおそろしい被災体験がたくさんあります。あの日、すべての選ぶ道が自分たちの「命」にかかわる大切な選択の積み重ねだったのです。逃げるか逃げないかの選択、逃げる場所の選択、逃げる時間の選択、逃げた後の選択など。すべてが「生きる」か「死ぬ」かの選択だったのです。そして、私たち家族は、3月11日のあの日、必死に選んだすべての道が「生きる」ことにつながり、今13年目を迎えます。

     1000年に一度の自然大災害と言われてきた東日本大震災。2024年1月1日、同じことが能登半島で再び起きてしまいました。一瞬ですべてを奪ってしまう地震、津波、自然の威力の大きさ恐ろしさ、こんなことがまた本当に起きてしまったのです。一瞬で変わってしまう「当たり前の日常」、同じような毎日を過ごすことができていることが本当は「奇跡」の連続なのかもしれない。だからこそ、「今」を大切にしていかなきゃと、「今」の自分、家族、友達、まわりのすべての人、すべてのもの、すべてのことを大切に! できるだけ一生懸命、なるべく笑顔、最大限に優しく、そして強く生きていきたいと思っています。

     犠牲になられた皆さんのご冥福をお祈りします。

  • 野球できるうれしさ忘れず!  3/8 539号

    公開日
    2024/03/08
    更新日
    2024/03/08

    校長室

     第96回選抜高校野球大会に出場する32校の主将による「キャプテントーク」が5年ぶりに昨日大阪市内で行われました。元日の能登半島地震で石川県輪島市の校舎が大きな被害を受けた日本航空石川の宝田一慧(ほうだ・いっけい)主将(2年)が「みんなで野球ができるうれしさを忘れずに、甲子園でも自分たちの野球をしたい」と決意表明しました。今日の組み合わせ抽選会で対戦相手が決まります。

     元日の能登半島地震を受け、県外で練習を重ねてきた日本航空石川の宝田主将は変わり果てた地元の町並みをこう表現しました。

     「ニュースで地震前と違う姿なのは見ていたのですが、被害は想像以上。2カ月たっても復興していない状況も、思っていた以上でした」

     先月28日、中村隆監督と石川・輪島市役所を表敬訪問しました。その際に見た風景です。震災後、部員で地元に帰ることができたのは自分だけ。「この(被害の)様子をみんなに伝えないといけない」と思ったと言います。

     地震発生時、チームメートの多くは正月休みで帰省中。被災した仲間もおり、学校も大きな被害を受けました。全員が集まって野球ができない中、系列校である山梨・日本航空高の支援を受けて山梨県内のグラウンドを借り、集合できた部員たちで1月19日から練習を再開。その後、「野球のまち」を掲げる徳島・阿南市が受け入れを表明し、今月4日からは同市で選抜大会に向けた調整を行ってきました。

     宝田主将が特に気を配ったのは「仲間のメンタル面」。毎日、ミーティングを開いて気持ちを一つにし、野球に取り組めるよう心掛けてきました。「周りの人に支えられて野球ができています。その恩をどうやって返していくかという話をしてきました」。全員で出した答えが、前向きに野球に打ち込むことでした。

     「僕らからしたら、つらい経験ですし、なかなか立ち直れなかったのですが、監督からずっと下を向いているのではなく、前を向いて進んでいこうと言われました」
    気持ちの整理がつかず集合が遅れていた部員たちも徐々に集まり、2月中旬に全員がそろいました。そこからチームが同じ方向を向いて練習できるようになったことに、主将としての喜びを感じたそうです。

     「仲間に会えない時間があり、野球がみんなとできるのは当たり前じゃないと気付きました」と振り返った宝田主将は「みんなで野球ができるうれしさを忘れず、甲子園でも自分たちの野球をしたい」と口元を引き締めました。

     優勝候補を問うキャプテントークの事前アンケートには『日本航空石川』と記しました。「自分たちの持っている力を発揮すれば…。そこは自信を持ってやっていきたい」。被災地の希望となるべく、全力で甲子園に臨みます。

     航空石川高校野球部には、北陸地方出身の選手が多く集まっています。富山県出身者も4名いるはずです。航空石川高校野球部の活躍が能登半島地震の被災地北陸地方の希望の光になればと、心から応援しています。(写真は2017年3月19日甲子園外野スタンドから撮影)

  • 今井幸代コーチ有意義な時間を有難う!  3/7 538号

    公開日
    2024/03/07
    更新日
    2024/03/07

    校長室

     昨日、富山サンダーバーズバドミントンクラブ今井幸代コーチが本校体育館を練習に利用したいということで来校されました。先月国内最高峰のバドミントンリーグで初優勝したJTECT(愛知県)で監督を務める平田典靖(40)さんと同級生で親交があるということだったので、校長室で2時間近く話を伺いました。
     
     まず平田典靖さんですが、彼が中学2年生の時に利賀中学校に赴任した私は初めて会いました。男子バドミントン部顧問を務めた私は、彼の身体能力に驚き、この逸材を伸ばさなければという責任感から県内の著名なバドミントン指導者のもとへ通いました。また、山間地を利用した下半身トレーニングに日々明け暮れました。その甲斐あったのか分かりませんが、平田君は高岡工芸高校へ進学し中国から留学してきた劉選手とダブルスを組みインターハイで全国制覇を、また日本体育大学に進学した平田君は主将を務めながらインカレ2年連続優勝を果たしました。大学卒業後は、トナミ運輸選手として、主将として活躍しました。ロンドン五輪出場は、惜しいところで逃しました。
     
     次に今井さんは砺波市宮村でお生まれになり、庄西中学校ではなく高岡市立南星中学校(バドミントン強豪校)に通われました。高岡西高校を経てNECルネサスという実業団チームで10年間活躍されました。2007年には、ジャカルタや台北で行われたオープン大会でシングルス準優勝を果たしておられます。
     
     今井さんは、現在富山サンダーバーズバドミントンクラブのコーチとして砺波市内の小学生の指導に携わっておられます。簡単に活動紹介をすると、

    【目的】
    バドミントンを通して、スポーツの楽しさを知り、人との繋がりを増やして、競技力向上と普及・人格形成・生涯スポーツとして携われる場所つくりを目的とする。

    【チーム方針】
    ○挨拶1番!命!!!
    ○礼儀・行動力を大切に
    ○楽しくバドミントンに取り組む
    ○自分の「出来ない事」→「出来る事」に変えていく目標設定を作り取り組む
    ○幼児〜シニアまで、幅広い年齢層の人達で賑わう場所(←最終目標)
    ○バドミントンをやっていて良かった〜!と思ってもらえる場所(全員に)

    【主な事業】
    ○バドミントン教室(競技力向上)(毎週)
    ○バドミントン教室(競技普及)(不定期)
    ○学校の長期休暇中の練習会(競技力向上&普及)(不定期)
    ○バドミントン大会開催(年一回)
    ○他競技との交流会
    ○おたのしみ会  となります。

     今井さんと話をしていて凄いなと思ったのは、私なんかの野球指導理論に謙虚に耳を傾けられていることでした。競技は違っていても何か参考になりそうなことを、盗もうとされる今井さんの熱意が伝わってきました。砺波市内のバドミントン競技のジュニア育成にご活躍されることを心から願っています。


  • 体育館での卒業式に感謝!  3/6 537号

    公開日
    2024/03/06
    更新日
    2024/03/06

    校長室

     輪島市は昨日、白山市に集団避難している中学生約220人がいずれも3月中に市内に戻ると発表しました。3年生は9日行われる卒業式前日の8日午前、白山市を出発されます。1,2年生は終業式が行われる22日を目途に戻る予定。市内の3校はいずれも体育館で卒業式を開催することが出来ません。輪島中は和島消防署2階多目的ホール、東陽中は同校美術室、門前中は同校ランチルームで行われます。

     市内では1月、集団避難を希望した1年生73人、2年生81人、3年生104人が白山市の白山青年の家、白山麓少年自然の家に移っていました。

     これらのことを考えると富山県内の学校は、当たり前のように体育館で卒業式を実施することが出来ます。このことに対する感謝の念を噛みしめながら、卒業式の準備を進めていけたらと思っています。今日も本校体育館で卒業式歌練習や、5年生がリードする卒業生に対するエール練習が行われました。本番が近付くに連れ、練習のボルテージも上がってきました。

     被災地の皆さんには、心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。

  • 液状化の復旧策見えず!  3/5 536号

    公開日
    2024/03/05
    更新日
    2024/03/05

    校長室

     国土交通省が公表した宅地の液状化被害は推計で石川県のほかに新潟県と富山県、福井県の計1万5千件にのぼります。石川県内灘町では、砂質の地面が液状化するだけでなく、横に滑る「側方流動」が起きたと見られます。砂が流失した部分で建物が傾いたり地面から砂が噴き出したりしています。内灘町では、住民向けの説明会などが開かれず、復旧や復興に向けた具体的な方策が見えないまま発生から2か月を超えました。

     そもそも「液状化」とは、どういった現象かインターネットで調べてみました。能登半島地震では、各地で液状化の現象が確認されていますが、専門家が航空写真などから分析したところ、新潟県から福井県にかけての広い範囲に及び、これまで液状化があまり確認されていない震度4程度の揺れでも起きていたことが分かりました。
    専門家は強い揺れが長く続いた上、液状化しやすい砂地の地盤が広がっていたことが要因とみています。

     地盤災害に詳しい防災科学技術研究所の先名重樹主任専門研究員は、地盤が揺さぶられることで地下水と泥や砂が噴き出す「液状化」の現象が、今回の地震でどの範囲で起きたか現地調査に加え、航空写真や衛星写真で分析しています。その結果、液状化が確認された範囲は新潟県、富山県、石川県、福井県にかけての広い範囲に及んでいました。

     一般に、液状化は震度5程度以上で発生し、震度4程度ではこれまであまり確認されていませんでしたが、今回の地震ではこうした地域でも起きていたということです。このうち震度4の揺れを観測した富山県魚津市では、港周辺の駐車場の複数箇所で砂が混じった水が噴き出した痕跡が確認されました。

     先名研究員は▽地震の規模が大きく揺れが続いたのは1分程度と熊本地震と比べても長かったことや、▽北陸や新潟県の沿岸部に液状化しやすい地下水位が高い砂地の地盤が広がっていたことなどが要因とみて、さらに分析を進めることにしています。

     先名研究員は「今回は震度4でも発生していて驚いている。関東でも沿岸部や川沿いの低地では液状化しやすい地域も多いです。液状化してから対応するのは難しく、住もうとしている場所のリスクを確認し、リスクがある場合は地盤改良などの対策を検討してほしい」と話されていました。

     特に被害が大きかった宮坂、西荒屋、室、湖西といった地区は砂丘の斜面を切り出して開かれた古くからの住宅街。4地区の高齢化率は38%と町全体に比べて10ポイント程高いです。建て替えや修理には公的支援があるものの、高齢者にとっては再建の負担は重過ぎるのが現状のようです。(写真は富山新聞 内灘町の家屋や建物)

  • 善徳寺拠点に被災地支援!  3/4 535号

    公開日
    2024/03/04
    更新日
    2024/03/04

    校長室

     名古屋市の名城大ボランティア協議会の学生たちが、2月から南砺市の城端別院善徳寺に宿泊し、能登半島地震で被害を受けた氷見市の復旧活動に取り組んでおられます。同寺は比較的安く宿泊でき、庫裏で炊飯できる上、東海北陸道とのアクセスも良いことから、長期活動の拠点に選んだようです。3月は2日〜15日に滞在。昨日は学生ら5人が液状化で道路に溢れた土砂の除去作業等に汗を流されました。

     名城大と氷見市は、包括連携協定を結んでおり、同協議会は地震の発生を受け、現地での支援活動を実施することにされました。この協議会設立に関しては、南砺市城端地域出身の樋口義博名城大学務センター課長(45)の縁で、学生は昨年5月に善徳寺で宿泊し、城端曳山祭りを手伝われたほか、同8月には南砺市の豪雨災害現場を視察、10月のイベントにも参加してこられました。

     樋口課長さんは、名城大準硬式野球部の監督も務めておられ、チームを率いて毎年全国大会上位進出の活躍もしておられます。昨年の春に私の方に連絡があり、南砺ベースボールクラブ(南砺市中学軟式野球チーム)を立ち上げたのなら、大学選手を連れて指導のお手伝いに来ましょうか。という申し込みがありました。大変有難い話だったので、夏休み中の2回、中学生の指導に招聘しました。

     南砺市と名城大は5日に連携協定を結ぶ予定だそうです。将来予測困難な時代を生き抜かなければならない大学生が、積極的にボランティア活動に参加することはとても意義深いことだと思います。心からエールを送る次第です。

  • 白山市湊住民にJRが感謝状!  3/1 534号

    公開日
    2024/03/01
    更新日
    2024/03/01

    校長室

     昨日の特急サンダーバドの関連で、今朝の富山新聞に興味深い記事が載っていました。JR西日本は29日、元日の能登半島地震の際に、白山市湊地区内で緊急停止した特急サンダーバード等の乗客約400人の避難に協力したとして、同地区内の住民に感謝状が贈られました。津波から逃れようとした乗客が列車を降りたところで声を掛け、同市湊小や湊健康増進センターなどに誘導。運行再開まで食事や毛布、頭痛薬などを提供したそうです。

     地震発生当時、小舞子駅付近で金沢発大阪行き特急サンダーバード34号が緊急停車、駅構内に停車中だった福井発金沢行き普通列車が運行を取り止めたところでした。乗客は避難所となった湊小などに2日朝まで滞在しました。

     感謝状の対象は湊地区の住民全体で、白山市湊公民館で行われた贈呈式では、飯田琢巳小松駅長から明正晋一湊校下口調会長に手渡されました。飯田駅長は「乗客には土地勘がありません。皆さんの協力のおかげで安全が確保出来ました。」明正会長は「地元でないところで不安だったと思います。」と振り返っておられました。
     
     自治会長も務めている私は、この湊校区住民の連係プレーの素晴らしさに感動しました。私の自治会では、自主防災訓練を実施し、災害発生を想定し家族の安否を公民館に報告に来る訓練すらなかなか上手くいきません。報告することを忘れたり、自力で公民館に来られなかったり課題はさまざまです。自治会の住民に啓発を継続し、自主防災力を高める努力をしていきたいものです。

  • 自分を信じて頑張れ受験生!  2/29 533号

    公開日
    2024/03/01
    更新日
    2024/03/01

    校長室

     受験シーズン真っ只中です。先週は国公立の2次試験がありましたが、3月7日からは県立高校の入試です。昨晩、我が家で締め切られた2024年度の県立高校全日制一般入試の出願状況が話題になりました。34校82学科の募集定員6106人のうち、推薦入学の合格内定者を除く5186人を募集。

     志願者数は昨年度より79人少ない5248人で、記録の残る1999年以降、8年連続で最小。一般入試の全体の志願倍率は、1.01倍となり、3年連続で最低でした。

     この状況について、富山育英センターの澤山剛之部長さんは「進学校や普通科だけではなく、自分の将来を見据えて特色のある学科を選ぶ傾向が強まっている。一部の高校では倍率が大幅に下がり、県内全体で倍率の開きが大きくなっている。近年は、生徒の確保に向けて特色のある授業を打ち出す私立高校を、専願で受験する生徒が増えている。県立高校も特色をアピールしないと志願者がさらに減り、存続が難しくなっていくだろう。」と指摘しておられます。

     私は、5年前の次男の大学入試を思い出しました。合格発表が発表日の10:00にオンラインで。もし不合格であれば、中期日程の静岡にある大学受験のため金沢駅まで送迎しなければならない状況でした。しかも、金沢駅発13:00頃の列車でした。不合格だったら、落ち込んでいる暇もなく、次の受験へという状況です。受験が近付くと学問の神様が祭られていると言い伝えのある安居寺(福野)に何度もお祈りしに行ったことが、懐かしく思い出されます。幸い合格したので、喜びはひとしおでしたが、特に合否が判定されるまで家族にとって受験は嫌なものでした。

     受験生はこれまで頑張ってきたのだから、十分な睡眠(睡眠を強調するには理由があります。次男の場合、合格祝いに大阪旅行へ行くことになりました。行きの特急サンダーバードを緊急停車させてしまったのです。日々の睡眠不足から離席してトイレへ行こうとしたら通路で倒れてしまいました。乗り合わせていた看護士さん等に介抱してもらいながら、京都駅で救急車に乗って近くの総合病院で精密検査を。幸い異常はありませんでしたが・・・。)を取って疲労回復に努めて欲しいです。そして、平常心で自分を信じて受験に臨み、3月には笑顔で巣立っていってくれることを願うばかりです。

  • 卒業シーズン!  2/28 532号

    公開日
    2024/02/28
    更新日
    2024/02/28

    校長室

     久しぶりにJRを利用して出勤しました。福光駅で列車を待っていると高校生同士が会話しているのを耳にしました。「A君の高校いつ卒業式?」「3月1日だけどB君は?」「うちは3月4日」・・。こんな会話を聞いていると、しみじみ卒業シーズンが来たことを実感しました。

     本校では、3限に「卒業おめでとう集会」を5年生が中心となって開催されました。在校生はクイズやダンス、歌等で卒業生に感謝の思いを伝えました。在校生は、先週から一生懸命練習して今日の集会に備えていたみたいです。

     終わりの言葉で、私は次のような話をしました。抜粋です。「6年生は、いつも学校全体のリーダーシップを発揮してくれました。一例を挙げると、毎朝玄関で挨拶によって児童の皆さんを迎えていると、毎日6年生の女の子が集団登校ということで下級生のペースで一緒に歩いてくれている姿を見ます。その下級生の子は、歩くのが遅かったり道草をしたりと一緒に歩くのが大変だと思います。そんな表情を少しも見せずに下級生のペースで歩き続けているのです。下級生のご家族が見られたら、さぞかし安心されることでしょう。また、6年生との思い出は称名滝見学と農家レストランでの会食です。称名滝では、真夏に上げる水しぶきから自然の壮大さを感じ取ることができました。また、農家レストランでは境さんのお婆さんにお世話いただき、和食のテーブルマナーを楽しく身に付けることができました。中学校へ進学しても、この調子で勉強や部活動等を頑張ってください。陰ながら応援しています。(途中略)」
       
     夢と希望で胸を膨らませて、卒業していく卒業生を陰ながら応援していきたいものです。

  • トレインパーク白山オープン間近!  2/27 531号

    公開日
    2024/02/27
    更新日
    2024/02/27

    校長室

     26日白山市は、白山総合車両所の隣接地で3月13日にオープンする高速鉄道ビジターセンター(愛称 トレインパーク白山)の内部を北國新聞社に公開されました。日本海を望む展望デッキでは10メートル先のレールを疾走する北陸新幹線を眺められるとあって、新たな人気スポットになりそうです。
     
     同センターは5階建てで、展望デッキから白山や手取川、加賀平野も一望出来ます。来場者が時速260キロメートルで走り抜ける新幹線を見逃さぬように、通過時刻を記した表も掲示されます。

     4階には白山総合車両所とつながる連絡橋を設置し、新幹線の整備風景が見学できます。1階はJR西日本による新幹線開通の展示室と近隣4市町の観光情報、物販エリアとし、3階には子供が楽しめる大型遊具が設置されました。(2/27富山新聞)鉄道ファンには、たまらない観光スポットになることは間違いないと思います。

     北陸新幹線が金沢まで開業した2016年に私は、小矢部クロスランドタワー展望台から砺波平野の眺めを楽しんでいたことがあります。この場所から北陸新幹線の線路までは直線距離で3キロメートル位離れているので、ゆったり進む新幹線の姿が見られました。このゆったりが実に良くて、思わず新幹線の姿を見入ってしまったのを今でも記憶しています。

     北陸新幹線が敦賀まで開通したら、新しい時代を迎えそうな期待が高まるばかりです。

  • 災害に負けない北陸新幹線!  2/26 530号

    公開日
    2024/02/26
    更新日
    2024/02/26

    校長室

     北陸新幹線敦賀延伸開通まであと2週間余りとなりました。北陸新幹線金沢—敦賀の区間では、1月1日の能登半島地震による被害はありませんでした。新幹線の強靭さが改めて証明されました。

     3年前の大雪でも新幹線は運休になることなく、道路が通行止めになり自動車通勤が出来なくなったサラリーマンは新線通勤したと聞きました。北陸地方の冬は降雪だけでなく強風(北風)で列車が運休になることがしばしばあります。災害に負けないこの新幹線は、現代人の知恵と技術の結集だと思っています。

     一昨日、3月24日に大阪へ行くための新幹線切符をWEB早得14で取ろうとパソコン操作をしたのですが、発売開始約4分で売り切れるという人気ぶりでした。春休みに入った最初の休日ということもあるのでしょう。

     地震や冬場の風雪にも強い新幹線ですが、トンネル工事の不具合により、今回の開業は当初予定より1年遅れました。しかし、観光面や経済面など北陸地方に恩恵をもたらすことは間違いないと思います。1日も早い大阪までの延伸を祈るばかりです。

  • 琴演奏体験!  2/22 529号

    公開日
    2024/02/22
    更新日
    2024/02/22

    校長室

     本日、4年生は講師に池田麻衣子先生を招聘し琴演奏を行いました。子供たちは、爪の付け方から教わり、「さくら さくら」を演奏できるよう練習しました。子供たちは、真剣に演奏の仕方を教わり、授業の終わりにはなんとか自力で演奏が出来るまで上達しました。

     中学年の音楽の授業で扱う「琴演奏」が学習指導要領では、どのように位置付いているのかが気になり調べてみました。

     (途中略)中学年で取り上げる旋律楽器や打楽器については、既習の楽器を含めて、リコーダーや鍵盤楽器、和楽器などの中から児童や学校の実態を考慮して選択すること。それぞれの楽器には固有の音色があるが、演奏の仕方や楽器の組み合わせなどを工夫することにより、その音色や響きは変化する。このことに気付くことを求めている。中学年の児童は、楽器の音色や演奏の仕方について興味・関心をもつ傾向が見られる。このような児童の実態を踏まえ、それぞれの楽器がもつ固有の音色や響きの良さや面白さに気付くとともに、演奏の仕方を工夫することによって、楽器の音色や響きが変わることに、演奏を通して気付くようにすることが重要である。

     池田さんは、私が新採で福野中学校に勤めていた時の教え子だったので、琴を始められたきっかけなどの詳細を伺いました。ご両親の仕事が忙しく我が子をあまりかまってやれなかったので、小学校低学年から琴教室に通っておられたそうです。中学では一度琴を中断されましたが、高校からまた再開されたそうです。現在は、琴の魅力を伝えるために学校から要請があれば、南砺市内の小中学校で音楽の講師を務めておられるとのことです。現在は、5店舗を展開する生鮮食品スーパー「サンキュー」の常務取締役を務めておられます。弟さんが社長さんのようです。

     子供たちに貴重な体験を提供してくださった池田さん本当に有難うございました。

みんながわくわくする学校を「自分から」