第7号 努力は必ず報われるのか
- 公開日
- 2021/04/12
- 更新日
- 2021/04/12
校長室より
先日行われた
第97回全日本選手権水泳競技大会で
池江璃花子選手が4冠を達成しました。
結果も記録もすごすぎます。
50mバタフライ 1位(※学生新記録)
100mバタフライ 1位
50m自由形 1位(※学生新記録)
100m自由形 1位
4日の女子100mバタフライで東京オリンピック・パラリンピックの出場内定を確実にした後のインタビューが特に印象的でした。
「苦しくてもしんどくても、努力は報われるんだなと思いました」
涙ながらに語る彼女の姿を観て
わたしはスキーモーグル日本代表の上村愛子選手のインタビューを思い出しました。
バンクーバーオリンピック・パラリンピックの決勝でメダルを逃した直後のそれです。
インタビューの最後に
「メダルに手が届くように支えてくれる人がすごく多かったんで、それを考えるとどんどん出てきますけど。ありがとうございました。」
と涙を流しながら笑顔で答える彼女を観てわたしはテレビの前で号泣しました。
今回の、池江選手の語った「努力」とは何でしょう?
「報われる」とは、どのようなことを意味するのでしょう?
あのとき、上村愛子選手の努力は報われなかったのでしょうか?
池江選手は後日、このインタビューについてのあるツイートに対して、次のようなリツイートをしています。
「自分の過去では、努力した先に「病気」が待ち受けていて、積み重ねてきた「努力」がすべて無駄になった気がしました。パリを目標といっていた心のどこかには、東京オリンピック・パラリンピックに行きたいという気持ちも少なからずあって、それを達成できたからこその言葉なのかもしれません。どんな人も努力はしていると思います。ただ、その努力という定義も難しいなと思います。本気で目指してきたことをたとえ達成できなかったとしても、その努力は必ず誰かが見てて、誰かが勇気をもらえるのではないでしょうか。」
そうなのです。
努力は報われるのです。
と、今のわたしも思っています。
出町中学生は、池江選手のインタビューを聞いたでしょうか?
聞いたなら、何を感じたでしょうか?
今度、誰かに聞いてみましょうか。
※写真は池江璃花子選手のHPからです。
https://www.rikako-ikee.jp/