清き一票 no.692
- 公開日
- 2024/02/05
- 更新日
- 2024/02/05
校長室より
本日、生徒会の後期役員選挙の立会演説会、及び投票がありました
今年度の後期生徒会役員選挙にあたり、この校長室より no.600(2023-09-15)で既に書きましたが、生徒会役員選挙は、民主主義について学ぶ機会であり、生徒会活動という自治活動を支える重要なものです
今の時点で結果は出ていません
立会演説会では候補者やその応援弁士が工夫を凝らして自分たちの想いを伝えており、頼もしく感じます
卒業してしまう3年生も、出町中学校生徒会を誰にリードしてもらうのかを本気で考え、話を聴き、その後の投票に臨んでいるように見えました
これもとても立派なことだと思います
その様子を見に行ったわたしは選挙管理委員に、「校長先生!われわれは厳粛な中で行っていますから!」と、注意されました
ごめんなさい
ちょと挙動不審でしたね
立会演説会の中で、ほとんどの立候補者や応援弁士が最後に「清き一票をお願いします」と訴えます
果たして「清き一票」とは何でしょう?
デジタル大辞泉(小学館)によれば、
きよき‐いっぴょう〔‐イツペウ〕【清き一票】
1 清廉な気持ちで投じる一票。
2 (比喩的に)公職選挙で、有権者が買収の誘惑や地域の有力者・組織の圧力などに屈せず、自身の判断で選んだ候補者に票を投じることをいう。
と、あります
清廉とは、「心が清らかで私欲がないこと」
出町中学校生徒会という集団の現状を知り、未来を考えた時に、どのような選択肢がよいのか、自分なりに本気・根気で考え、票を投ずることでしょうかね
そこには、自分自身の判断で投票するという、重い責任があることも忘れてはならないでしょう
これは、18歳から投票権をもつ出中生はもちろん、背中で範を示す立場のおとな自身も留意が必要です
決して個人の願いや望みを捨てるようにと言っているのではなく、私利私欲のみでは社会はうまくいかないのではと思うのです
能登半島地震で、罹災された氷見市や高岡市の方で、「我々よりも能登の人たちはもっと厳しい思いをしておられるから、そちらを優先してほしい」と異口同音に何人かが言われるのを聞いて、涙が出る思いでした
また話がずれています
生徒会選挙に話を戻します
選挙管理委員会には今回も感謝です
選挙の「公正な競争」を最優先として選挙活動が公正にすすめられるように、また、正確に選挙結果が公表できるように、今回も責任をもって取り組んでいました
今後は当選証書授与式や承認証書授与式を経て、前期から後期への引継ぎが行われる予定です
選挙管理委員にとって、最後まで公正で確実さを求められる活動が続きます
そんな人たちの活躍が、自分たちの生徒会を支えていることを、すべての出中生によく理解してほしいと思います
選挙の結果、令和6年度前期生徒会役員となった人はもちろん、残念な結果となった人には、違う立場で生徒会を支え続けてほしいと願っています