つなぐ no.610
- 公開日
- 2023/10/02
- 更新日
- 2023/10/02
校長室より
一昨日は静岡県浜松市で吹奏楽部が中部日本吹奏楽コンクール本大会で、金賞、浜松市教育委員会賞、中日新聞社賞を獲得しました
誠に素晴らしいことです
よくがんばりました
関係者のみなさんおめでとうございます
そして、ありがとうございました
また、富山県運動総合公園では、県中学校駅伝競走大会が開催され、男子・女子・友好レースと、出中生が奮闘し、最後まで本気・根気・元気に襷を繋ぎました
どちらも勝負ですから、結果がでます
その結果についていろいろな捉え方があると思います
わたしは戦った本人がその結果をどうとらえるかが重要だと思っています
自分の未来にどのようにこの結果をつなげるか・・・
わたしのように、参加できるわけもなく、ただただ応援している人間にとっては、出中生の結果は自分のものではないですが、出中生の本番までの取組等、そこまでの経緯を少し知っていますから、結果を自分の未来に当てはめてとらえられると感じています
だからこそその結果から力をもらったり、教訓を得たりするのだと思います
先日、1年生の英語科のアンケートに答えた話題を紹介(ENGLISH no.608)しましたが、あの時の回答を少し修正したい気持ちです
「好きなスポーツは何ですか?」と、問われて2種目を答えましたが、わたしはスポーツ全般が好きかもしれません
見るのもやるものです
特に見ることでは、自分の生き方を見直せるからです
ああ、これはスポーツに限らず、何かに打ち込む人の姿と表現したほうがよいかもしれません
若い頃、自分は陸上関係が苦手でした
長距離にいたっては、避けたい種目の筆頭でした
だから、みることもあまり積極的ではなかったです
しかし、教師になって中学駅伝に携わった時、大会当日に襷を繋ぐ中学生の姿を見て、とても感動する自分がいました
その当時は一般道に交通規制をかけての実施でしたが、道のはるか向こうからわが校の選手が懸命に走る姿を近づいてくるのを見て、知らない間に大きな声を出していたのです
今回の大会も、懸命に走る全ての選手の姿を見て胸が詰まりました
出中の控えスペースで、レースを終えて自分の走りを後悔している選手に、他の選手が声をかけていました
「○○のせいではないよ!」
わたしも思わず「駅伝はみんなでつなぐものだから、結果について一人の責任ということはないよ」と口を出してしまいました
そうなのです、団体種目・競技では勝負を左右する一人のミスが目立ちますが、結局それは一場面に過ぎず、チーム一人一人が自分自身のことをふりかえる必要があるのです
人は弱いので、悪いことや不都合なことをひとのせいにしたくなるものです
その方が楽ですから
しかし、それだけでは自分自身はよりよく成長できないと、わたしは思います
結果について、自分は何ができて何ができなかったのかを考えることは、未来につながるでしょう
いや、未来につなぐのです