何度でも no.300
- 公開日
- 2022/06/14
- 更新日
- 2022/06/15
校長室より
本日、消防からドクターヘリの着陸要請が本校にありました
本校は、緊急時にドクターヘリが着陸するポイントになっています
今年度も既に何回か着陸要請がありました
その全てはキャンセルとなっています
それは、より早く救助者を病院へ送り届ける選択があったからです
緊急時に、複数の選択肢を残し、最善はどれかを判断することは重要であり、もしものために、ライフラインが複数あることには意味があります
着陸要請を受け、今回も職員室や事務室にいた本校教職員はすぐに動いてくれます
授業中であるため放送を使わず、各教室を回りグラウンド側の教室の窓ガラスを全て閉めます
これは、ヘリコプターがグラウンドの砂を吹き上げるためです
少しでも舞い上がる砂の量を減らすべく、散水のために消防車がやってきますから、敷地出入口の車止めを外します
サイレンを鳴らして消防車が到着すると、その音で心配された近隣の方が学校へ来られますので、心配をおかけしないようにその対応をします
グラウンドの砂の影響を受けるかもしれないので、グラウンドの周りの出町こども園や体育センターへ、ドクターヘリの着陸要請についてお知らせします
準備が整ったところで、今回も直接病院への搬送となったようで、グラウンドへのドクターヘリの着陸はキャンセルとなりました
このような空振りは決して無駄ではありません
準備万端で備え、その時に備える
これは、多くの命を預かる我々が忘れてはならない、安全確保のための危機意識です
キャンセル連絡の後は、準備のときと逆の作業となります
消防車の中に蓄えられていた2tの水がグラウンドに残り、本校にはもしもの時に備える意識も残りました
水は蒸発したり土にしみこみ見えなくなりますが、危機意識は残ったと感じています