中庭

学校日記 school diary

第189号 痕跡

公開日
2021/12/24
更新日
2021/12/24

校長室より

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前庭に何やら不思議な模様があります(上の写真)
日が経つ毎に少しずつその模様は薄くなっています
年が明けると消えているかもしれません

これは、技術科の学習で栽培していた、ブロッコリーの鉢が置いてあった痕跡です
9月に出中生が苗を植え、せっせと育てていたブロッコリーは、昨日までにそれぞれの家庭へ引き取られていきました
毎日の出退勤の際、少しずつ葉を拡げ大きく成長していくブロッコリーの姿が、いつも視界の中に入っていました
冬休みを控え、積雪もあるので各家庭へ引き取られたわけですが、その痕跡を見ると、不思議と寂しく感じます
そこにあるのは、単なる「痕跡」なのですが、そこには時間が封じ込まれているように感じます
QRコードに機器をかざすと、映像や情報が見られる情景を連想します
それぞれのブロッコリーがどうなったか、また、尋ねてみます


今日は、2学期に全校生徒がそろって登校する最後の日です
終業式を前に、1年生が体育館で学年集会をしていました
その中に、2学期の取り組みの痕跡を、生徒自身が意識できる活動がありました
ふと、家の柱に付ける背比べの傷を思い出しました
ブロッコリーの痕跡とは違い、取り組みの痕跡は、今の自分の成長を知る規準となります
そして、自信や未来への希望につながります


明日からは冬季休業です
新年に向けて、学年最後の3学期に向けて、卒業・進級に向けて、出中生がそれぞれの痕跡を自分自身で意識しつつ、未来の自分を想う期間になればと思います
あたりまえですが、これは健康第一が大前提でのお話です