中庭

学校日記 school diary

第162号 説明すること

公開日
2021/11/18
更新日
2021/11/18

校長室より

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青空の下、3階、3年教室の前のベランダに天体望遠鏡がぽつんと立っていました
何でだろう?と思っていたら、3年生がやってきて周りを取り囲みます
どうも、太陽の黒点を観ているようです
わたしも観せてもらうと、小さいですがいくつかの黒点を確認できました

投影板に映る像を観て、「これ、本当に太陽なのか?」との発言が出ます
○○さんの疑問はごもっとも
空に浮かんでいる太陽がどうして投影板に映っているのでしょう・・・
「え?どいうことですか?」との教師の問い返しに、「月に見えるじゃないですか」と○○さんは答えます
この発言に対する教師の反応は割愛しますが、○○さんの疑問はどこから来るのでしょう
太陽は見ることができないと考えているからでしょうか?
丸いものは月だと考えるからでしょうか?
投影板に映る像が、夜空に浮かぶ月のように見えたからでしょうか?
おもしろいですね
 ※分からないことを、自然に聞ける学習環境もすばらしいです、出中生!
このあたりを問い返しながら、頭の中で何のモヤモヤや考えていることを、本人に言葉として変換させてあげると、○○さん自身に気付きが生まれる可能性があります

これはスポーツでもある話です
スポーツ選手は自分のプレーを感覚でとらえていることが多いです
そのために、よいプレーであっても、どうしてそのプレーができたのか分からないことがあります
思い通りにならなかったときも、なぜそのようなプレーになってしまったのか分からないときがあります
このとき、そのときのプレーを言語で説明することで、頭の中で自分のプレーを整理できます
整理できれば具体的に次に生かすことができます
よいプレーは再現性が高まりますし、思い通りにならなかったプレーは改善できます

では、どうすればよいのか??
この方法の一つがインタビューだそうです
自身のプレーを解説するとか、インタビュアーの質問に答えることで、自分のプレーを客観的にふりかえり、頭の中で整理できるという訳です
コーチングもそうです

これは、学習も同じですね
誰かに説明することや、誰かに教えることは、結局自分自身の理解を確実にすることにつながります
教師も授業で生徒を指導しながら、教科の学習内容について理解を深めている部分があります

出中生のみなさん
誰かに質問されたら積極的に答えてあげると、自分の理解がより確実になりますよ
相手に理解しやすいように説明・解説することは、理解がより深くなりますよ
分からなかったら質問しましょう
より分かりたかったら質問を受けましょう

やはり人間は、支えながら生きていくように設計されているのかな

そして、夢を語ることの大切さにも通じている気がします
この話はまた別の機会に