第149号 読書の秋
- 公開日
- 2021/10/29
- 更新日
- 2021/10/29
校長室より
朝から図書室には生徒の姿がちらほらと見られます
思い思いに本棚から読みたい本を選んでいます
朝読書でも読むのでしょうか?
また、学校司書さんが本日の朝刊をラックに取り付けてくれています
書籍ばかりでなく、毎日最新の新聞を自然に読めるのも、学校司書さんのおかげです
27日から読書週間が始まっています(※11月9日まで)
1947年(昭和22年)11月17日に、第1回『読書週間』が始まりました
終戦後、「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」と、出版関係者、図書館関係者、マスコミ関係者が中心となって開催されたようです
これが好評で、翌年の第2回からは期間を10月27日〜11月9日(文化の日を中心とする2週間)とし、その後、全国にこの運動が拡がります
現在、電子メディアが紙の書籍に取って代わろうとしていますが、紙の書籍のよさを感じている人が多くいます
わたしもその一人かもしれません
出中生のみんなはどうですか?
わたしは読書のよさは、世界のどこへでも飛んでいけることや、時間をも超えられることと思っています
リアルの世界だけでは会うことのできない、多くの人やものにも出会えます
時空を超えて誰とでも出会えたり、想像もできない世界に身を投じられる経験は、わたしにとってとても魅力的です、1度きりの人生ですから・・・
デジタル書籍も同じではないかと言われても、ページをめくりながら次へ進むことや、どこででもすぐにさっと開いて読み出せるところが、わたしにはよいのです
※電子書籍もページはスライドしますし、暗闇でも読めますが・・・
文書内容が頭に残る効率は変わらないという論文を読んだこともありますが、感覚的にやはり違うのです
音楽にたとえるなら、DVDでライブ映像を観るのと、実際にライブ会場で聴く音楽が違うことと通じるようにも感じます
頭に残る効果は変わらなくても、それ以上に魅力を感じるものが、紙の書籍にはあると表現すればよいでしょうか
読書のおかげでわたしは何度も地球外へ旅立てました
戦国武将をはじめ歴史上の著名な人たちに出会うことができました
多くの人の考え方を聞くことができました
過去を旅することができました
冒頭に紹介しましたが、本校にはそんな素敵な出会いに導いてくれる学校司書さんに在籍してもらっています
出中生のみんなも、積極的に声をかけて、新しい読書の世界に飛び込んでみてはどうでしょう?
わたしにとっては毎日が読書週間ですが、日本全国、特に力を入れるこの「読書週間」は、普段自分から手を伸ばさない書籍の世界へ飛び込む、よい機会ではないでしょうか?
わたしは今、「武将メシ」「江戸しぐさ」の世界を漂い中です
2021・第75回読書週間で選出された標語は「最後の頁を閉じた 違う私がいた」です
うまいこと考えますね
中学生の柔軟な発想に驚かされます