第148号 分からないとき
- 公開日
- 2021/10/28
- 更新日
- 2021/10/28
校長室より
世の中には分からないことが多いです
これは当たり前だとわたしは思います、未来に向かって生きているのであれば・・・
分からないからこそ、挑戦する意義はあると感じます
分からないからこそ、わくわくすると思います
分からないからこそ、多少うまくいかなくても当たり前だと思います
先日実施した和鐘文化祭で、出中生はそのことを本気で表現していた、と感じました
中学生はまだ若く、おとなにとっては当たり前と感じることも、分からないことがあります
まだ若く、経験したことのないことがたくさんあるのですから当たり前です
うまくいかないとき、支援するのがおとなでしょう
和鐘文化祭でよりよい合唱を披露するために、学級の仲間とどのように関わり合いながら、みんなの本気を調和させていくか?
これは、今まで2回経験している中学3年生にとっても、今年は今年の仲間ですから、新しい挑戦であり、簡単ではありません
多くの出中生が、悩みながら、ぶつかり合いながら、励まし合いながら、一人一人がそれぞれの想いで合唱コンクール当日を迎えたと想像します
そして、その合唱を聴くわたしたちにも歌声を通してその本気を伝え、砺波市文化会館を包むハーモニーをつくってくれました
各学級の本気と、聴く人々の心が共鳴し合ったハーモニーです
人は、しんどくなると心の安全装置が働いて、緊急対応をとるための思考をします
それは生きていくためにとても大切なシステムですが、エネルギーをある程度復活させたら、ふり返ることが大切ではないでしょうか
また、しんどくなったから安全装置が働いたのか、単純に面倒くさいから安全装置が働いたように感じているのか自分自身と対話することも大切ではないでしょうか
例えば、
自分が分からないから、それは間違っていると必要以上に強く指摘する
自分が分からないから、それを誰かの責任にする
自分が分からないから、それを守らない
自分が分からないから、それはしない
などの言動をとってしまう場合って、自分の中で何が起こっているのでしょう?
この先にあるものは、何でしょう?
未来の自分は、今の自分に何と言うでしょう?
自分自身と対話する
それで煮詰まってしまえば、誰かに想いを発信する(吐き出す)
「吐き出す」とは、「口から+(プラス)、−(マイナス)を出すこと」で、そのうちの−(マイナス)がなくなれば、それは「叶(かな)う」と、ゴルゴ松本氏が言っていたことを思い出しました
おとなになっても自分との対話は難しいことがありますが、わたしも意識していかねばと思いました
誠に、いろいろなことを出中生に教えてもらっています
いつも、ありがとう