第50号 未来を生きる
- 公開日
- 2021/06/04
- 更新日
- 2021/06/04
校長室より
トップページにも記事を掲載しましたが、昨日、株式会社チューリップテレビ代表取締役社長の山野正道様をお招きし、3年生向けの講演会を開催しました。
大変僭越ですが、来校されて少しお話しさせていただいた瞬間から、そのお人柄に魅了されてしまいました。
もっとお話をお伺いしたかったのですが、ちょっとわたしの方がしゃべりすぎました。
3年生へのお話は大変分かりやすく、生徒たちにとって多くのことを学んだ時間でした。
山野様、誠にありがとうございました。
また、この企画を整えていただいた富山経済同友会の吉川賢一様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今回の講演のテーマは「未来を生きる」でした。
山野様にはこちらからのリクエストに丁寧に応えていただきました。
日頃からわたしが感じていることを具体的に表現していただき、わたしにとっても大変勉強になりました。
今は、未来のためにあり、今の自分の言動を未来の自分はどう思うのかを、わたしは意識します。
生徒への想いも同じで、「未来の自分はどう思うだろうね?」と、問い続けたいのです。
これは決して脅しのつもりではないので、もしそう受け取られるのであれば、それは本意ではありません。
野村総合研究所グループが「NRI未来年表 2021〜2100」という刊行物を公開しています。※2020年11月
これは、今後予定されている出来事を、「政治・社会」「経済・産業」「国際」の軸で整理し、さらに、NRIが書籍やセミナーなどで発表している様々な予測を「NRI予測」として掲載している年表です。
リンクはこちら
例えば、次のようなことが書かれています。
2025年
・日本の総人口が1億2,254万人に減少
・無人自動走行バス・タクシー等を活用した新たな移動サービスが事業化
・高速道路での自家用車の完全自動運転実現
・世界人口の半分が水資源が逼迫する地域に住むことに
2030年まで
・人工知能(AI)等による職業の代替が進む等により、従業者が735万人減少
・世界の食用魚の53%が養殖に
2040年まで
・世界の人口が90億人に到達
・有人の火星探査機が実現(アメリカNASA)
2050年まで
・人工知能(AI)が人間の能力を追い抜く
・自ら学習・行動し人と共生するロボットが実現
・世界の子供人口(4歳以下)の約40%をアフリカ大陸が占める
2100年まで
・2053年に日本の人口が1億人を割り、2100年までに5,972万人になる
・世界の平均気温が産業革命前に比べ、摂氏約3度上昇する
さて、未来はどうなるでしょう?
NRI未来年表のようになるでしょうか?
なんとなく暗い未来をイメージしてしまいがちな昨今の情勢ですが、山野様も引用されていた、「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 」(著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド、翻訳:上杉周作、 関 美和、出版社 : 日経BP、初版:2019/1/11) には、データでみるとよくなってきている事実がたくさん示されています。
未来をつくる出中生がなんとなくのムードで流されることなく、本校で多くのことを学びながら未来のための力を付けられるよう、本気・根気・元気で支援します。