第46号 環境
- 公開日
- 2021/05/31
- 更新日
- 2021/05/31
校長室より
第1階段に、掲示物が登場しました(写真上)。
2年生の生徒たちが各学級で作成し、掲示したものです。
協力し合い、せっせと傾きなどを修正しながら、見やすいように設置してくれました。
今年度は各種大会などに自分たちも参加することが多くなるため、3年生、1年生への応援メッセージだけでなく、自分たちもがんばろう!とのメッセージも込められているとのことです。
校長室には朝から市職の方がもってきてくださったバラの花が活けられています(写真下)。
机の上には別の花も・・・。
花のある環境にいると、心が上がるというか、そこはかとなくうれしくなります。
歳をとったなぁと感じます。
生徒たちのつくった掲示物も、市職の方に活けてもらった花も、環境を整えてくれています。
そして、その整った環境が心を整えてくれます。
ものだけでなく、教室や職員室で交わされる言葉も、環境の大切な要素の一つです。
教師は教育のプロフェッショナルとして、ことばも意識した環境づくりができているでしょうか。
学校ばかりでなく、社会でも家庭でも、大人は子供たちのために、ことばも意識した環境づくりができているでしょうか。
この土日は、自分のもてる力を発揮しようとがんばる生徒や、自然の中に身を置いて見た風景などが、おおいにわたしの心を揺さぶってくれる休日でした。
そして、朝から生徒のつくった掲示物や校長室の花を見て、環境についての想いを巡らせています。
日曜の朝に観たテレビ番組で、映画を監督された大友啓史さんが演出についてこのようなことを言われました。
「ここで泣いて、という演出はやりたくない。泣きたくなるような環境をつくるのが我々の仕事。そこで泣くかどうかは役者の演技。」
曖昧な記憶なので、だいたいこのような意味だったと思います。
一緒に出演していた俳優の佐藤健さんも、共感しておられました。
この話は学校の授業にも通じていると思います。
「理解しろ」ではなく、どのようにすれば生徒が理解できるかを教師は追求しているからです。
「やれ」と言って、できるなら指導者は不要です。
いかにしてできるようになるかを導くのが大切だと思います。
ある意味、いかに環境を整えるかなのです。
生物は環境に合わせて進化します。
すべてがつながっているように感じます。