第16号 素敵でうれしい
- 公開日
- 2021/04/23
- 更新日
- 2021/04/23
校長室より
「○○先生、おる?」
「いらっしゃいますか、やろ!」
これは、昼休みに職員室前で生徒同士が交わしていた会話です。
○○先生に用事のある生徒が職員室前にやってきて(※ちょうど、校長室前)、先に来ていた生徒に、尋ねたのです。
自分たちでよりよい姿を指摘し合えているところがすばらしいと、校長室で聞きながら感じました。
あ!
盗み聞きではなく、単純に聞こえたのですよ。
換気のために廊下側の高窓が開放されているので、廊下の会話がよく聞こえるのです。
単純にわたしの集中力のなさを暴露しているとも言えますが・・・。
今日は午前中に1、2年生の歯科検診があり、校医さんが時間をかけて丁寧にチェックしてくださいました。
「個人差はあるけれど全般的によく歯磨きがなされており、虫歯も以前から比べると減っている」と終了後に聞かせてくださいました。
歯という漢字は、年齢の「齢」にも使われているように、昔から一生を通して大切なものだと認識されていたようです。乳歯から生え替わってからはもう生えてきませんから、大切にしたいものです。
サメのように、歯の後ろに新しい歯が準備されており、折れたらすぐに生え替わるようなシステムがうらやましく感じることもありますが、こればっかりは仕方ありません。
出中生よ、今後も歯を大切にしていきましょう。
と、思いつつ、少し痛みを感じる歯をさすりながら外へ出ると、保健体育で陸上の学習がグラウンドで行われています。
生徒たちが見守る中、教師がスタートの仕方のお手本を示します。
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」という、人を育てる極意を示す言葉があります。
実技の学習でも、イメージをもって学習に取り組む場合と、イメージをもたずに学習に取り組む場合とでは、その効果に差が出ます。
ですから、まずやってみせる、お手本を示すという指導法は昔からの定番です。
「学び」の語源は「真似び」ですから。
タブレット等で自分の姿を記録し、自分自身で見返しながら学習を進めることもあります。
一人1タブレットの学習が本格的に始まる今年度は、今まで以上にイメージをもって学習に取り組む授業方法を工夫することが肝要でしょう。
これは、決してタブレットを使うことが授業の目的ではなく、学習の目標を達成するために、効果的にタブレットを使う授業が大切であるという意味です。
今日も、出町中学校の中で、素敵でうれしい場面が多く見られます。ありがたいことです。