中庭

学校日記 school diary

続々 おとなの学び no.857

公開日
2024/10/10
更新日
2024/10/10

校長室より

  • 20241010 (4).JPG

https://tonami.schoolweb.ne.jp/1620011/blog_img/54222822?tm=20241010161103

本日は冨山県中学校教育課程研究大会

午後から主に呉西地区の中学校教員がそれぞれの教科毎に集まって研修に励んでいます

前号で述べた日本発の授業研究での研修を軸に、教科毎でよりよい授業づくりを目指して取り組んでいるのです

出町中学校の教師にとって、今週はどっぷり研修に励む機会になっています


今年度の大会で出町中学校は会場になりませんでしたから、わたしは学校を離れ、市内○○中学校で実施された理科部会の授業研究に参加しました

※以前勤務した学校だったため、久しぶりに再会する職員もおり、なんだかうれしかったです

今年度の理科部会は、「理科の見方・考え方を働かせ、自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を育成するにはどうすればよいか」を研究主題として、研修に取り組んでいます

副題を「生徒自らが見通しをもち、検証できる仮説を設定しながら観察・実験を計画し、課題を探求することを目指す指導の工夫」としており、本日の授業者はこのことを強く意識した授業を提案していました

小学校で近年取り組まれている単元内自由進度学習です

中学校での実践は小学校に比較するとまだ少ないため、地区内の理科教師にとってありがたい提案授業になったとわたしは思います

中学校の授業は、教師が生徒全員を同時に指導する一斉授業が一般的でした

一斉授業は、みんなが一緒に学ぶことで学習意欲が高まることもありますが、分からないまま授業が進んで行く場合やその逆があるなど、進度や内容が全生徒一人一人に合わせられない状況で授業が進行することもありました

そこで、個々人の興味・関心や学習の理解度等を基に、それぞれがそれぞれのペースで自由に学習を進めることが出来る授業が、一言でいうと「自由進度学習」です

学習計画や学習の進め方・ペースを自分で決め、自身がやりやすいように進めるのです

これは、2021年1月の中央教育審議会の答申で「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~すべての児童生徒たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」において述べられた「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現に通じる学習形態のひとつです

ひとつの単元の中でだけ実施する場合や、学年を越えて実施する場合等、そのやり方はいろいろあり、今、全国の多くの教師がチャレンジしているところです


さて、本日の授業でも生徒たちが自分で選択した探究方法で、時には周りの生徒と学び合いながら課題に迫っていました

授業の参観のみで出中へ戻ったため、協議会での教師同士の学び合いがどのようなものになったか分かりませんが、興味津々です

明日、参加した教師に教えてもらいます


秋晴れの青空のもと

理科以外の教科の研修はどうだったでしょうか?

出中生のみんなにも、教師たちの学びの姿を参観してもらえばよいかもしれませんね

その姿は、出中生の学びの参考になると考えられますから・・・


理科の研修大会で授業を提案してもらった砺波市立○○中学校 教諭 ○○先生に感謝します

また、研究発表をされた小矢部市立○○中学校教諭○○先生、南砺市立○中学校教諭○○先生にも感謝します

取組を提示してもらうことで、他の教師にとって多くの学びの機会となります

地区内のすべての教師が、それぞれに本研究大会での成果を明日からの指導に生かしてくれるであろうと思っています

すべてのみなさんから多くの刺激をもらいました

ありがとうございました