学校日記

「再現性モンスター」に打ち勝つ! 2/16 328号

公開日
2023/02/16
更新日
2023/02/17

校長室

 「学校ってなぜ変わらないのだろう」と中堅の先生に呟かれたことがあります。自治会の総会(初寄り合い等)でもそうです。新たな取り組みを提案しても結局採用されず、提案者が落胆することに繋がっています。

 変化に躊躇するのは、リスクを感じるからでしょうか。異なる意見の人と対立する、批判されるのが怖いから波風を立てない方にする等、組織で起きる困り事の多くが人間関係に繋がっていることが多いです。

 ある校長先生は、この現象は「再現性モンスター」が大きく起因しているとおっしゃっておられます。「人は自分が経験したことを再現してしまいがち」ということです。

 私は、教職員によく話しています。「学習指導要領が変わっているのに、自分が児童・生徒、学生だった時に受けた授業や指導を再現してしまいがちなので気を付けましょう。」と。つまり、講義型の授業からアクティブ・ラーニング(主体的・対話的な深い学び)に変えていきましょうということです。

 最近の2人の息子(社会人と大学生)とのやりとりです。「お父さんは、今のうちに漢字を正確に覚えておいたりきれいな字を書けるようにしておいたりしたらいいと思うよ。きっと、将来役に立つはず。」すると「漢字や綺麗な文字よりも今の時代、パソコン操作とコミュニケーション能力がなかったら、企業に残ることできないよ。」と返されました。

このように返された時に、「自分自身が再現性モンスターに陥っているな!」や「急速に変化する社会と言っておりながら自分自身がついて行っていないな!」と反省するばかりです。

みんながわくわくする学校を「自分から」