学校日記

冬の虹は珍しい!?12/6 289号

公開日
2022/12/06
更新日
2022/12/06

校長室

 午後2時前に校舎からグラウンドを眺めますと、グラウンドいっぱいに架かる見事な虹が見られました。(写真右)この季節に珍しいなと思いながら見入ってしまいました。なぜ、冬は虹が見られるのが珍しいのでしょうか
 虹蔵不見(にじかくれてみえず)という言葉があります。これは、虹を見かけなくなるという意味です。だんだんと太陽の光が弱まるこの時期は虹を見かけることが難しくなります。
 虹は太陽の光が空気中の水蒸気の中で屈折してできるものです。したがって、雨(水蒸気)の少なく乾燥している冬は虹も遠慮してしまうというわけです。
 それを当時の人は「隠れる」と表現したわけですね。虹は天と地の架け橋と信じられていた時代がありますが、当時の人には、それが閉ざされるようで寂しかったでしょうね。
科学が解明したことにより、そういった情緒ががらりと変わってしまうことは多々ありますが、迷信に足を引っ張られるわけでなければ、その情緒にあえて寄り添うのも季節の楽しみ方の一つです。
 しかし、季語に「冬の虹」があるように、冬には虹が全く出ないというわけではないのてす。読者の皆さんは、虹を楽しまれましたか?

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