親として「どんなタイプの子が望ましい」と思いますか?! 9月15日 第240号
- 公開日
- 2022/09/15
- 更新日
- 2022/09/15
校長室
ふと担任時代の保護者会で、「先生そうおっしゃいますが、家ではわがままというかだらしないというか・・?」とよくおっしゃる保護者の言葉を思い出しました。
皆さんは、親として我が子がどんなタイプだったら、安心されますか。
子供を「学校と家での様子」の2つの要素で分けると、次の4つのタイプに分けることができます。
1家でも学校でもいい子 2家ではいい子、学校ではわがままな子
3家ではわがままだが、学校ではいい子 4家でも学校でもわがままな子
こういうふうに分けたとき、多くの親は、4のタイプにだけはなってほしくないと思われることでしょう。
では、123のどのタイプが望ましい子なのでしょうか。
1のタイプであってほしいと望む親は多いことでしょう。確かに親とすると安心な子でしょうが、本当に1のタイプで問題がないのでしょうか。「いつでもどこでもいい子」。いい響きですが、どこかに無理があるような気もします。本人がまったくの自然体でできているのなら問題はないですし、すばらしいことだとは思いますが、親等の無言または有言なプレッシャーがあり、本人の意に反して1を演じているのだとしたら、いつかどこかで何らかの歪が生じてしまうことが多いのです。その典型的なタイプが2のような気がします。
私は、今までの経験から言って、3のタイプぐらいが丁度なのかなと思っています。
人間は、強い心と弱い心を混在してもっています。弱いの心の部分をどこかで発散できる相手や場所があってはじめて、人は精神が安定します。子どもなら、その場所が家であって欲しいですし、わがままが言える相手が家族であってほしいと思います。と言いながら、我が家を反省し、自分に言い聞かせています。現実は、なかなかそういうふうにしたいができない環境にある場合もありますが、その際には、地域には民生・児童委員さんがいますし、行政には児童相談所等の相談できる機関があります。学校には、担任、管理職、スクールカウンセラー等がいます。ぜひ利用してください。
人間には、愚痴や悩みを気軽に相談できる人や環境が必要だと思います。コロナ禍で「飲ミニケーション」や「ママ友の談話」等の機会が取りにくいとは思いますが、工夫していきたいと思います。