学校日記

稲刈り体験?!  9月13日 第238号

公開日
2022/09/13
更新日
2022/09/13

校長室

 5年生31名は、学校前の横山さんの田んぼでコシヒカリ(種籾)の刈り取りを体験し、実りの秋を実感しました。子供たちは稲刈り鎌を用いて、稲刈りを体験し束ねて田んぼに置きました。それらをJAや営農組合の皆さんに脱穀をしてもらっていました。
 体験を通して色々なことを横山さんから教わりました。冒頭に、横山さんから「このコンバイン新車でいくら位すると思う?」と尋ねられました。正解は、2400万円だそうです。半額ぐらいは、国の補助金を利用して購入されたそうです。次に「種籾」の栽培の「食用米」との違いは、3度程土壌検査があり「十分な肥料が与えられているか」「殺菌剤が基準量蒔かれているか」「雑草をきちんととって稲の栽培をしているか」の基準値を満たさなければ商品にはならないそうです。ここで、生産された種籾は全国で販売されるそうです。
 最後に、田植えをしてから今日の稲刈りまで4か月ほど経過しましたが、3月の田起こしから始まり、日々の水管理や草取り、防虫剤や肥料蒔きそして稲刈り後の土壌づくりまで約6か月の農作業が続くそうです。そして、農作業のない半年は、他の仕事か出稼ぎに従事するそうです。
 私も5年前までは、稲作に従事していました。問題のコンバインですが、新車で600万円ぐらいの中型機を半額ぐらいの中古車で購入し、10年余り使っていました。そんな感じで3台乗り換えました。しかし、5年前にコンバインが壊れた時に手ごろな価格のコンバイン(新車も中古車も)が見当たらず、離農することになりました。個人農家なので、勿論国の補助金の利用もできません。米作りは続けたかったのですが、継続を断念しました。
 子供たちには、主食としての米作りに関心を持ってもらいたいと思いますが、米作り農家が持続可能な農業として定着していくには、国政としての課題も多くあるように思います。

みんながわくわくする学校を「自分から」