教え過ぎに注意!? 7月5日 第217号
- 公開日
- 2022/07/05
- 更新日
- 2022/07/05
校長室
先週の休日に在所の河川の下草刈りを行ったのですが、河川の土手に暫く放置されて成長した大木が数本ありました。この木々を事前に撤去する段取りをするために分からないことが何点か出てきたので、父に尋ねてみました。丁寧に詳しく教えてくれました。ここまでは、良かったのですが、その後、何度も何度も父から電話がかかってきました。昔体験して留意すればよいことを伝えたくて伝えたくて、思い出す毎の電話でした。
この時、ふと思いました。自分も高齢になり、親として教師としてよく似たことをしていないかという反省の念です。よく似たことが教師と子供や親子の関係にないかということです。子供は、聞きたいから大人に尋ねるのですが、あまりにもしつこかったり興味のないことに話題が広がって行ったりしたらどうでしょうか。「学びたい」という意欲が「させらけている」という意識に変わってしまうのではないでしょうか。
私は、十数年前に中学校の野球部の監督を務めていました。その時に、一つ疑問がありました。小学校や中学校であれだけ一生懸命取り組んできた野球を高校へ行ったら辞めてしまう「燃え尽き症候群」の教え子たちの割合がいかに多いかということです。勿論、私の指導法にも問題があるのだと思いますが、自分の経験上野球が本当に楽しくなるのは硬いボールを握る高校以上なのにその前に辞めてしまうなんて・・・(残念)どうかして野球を生涯スポーツにして欲しい。と懇願するようになりました。そこで「燃え尽き症候群」の教え子の共通点を探ることにしました。私なりに一つの結論を導きました。共通点として、ご家族の野球熱が高過ぎて家でも日々息子さんに野球を教えておられるということが分かりました。(それが全てではないですが・・)
その時、私の2人の息子は、小学生の少年野球をしていたので、心に誓いました。「チームの指導者がいるのだから私からは野球を教えるのはやめよう。ただ、息子から教えて欲しいや練習に付き合って欲しいと頼まれたらどんなに疲れていても付き合おう。」と。
教師として、親として教え過ぎに注意しなければと自分を戒めている毎日です。