熊の人身被害を防ぐために!? 6月24日 第210号
- 公開日
- 2022/06/24
- 更新日
- 2022/06/24
校長室
私の住む南砺市(旧福光町)の在所では、旧農家であれば田畑だけでなく山林も所有しています。私の子供時代は、山林で杉の木を植樹し大きく成長したら出荷したり、我が家の新築・改築の材料に充てたりしていました。(今は、出荷しても採算が取れないので行っていません。)杉の木を育てるための作業として、雪解け頃に雪で倒れた木起こし、梅雨期に下刈り、秋に枝の剪定等を両親と行ってきました。ですから、私の子供時代は日常的に山林に出入りしていましたが、熊の出没情報はめったに耳にしませんでした。
最近山林に入るのは、筍掘り、山菜取り、在所の山道草刈り(来週予定)、来年の筍掘りのための下刈りぐらいでしょうか。私は、一人で山林に入る時は必ず熊対策として、携帯ラジオのボリュームを大きくして熊を近付けないよう配慮しています。県自然保護課によりますと、新緑の時季が過ぎて柔らかい葉や茎が食べられなくなる初夏は熊にとって食物が乏しいそうです。また、6,7月は発情期でもあるため活動的となり、広範囲に歩き回るそうです。そこで、次の5点の注意喚起をしています。お互いに注意していただければ有難いです。
1住宅やその周辺では、戸締りや生ゴミを管理するなど熊の誘引物を除去してください。
2市街地へ続くやぶや、河川敷などの草刈りを、地域ぐるみで協力して進めてください。熊は、やぶや河川敷の草むらに隠れて移動し、市街地へ出没する場合があります。草刈り等で移動ルートを分断して市街地に近寄らせないようにしてください。出没の際も発見しやすくなります。
3熊は朝夕に活発に活動しますので、その時間帯の外出はなるべく控えてください。朝夕の散歩でばったり熊と遭遇するケースも多いので、時間帯に注意いただき鈴やラジオを利用して自分の存在を示すなど、適宜周囲の状況に注意を払ってください。
4熊の家屋侵入を防ぐため、住宅・車庫・倉庫等の戸締まりを徹底してください。
5随時、熊の出没箇所を確認し、危険な場所には近づかないでください。