学校日記

高校再編「13市町で存続を」   1/19 506号

公開日
2024/01/19
更新日
2024/01/19

校長室

 18日、2027年以降の再編に向けた「県立高校教育振興検討会議」が県内15市町村長参加(オンライン形式)で行われました。県教委は「さまざまな規模の学校をバランスよく配置する」としつつ、統合の対象は「1学年4学級未満または160人未満の規模の学校」を軸に検討するなど、再編の考え方に関する素案を示されました。これに対して市町村長さん方からは「学科の構成や規模を含めたエリアのバランスをしっかり考えて欲しい。」「1学級40人という基準を下げるよう、国に働きかけて欲しい。学級数の削減はその次のステップだ。」「高校生が町を歩く姿が賑わいにつながる。40人学級にこだわる必要もない。」「学級数を減らすメリットが見えてこない。少人数学級で維持する手もある。13市町に高校を残すべきだ。」等が主な意見だったようです。

 このニュースを聞いた私は、県教委の方針も市町村長さん方の思いも分かるなと思いました。2027年度と言えば、現在の小学校6年生から下の学年が関わってくるのでしょうか。南砺市福光に住む私にとって身近なこととして、2012年3月の井波高校の閉校と2022年3月の福光高校の閉校があります。(現在は、南砺総合福野高校と南砺総合平高校のみ)南砺市の児童生徒数の激減や市外から南砺市の高校をあまり希望しない現状から考えるとやむ得ないことは、分かります。しかし、福光地域から高校生が消えて、市街地から活気が一気に失せていった実感はあります。また、福光地域から通うことの出来る高校の選択肢が減ってしまいました。通学時間帯に城端線の列車に乗っている高校生を見ると、気の毒な思いがします。

 地元の(旧福光)町から高校が廃校になり嘆いていると、ある先輩からこんなことを言われました。「福光高校が廃校になったのは、あなた自身にも責任があるんじゃないですか?進学校へ行くために町外の高校へ進学したのはあなたではないですか?氷見高校や新湊高校では、進学校へ行かずに地元高校に残っている若者が少なからずいますよ。」と。先輩のこの言葉が重くのしかかりました。

 高校再編は、困難な課題が多いと思います。若者目線や地域のバランスを考慮していただけると有難いと思います。

みんながわくわくする学校を「自分から」