カブトムシの雄は交尾後死ぬ? 7/10 417号
- 公開日
- 2023/07/10
- 更新日
- 2023/07/10
校長室
最近は、校長室のカブトムシを飼っている飼育ケースから「かしゃ!かしゃ!」という音がよく聞かれます。飼育ケースを覗いてみると、カブトムシの雌の背後に雄が覆いかぶさって交尾をしているのです。雌は、足をバタバタさせて逃げようとしているのですか゛、雄がいっこうに離しません。そこへ、毎日3度程校長室へカブトムシを見に来るS君がやってきました。「校長先生 カブトムシまた交尾していますよ。交尾したら雄が早く死んでしまいますよ。雄と雌を飼育箱分けたら?」「S君よく知っているね。飼育箱そんなにないので検討させて。」と返しました。
S君が退室した後、カブトムシの交尾について調べてみました。
カブトムシを飼育していると、夜中に大きな音が飼育ケースの中から聞こえてきた。覗いてみると「交尾の真っ最中!」そんな経験を、カブトムシを飼育していれば誰もが一度や二度はあると思うのですが、あれだけ激しいと交尾の後に死んでしまうのではないかと心配されたことはありませんか?
実際、私が飼っていたカブトムシが、交尾の後の朝に死んでしまっていたことがあります。なので、交尾をさせることは心配なのですが、毎年カブトムシの飼育を楽しみにしている私は、頑張って交尾してもらい、沢山の卵を産んで欲しいのも事実なんですよね〜
本当にカブトムシは交尾の後、直ぐに死んでしまうのかと言うと、そんなことはありません。交尾の後でも何日も元気で生きてくれます。ただし、運が悪いと死んでしまうケースもあるということです。現に飼育していたカブトムシは交尾の翌朝に死んでいたことはありましたが、交尾の後でも元気に何日も生きていたカブトムシも何匹かいたのも事実です。では、その運の悪いケースとは何かと言うと、
・雄の生殖器のトラブル
・雌の生殖器のトラブル
・準備不足
・寿命
など四点があげられます。ではその四点について順番に見ていきましょう。と言うことで今回は、そんなカブトムシの交尾についてお届けいたします。
雄の生殖器のトラブル
このトラブルは、雄が交尾が終わり生殖器を抜く時や、抜いた後におこります。雄の生殖器は釣り針の様な返しがあるために、上手く抜けなかったり、抜いた後にどこかに引っかかって取れてしまう場合があるのです。生殖器が取れてしまった雄は可愛そうですが、すぐに死んでしまいます。
雌の生殖器のトラブル
こちらのトラブルは、オスが生殖器を抜くときにメスの生殖器や内臓を一緒に引っ張り出してしまうケースです。こうなってしまうと雌のカブトムシも可愛そうですが、直ぐに死んでしまいます。この様なトラブルは自然に起きてしまうならしょうがないのですが、交尾の最中にカブトムシを驚かせてしまうと、最悪なケースになる可能性が高まりますので、交尾の最中は静かに見守ってあげましょう。
準備不足
この準備不足は雌の場合です。よく観察していると雄が交尾をしようとしていても、雌が嫌がる場面があります。あれは、雌が交尾の準備ができていないのに雄が強制的におこなおうとしているケースです。そうなると、体の準備ができていない雌は耐え切れなくなり、死んでしまう最悪のケースになる場合があります。
寿命
こちらは最悪のケースという訳ではありませんが、カブトムシに寿命が近づいている時に、最後の力を振り絞り交尾をおこない力尽きて死んでしまう場合です。
長生きしてもらいたいですが、新しい生命の誕生のために頑張ってくれたと言うことになります。
インタネットで調べる限り、交尾後カブトムシが必ず死ぬわけでもなく、雄だけが死ぬわけでもないので、暫くこのまま様子を見ようと思います。私自身、3年目の飼育となり、1日でも寿命を延ばしたいという思いはありますが・・・。