学校日記

マイナンバーカードどこまで実用化? 5/18 380号

公開日
2023/05/18
更新日
2023/05/18

校長室

 先月の振り替え休業日に私は、取得したマイナンバーカードのポイント付与をキャッシュレス決済サービス「PayPay」に紐づける手続きのために南砺市役所を訪れました。入所して総合案内で用事を告げると、暫くして担当者がやってきてパソコンの置かれた机の横に寄り添うように座っていただきました。私が、行うパソコンでの手続きを随時指示してくださるというわけです。ポイント付与の仕組みやパソコン操作を実に丁寧に分かりやすく説明していただきました。私は、スムーズに進めることが出来たのですが、それでも手続きに約20分の時間を要しました。

 その時思いました。マイナンバーカードが普及するといろいろ便利な点があるし、お得でもあることは何となく分かっているし、市役所や病院などの事務処理が簡略化されることもよく分かります。しかし、自分のように職場で毎日パソコンを利用している年代でも、手続するのに手取り足取り教わらないと出来ません。少子高齢化が加速するこの南砺市で、どれだけマイナンバーカードの活用が普及するでしょうか。少なくとも、自分の両親の世代は無理でないかなと予測されます。

 ちなみにマイナンバーカードは、国内に住む全ての人に割り当てられた12桁のマイナンバー(個人番号)や氏名、顔写真等を記載したICチップ内蔵のカードです。身分証明やオンラインで行政手続きをする際の本人確認に使います。国民のカード取得率は、5月14日現在で76.9%です。政府は用途の拡大を進めており、2024年秋に健康保険証を廃止してマイナカードに一本化するほか、2024年度末までに運転免許証と一本化する方針だそうです。

 残念な知らせも入ってきました。一昨日、総務省はマイナンバーカードを使った印鑑証明書のコンビニ交付サービスで、登録を抹消したはずの証明書が誤って交付されるトラブルが、埼玉、新潟、熊本の3つの政令指定都市で計11件発生したと明らかにしました。別人の住民票が交付される等の事案が発生。誤交付が起きたシステムを提供した富士通ジャパンは、今日までにシステムを回収するとのことです。

 マイナンバーカートの実用化に期待する思いと「システムの安全性」や「全国民がマイナンバーカードを使いこなせるか」という不安な思いが交錯する複雑な気持ちです。読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか。

みんながわくわくする学校を「自分から」