そっと贈るカーネーションの鉢で感謝を伝える! 5/15 377号
- 公開日
- 2023/05/15
- 更新日
- 2023/05/15
校長室
5月第2日曜日の昨日は、「母の日」でした。プロ野球中継を見ていますと、審判団はピンク色の服装、打者はピンク色のバット使用等、この日だけ特別規則が設けられたそうです。野球の試合の光景の中で、ピンク色はとても目立ちます。これだけ強烈に印象付けられると、毎年の「母の日」と違うことを考えていました。
私の母は、84歳で同居しています。20年程前に癌により胃袋を全摘し、ずいぶん瘦せ細った身体となってしまいました。食事も1時間半ぐらいかけないと食べ終えることができません。「風邪は万病のもと」と昔から言われるように、特に厳寒期に外仕事をしようとする母が心配で、室内で仕事をするよう注意をしてきました。昨日は、「こんな母とあと何年一緒に過ごせるかな?」と思い、カーネーションの鉢を贈るために花屋へ行ったのですが、時間が遅く閉まっていました。そこで、隣のホームセンターに行ってみると閉店間際に売れ残ったカーネーションの鉢が並べてありました。それでも、店員さんは、丁寧に包装し、贈答用のリボンをかけてくださいました。
早速、帰宅し母に渡そうと台所へ行ったのですが、時間が遅く、母は寝室で休んでいました。そこで、台所の母の席にそっと置いておくことにしました。今朝も母が台所に来る前に出勤したので、どんな思いでこの鉢を受け取ってくれたか分かりません。このことを妻に話すと「いいことしたね。でも、私は渡したくても、その母がいないんだもの。しかし、長男からもらったカーネーションの鉢は嬉しかったな。教室の子供たちと一緒に育てよ。」「・・・・・」ということでした。読者の皆さんは、どんな「母の日」を送られましたか。