こころ もち no.781
- 公開日
- 2024/06/18
- 更新日
- 2024/06/19
校長室より
砺波地区中学校総合選手権大会
勝負事ですから、勝敗があります
次のステージである富山県中学校総合選手権大会に出場を決めた団体・個人があれば、出場を逃した団体・個人がありました
わたしも中学校教師として、長い間、運動部活動顧問という立場で何種類かの競技に関わりました
保護者としても数年間、何種類かの競技に関わりました
地区選手権大会を勝ち抜いて県選手権大会へ出場することを目標とした年があれば、北信越大会を勝ち抜いて全国中学校体育大会へ出場することを目標とした年もあります
あと1ポイントで北信越出場を逃したことがあります
あと1ポイントで全国大会出場を逃したことがあります
あと少しで敗退、絶体絶命という場面で大逆転し、県選手権大会で優勝したことがあります
全国大会に出場し、1回戦で敗退は2度です
勝利のために多くの敗戦がありました・・・
どの競技でも、どの試合でも一瞬です
その一瞬のために毎日の練習があって、多くの人の支えがあって、しんどいこともあればうれしいこともありました
多くのことを生徒や保護者、指導に携わっていただいた方々に教えてもらった時間でもありました
今回の地区選手権大会を観ていて、なぜかそんないろいろなことを思い出しました
昨日、サッカー元日本代表のフォワードで、日本代表として歴代3位の50得点を記録した岡崎慎司選手の引退記者会見がありました
会見の中で、ふたつの話が印象に残っています
ひとつめは、選手生活を通じて残した記録についての質問に対しての発言
「満足していません。もっと取れたし、もっと重要な記憶に残るゴールを取れると思ってやってきました。」
そして、ふたつめは、子どもたちへのメッセージを求められての発言
「『諦めるな』のひと言。反骨精神は自分自身に自信がないと反骨する気持ちもうまれません。諦めず考え抜いてやる。諦めるときは勝手にくるので、それまでは諦めなくていい。」
地区選手権大会で県選手権大会の出場を決めた選手には、まだまだ上を目指す戦いが続きます
県選手権大会の出場を逃した選手は、その競技を続ける選択肢は残っています
別の競技や別のことを始める選択もあります
まだまだ、中学生には未来があります
どんな未来にするかは自分で決めましょう
困った時、しんどい時は当然周りを頼って大丈夫です
「助けて」と言えることは重要です
その先に、岡崎選手の言葉にある、「諦めない」がある
時には「諦める」瞬間もありますが、「諦めない」かぎり、かなえたい願いはかなう可能性がある
出中生には、今自分のできることをやり切って、未来を目指してほしいと思います
同じくサッカー日本代表だった本田 圭佑 氏が、元陸上競技選手の為末 大 氏と、脳科学者の茂木 健一郎 氏と対談した「リアル投資ドキュメンタリー 『ANGELS(PIVOT 公式チャンネル)』」の中で、語ったメンタルについて語る動画があります
きっと未来を目指す出中生に参考になると思いますので、一部を紹介します
本田氏の発言
「メンタル強いという言葉を信用しない。」
「考え方です。メンタルが強いんじゃない。」
「一言でいえなポジティブ。悪いことに対してどう見れるかというだけの話。」
「それを悪い方から見ている人がメンタル弱くて、それをいい方から見る人がメンタル強いとなる。」
「例えば大事な試合でちょっとミスったとか、うまく活躍できなかったっていうときは、ラッキーと思う。」
「失敗したということは、こう改善できるとか、伸びしろがあるとか。」
「上には上がいるって嬉しくなるとか、いろんな考え方ひとつ。」
「上には上がいると知ったときに絶望感、もうやめようってなったり、失敗したときに、また失敗するのは怖いとなったりと、自分の成長にフォーカスしない。」
「見る角度を変えるだけで、これはトレーニングで解決できるだろうとか。」
これに対する、為末氏の発言
「競技の世界に居て思うのは、切れるかどうかは結構大きい。起きた出来事がパッと流れていくか、ずっと考えているとか。」
「次に何ができるかにフォーカスしている限りは、比較的前向きになる。」
「引きずる場合はよくない。うまくいかない。そのことを思っていつもスッキリしていない。技術的に獲得できることもあれば、性質もあるんだけれど、その1個が過去をスパッと切れるかだと思う。」
いかがですか?
生き方の参考になればと思います
わたしはネガティブを引きずりかけたときに、この動画を観返しています
※参照:リアル投資ドキュメンタリー「ANGELS」PIVOT 公式チャンネル(エンジェル投資家としても活動する本田圭佑氏 および国内外の一流投資家たちに 起業家がプレゼンし、投資を獲得する場を提供するリアルドキュメンタリー)