教師を目指す no.779
- 公開日
- 2024/06/13
- 更新日
- 2024/06/13
校長室より
教育実習が最終週を迎えています
昨日は2名の実習生が、3年生と1年生で道徳科の授業を公開しました
長く教科外活動として行われてきた「道徳の時間」が、小学校で2018年度、中学校で2019年度から「特別の教科」となります
実習生が小中学生の頃はまだ道徳科は教科化されておらず、また、大学の教職課程でも道徳教育についての必要単位数は多くありません
現職の教師にとっても学習指導要領に基づく道徳科の目標を理解し、その目標に準じた授業ができているかは、悩ましいものがあります
道徳科で育てるものは道徳性であり、一言でいえば「こころ」です
「よりよい生き方」を考え、「こころ」を育てる
価値観は人それぞれですから、ある価値観を強制するものではありません
昔からよく言われますが、決意表明の時間でも、懺悔の時間でもありません
また、その目標ゆえに、授業したからすぐ変わったというような即効性があるものでもありません
そのあたりを理解し、教師も生徒と共に「よりよい生き方」を追求する時間だと、わたしは思っています
教育実習生は緊張の中、精いっぱい授業に取り組んでいました
本気・根気・元気を出中生にその姿で示してくれていたと思います
その姿で授業を受ける出中生も、本気・根気・元気なのです
子供は大人のかがみです
子供と大人の関係だけでなく、対人関係はほとんどそうなのかもしれません
目の前の人の言動は、自分の相手に対する言動の鏡・・・
ああ、また話がずれています
教育実習も今週で終了
将来実習生が教壇に立つのかどうかは本人が決めることです
教師の道を進むにしても、進まないにしても、本校での教育実習の経験を自分の未来に生かしてくれたら、わたしはうれしいです