青空 no.755
- 公開日
- 2024/05/10
- 更新日
- 2024/05/10
校長室より
1年生の宿泊学習は2日目
この後、全天いっぱいに広がった青空のもと、野外炊爨(やがいすいさん)活動です
若い頃、野外炊飯と言ったら先輩から、「飯盒を使ってご飯を炊くと炊爨だ」と指導を受けたことを思い出します
※正しくは、野外飯盒炊爨(やがいはんごうすいさん)かな・・・
日本語は、それぞれに意味をもち、その本来の意味が忘れられていくものもあります
ちなみに、今日の青空の下、本校のグラウンドでは体育科の授業で陸上競技の学習が行われています
今は5月ですから「五月晴れ」と言いたいですが、国語辞典を調べると五月晴れを5月の晴天としているのは2番目あたりです
今は一般的に使われるようになっていますから間違いではありませんが、もともとは「梅雨の晴れ間」を意味します
「五月(さつき)」は旧暦・陰暦の呼称であり、「旧暦5月(今の暦で6月)が梅雨のころにあたることから、もともと「五月晴れ」は「梅雨の晴れ間」「梅雨の合間の晴天」を意味しているわけです
時が経つにつれ、誤用ですが「新暦の5月の晴れ」の意味でも使われるようになり、これが定着したとされています
※「五月晴れ」の意味について:
広辞苑「1,さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。2,5月の空の晴れわたること。また、その晴れわたった空。」
日本語大辞典「1,五月雨(さみだれ)の晴れ間。つゆばれ。2,5月のさわやかに晴れわたった空。さつきぞら。」
また、今朝の本校中庭では樹木の新緑が目に鮮やかで、「さわやかな朝だ」と表現したくなりますが、歳時記によれば「さわやか」は秋の季語です
つまり、本日の青空を見上げて、「ああ、さわやかな五月晴れだなぁ」と表現することは、本来の意味からすれば二重に誤用していることになりますね
「気持ちの良い」とか、「清々しい」とか、「心地よい」などと、日本語のもつ豊かな表現を心がけたいものだと、思うのは歳を重ねてからですね
そうそう、「心地よい」と言えば、明日は新砺波市誕生20周年記念「第38回 砺波市四中学校吹奏楽部・合唱部 合同演奏会」
砺波市文化会館大ホールにて、午後2時開演です
例年行われている演奏会
今回も四中学校の吹奏楽部・合唱部が演奏する「心地よい」「清々しい」音楽を多くの方に堪能していただければ幸いです