11月1日 トリプル・ワン no.631
- 公開日
- 2023/11/01
- 更新日
- 2023/11/01
校長室より
もう、11月に突入しました
なぜか、「もう」と感じ、思わず「突入」という単語を使ってしまいました
落ち着いて、校長室に掛けている棟方志功氏のカレンダーをめくります
11、12月のページに掲載されている作品は、
「夕鐘に さめてはねむる 枯木かな」
葉を落とした大木が、夕鐘の音に一瞬目を覚ますも、また眠りにつく
夕暮れの中のその情景と、冬に向かう冷めた空気を感じます
この俳句の作者は、島根県出身の俳人、原 石鼎(はら せきてい)氏
高浜虚子に師事し、「鹿火屋」を創刊・主宰した、大正期の「ホトトギス」を代表する作家の一人です
色彩感覚に優れた俳人として一世を風靡しており、棟方氏もその句から何かを感じ、作品を制作したのでしょう
下の句も原 石鼎氏の有名な作品です
「蔓踏んで 一山の露 動きけり」
山に入り蔓を踏んだとき、葉の露が連鎖して一斉に落ちて、あたかも山全体が動いたように感じた心情を詠った句です
小さい一粒の露が、山全体を動かす情景が「一山の露」と表現され、みずみずしく動的な露を思い描かされます
秋が深まっています
職員が校長室にフウセントウワタを活けてくれました
フウセントウワタは、写真のようにハリセンボンのようなとげのある果実がおもしろい観賞用のトウワタ(唐綿)です
とげといってもバラのように鋭くなく、柔らかい突起物です
原産地はアフリカ南部で、観賞期が8月〜10月(果実)ですから、そろそろ見られなくなります
原産地がアフリカ南部で耐寒性が弱いので、ここでも冬の足音を感じます
※参照:「NHK『趣味の園芸』テキストと連動した、園芸情報コミュニティサイト」より
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-755/target_tab-2
さあ、11月!!
節目節目の確認です
本気・根気・元気で、新しいこの月も「天資養活 自他共栄」です