名前を呼ぶよ no.551
- 公開日
- 2023/06/30
- 更新日
- 2023/06/30
校長室より
今週は出張が多い週です
ほぼ毎日学校外での会議があったからです
※今日も昼から出張で学校を出ます・・・夕方には帰るつもりですが
その中で、議長を拝命した会議もありました
参加者を指名することもありますから、始まる前に座席表を事務局からいただき、目を通します
「あ!」
わたしの不勉強で、読めないお名前がありました
それは「廻門」様です
「うーん」とうなりました
うなっていても分かるはずがないので、事務局に恥ずかしながら尋ねます
「すみません、この方はなんとお読みするのでしょうか?」
事務局は即答でした
「せとさんです」
「え?!」
想像だにしなかった読み方だったため、わたしの脳はついていけず、聞き違えかと思いました
そして、スマホでネット検索します
やはり「せとさん」でした
会議終了後、思わず廻門様に声掛けしました
「すみません、“せと”さん」
「初対面でいきなりですが、“せと”とお読みするのですよね?一族はどれくらいおられるのですか?」
よくも、こんなことを不躾にも聞けたものだとわれながら恥ずかしいのですが、知りたい欲求に負けました
・県内で1軒だけとのこと
・もともと、先祖は金沢市の出身だということ
丁寧に教えていただきました
多くの方から問われる質問なのかもしれません
石川県にみられ、瀬戸姓は関連しているそうです
清和源氏や桓武平氏にもみられ、「せと」の語源は「背の戸」、つまり背後に入口があるところや狭い通路からきているとのこと
たしかに、小さい頃、家の後ろに住んでいる人のことを、「せどの○○さん」と呼んでいました
わたしの中学時代の同級生に背戸さんがいましたし、同業者に瀬戸さんがいます
みんなつながっていますね
姓名とは誠に不思議です
本校ALTのミドルネームも以前から気になっていたので、その意味を尋ねました
彼女の場合は、家族のルーツや神に関わる意味のようです
誠に、古今東西を問わず、姓名は奥が深いです
人の名前だけでなく、名前を付けるとその存在がぐっと身近になる気がします
それが生物ではなくてもです
そういえば、昔、自分の車にも名前を付けていました
また、名を付けるときには、相当悩んで考えます
何しろ、一生で一番自分を呼ぶときに使われるものだからです
我が子の名前を付けるときはそうでした
きっと、自分の親も、わたしの名を付けるときには考えてくれたと思います
3年生の担任をしているとき、卒業式直前の学級通信に、一人一人の名の意味を調べて書いていたことがあります
親の命名意図とは違うかもしれなかったのですが、言葉の意味を一人一人に伝えました
出中生のみんなも、おとなのみなさんも、自分の名前についてその意味をかみしめる時間をもたれてはいかがでしょう
想いのこもったその名を意識することで、これからの未来へ向けて、また新たなエネルギーが湧くかもしれません
名前があること、それは一人一人その存在が認められていることです
なんだか一人ぼっちに感じることがあるかもしれませんが、あなた決して一人ぼっちではありません
「○○さん!」と、呼んでくれる人がいます
「○○さん、おはよう」と、声をかけてくれる人がいます
すべての人に、そのことを信じてほしいと願っています
「名前を呼ぶよ」SUPER BEAVER 作詞:柳沢亮太 ※抜粋
名前を呼ぶよ
あなたの意味を ぼくらの意味を
名前を呼んでよ
会いに行くよ 命の意味だ ぼくらの意味だ
※あ!過去にも「名前を呼ぶよ no.456」で、この曲を紹介していました
命と言えば、no.545の、中庭で抱卵していた鳥 ※雑感諸々 no.545
昨日の団抽選会で大勢の出中生が中庭に出るので、びっくりしないかと心配になり、その様子を朝のうちに見に行きましたが、既に巣は空となっていました
別の鳥に襲われたのだろうか?と、心配になりました
団抽選会の直前
中庭の一角に、そこに居たであろう2羽の姿がありました
ヒナはどうしたのだろう?
それは分かりませんが、2羽は無事のようでした
ああ、2羽に名前を付けていませんでした・・・