教育の基盤 no.547
- 公開日
- 2023/06/26
- 更新日
- 2023/06/26
校長室より
わたしにとって今週は、バリエーションに富んだ会議が続く週です
本日は既に2つの会合に出席しました
ひとつは校内、もう一つは校外です
本日の校内会議を少し紹介します
名称は「キャリア教育推進委員会」です
本校におけるキャリア教育の、「今年度の重点目標」と「3年間を見通した指導計画」について協議しました
ひとことで申し上げると、自画自賛になるかもしれませんが内容のある協議ができたと思います
出席者は校長、教頭、教務、生徒指導主事、進路指導主事、学年主任、各学年進路担当です
今日のような話を全教職員で、特別な時間・場所ではなく、職員室や休憩室で自然にできていればよいと感じるものになりました
キャリア教育、道徳教育、人権教育、環境教育・・・、○○教育と名の付くものは多く、その重要性は理解できるものの、様々な教育活動にプラスされるイメージを抱き、精神的ストレスと感じる教職員もいます
決して新たに何かに取り組むというものではなく、日常の授業や学校生活の中で、教職員がそれぞれの○○教育を意識して生徒と関わることがポイントだとわたしは考えます
富山県、特に砺波地区の教職員は既にやっているのです
ただ、やっていることと○○教育が意識されていることは別で、指導者の意識がなければ生徒はもっと意識できず、気づきにくくなります
1枚の絵画の前に立つとき、その作者の生い立ちや制作時期の状況などの情報(背景)を知って鑑賞する場合と、そうでない場合では、感じ方に大きな差が生じませんか?
新しい何かに取り組むことが○○教育のすべてではなく、日常の教育(主に授業)と○○教育を結び付けることが重要であり、今日の推進委員会はまさにそれだったと思います
この週末、空き家となっている実家へ行き、伸び放題の植栽の枝をばっさばっさと剪定してきました
少しは光が屋内に届くようになり、また、風通しもよくなったのではと思います
学校教育も、生徒の実態に応じて「3年間を見通した指導計画」に枝葉をつけることは必要ですが、その分、どこかを剪定することも必要です
時間や人員は限られているのです
うっそうとした森が、手を加えることで、光が届き風が通る林に変わる
そこに、種をまくことで、新たなものが芽を出す
よく言われますが、環境を整え、種をまかなければ芽は出ないのです
また、種をまいた後、水や肥料を与えることは大切ですが、やりすぎや世話のし過ぎはあまりよろしくありません
「何でこんなことになったのだろう?」「こんなはずでは・・・」と、思い通りにならないときに嘆くおとながいますが、それは自分のまいた種がイメージする種ではなくて別の種だったり、別の種の混ざった肥料を与えたからだったりするからではないかと思うのです
とにもかくにも、現在の事実は過去の結果です
教育は難しく、悩ましい・・・
だからこそ、日々、新たな発見や感動があるのでしょう
未来を生きるこどもの成長を支える存在として、おとなはこどもの成長しようとする想いを信じ、こどもと共に、今を本気・根気・元気に生きる
そのことが、こどもの成長につながる教育を支える基盤だとわたしは考えます
そんなことを思った午前でした(※もうひとつの校外の会議が、こどもの教育に関するものではないものの、つながる内容だったため、一層そのように思ったのでしょう)