命 no.534
- 公開日
- 2023/06/06
- 更新日
- 2023/06/06
校長室より
朝、教室の前でなんだかいつもと違う様子の○○さん
「どうしたの?何か待ってるの?」と、問うと、あることを教えてくれました
それは玄関スロープにとりのヒナが死んでいるというのです
それも2羽のヒナ
すぐにピンときました
スロープの上に巣をつくっていたスズメのことです
そういえば、今朝は鳴き声が聞こえないなぁと思っていました
「それは、丁重に弔ってあげないといけないな」と言うと、○○さんと□□さんが、丁寧にその場所まで案内してくれました
さっそく2羽を引き取り、弔いました
1羽はほぼ無傷の状態で、もう1羽も無傷だったようですが、何かに踏まれ一部がつぶれていました
巣から落ちたのか、何者か(小動物)に落とされたのかは分かりません
ただ、悲しいですがこれも自然の摂理です
たまたま気づく場所で息を引き取り、それを見つけた○○さんや□□さんがいたわけです
そして、わたしに教えてくれた・・・
多くの人に気づかれずに、ひっそりと命が生まれたり、なくなったり
食用の動物や植物の命も考えると、もう気が遠くなります
そう考えると、多くの命に支えられて生きている自分は、今この時、一瞬一瞬を大切に生きたいと思います
冥福を祈ります
あっ、・・・、親鳥がヒナを探すような鳴き声が外から聞こえます
心配そうにしてた○○さんや□□さんの表情が浮かびます