その時が迫る no.515
- 公開日
- 2023/05/10
- 更新日
- 2023/05/10
校長室より
1年生は宿泊学習の2日目で、ちょっぴり校舎内は寂しい感じです
朝の生徒会室にも当然2年生はいませんが、残った役員が明日の生徒総会の準備を進めています
「迫ってきましたねぇ」と、声をかけると、「いよいよ明日です」と返ってきました
その表情は明るく、とても頼もしく感じます
「頼もしい」は「頼れる」ということであり、信じて頼れる生徒会執行部は、みんなが「信頼できる」存在です
「信頼」と「信用」
この二つの言葉の意味は違います
そのために使い分けが必要ですが、出中生は意識して使っているでしょうか?
手軽に言葉を調べるならば国語辞典
さっそく、図書室の「広辞苑」第7版(岩波書店)で調べてみます
しんよう【信用】
→ 信じて任用すること。
(ア) 確かだと信じて受け入れること。
(イ) 現在の行為から考えて、将来必ず義務を履行するだろうと推測し信認すること。
→〔経〕(credit) 給付と反対給付との間に時間的なずれのある債権・債務の関係。物品を購入してその代価を後日に支払う類。信用取引。
しんらい【信頼】
→ 信じてたよること。 ※何とあっさり!!
ううむ、やや分かりづらいですが、「信用」は、過去に基づいて判断するものであり、どのような言動や実績があるかで、その人や集団を判断するようです
※過去の実績がものをいう→過去の言動によって、信用を失うこともある
このことから、信用を得るには、ある程度の時間が必要でしょう
これに対して、「信頼」は、必ずしも過去に基づきません
このことから、初対面であっても、第一印象で「信頼」をもつ場合もあるでしょうが、一般的には「信用」を得たうえで、「この人・集団ならば大丈夫」と信頼されるようになる気がします
人でも集団でも信用できなければ頼ることもできないでしょう
また、「信用」は相手に対する一方的な評価であり、「信頼」は「信頼関係」という言葉があるように相互評価、つまり双方の心の結びつきによって成り立つと感じます
このあたりは「友情」等に通ずることだと思っています
さて、わたしは生徒会執行部を信用し、信頼しています
明日の生徒総会が、未来の出町中学校生徒会のためによりよいものになると思っています
生徒会執行部のみならず、生徒会員全員の力が結集されることを願っています