読書の秋 no.357
- 公開日
- 2022/09/12
- 更新日
- 2022/09/12
校長室より
読書の秋です
時秋積雨霽
新涼入郊墟
燈火稍可親
簡編可卷舒
秋になって長雨もすっきりと晴れ
初秋の涼しさが郊外の丘陵地でも感じられる
灯火ようやく親しむべく
書物を巻いたり広げたりしよう
※韓愈「符読書城南」(『全唐詩』341巻)
8、9世紀の中国の文人、韓愈(かんゆ)の詩の一節です
意訳すれば「涼しい風が吹く秋になって、ようやく灯火の下で(夜更かしして)読書を楽しめる」という内容ですね
明治時代に夏目漱石が小説「三四郎」でこの韓愈の詩を引用したことで、「読書の秋」という言葉が広がったようです
そして戦後に、出版や図書館等の関連団体が「読書週間」を秋に実施し、「読書の秋」が定着します
まあ、その経緯はどうであれ、読書はよいものです
今朝、学校司書が朝読書の時間に読み語りを2年生で行っています
また、出中生たちの読書欲を刺激すべく定期的に図書館通信を発行しています
図書室前には図書委員が作成した読書へと誘う案内が掲示してあります
ありがたいことです
子供に読書を勧めたいとき、「本を読みなさい」という言葉かけより、大人が楽しんで本を読む姿を見せることが子供を読書の世界へ導く方法のひとつであると、以前に聞いたことを思い出しました