第244号 成長
- 公開日
- 2022/03/23
- 更新日
- 2022/03/24
校長室より
本校に入学してそろそろ1年が経とうとしている1年生
もうすぐ2年生です
今では、中学校での給食の準備も慣れたものです
4月当初は、出町小学校、砺波北部小学校、砺波南部小学校、鷹栖小学校の4校を中心に、複数の小学校を卒業した生徒が集まり、人間関係もできていないことと、初めての中学校生活で、緊張感漂う雰囲気でした(※少し過剰表現か)
程度は違いますが、それぞれ確実に成長しています
成長していないように感じていたとしても、それは成長直前の準備の状態かもしれません
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ」という言葉があります
表面上は何も咲いていないように見えても、地中で根は広く太く成長するのです
昔、庭にタラノキを植えたことがあります
植えたと言っても、ただ地面にタラノキの枝を刺しただけです
それは春先のタラの芽の天ぷらを食べたいという、不純な動機でした
1年以上その枝は刺さったままで、葉が出るわけでもなく、ただの棒が立っているだけ
その存在を忘れかけていた頃、急に葉を広げ始めました
「いよいよ今度の春には待望のタラの芽を天ぷらにして食べられる!」と、喜んだのもつかの間、伐採命令が下されます
ご存じのようにタラノキはとげとげです
そのようなものが近くにあると、その頃まだ幼かった我が子たちがケガをする恐れがあるという理由で命令が下されたのです
渋々タラノキを抜こうとしたのですが、いつの間にかその根は四方八方及び地中深くまで成長していました
驚くことを通り越して、恐怖を感じました
その生命力のすさまじさに感じる恐ろしさでした
半日ほど格闘して、ようやく全部取り出すことができました
変な昔話となりました
人間も一人一人の成長のスピード、テンポ、度合い等は当然違います
決して他と比べることなく、必ず成長することを信じて、周りのおとなは子供達の成長を支援したいです
出中生の成長をいろいろな場面で見られた令和3年度も、もうすぐ終わり
1年生も2年生も、4月からは新2年生、新3年生です
今は自分自身を振り返り、何かを決意するには絶好の時季です
がんばっていこう!出中生!!