中庭

学校日記 school diary

第218号 グイーン ギコギコ

公開日
2022/02/10
更新日
2022/02/10

校長室より

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授業中、学校をまわっていると1階技術室方向から「グイーン!!!」と、機械音が聞こえました
この時間は特別に廊下にグラインダーが出されており、生徒たちが木の板を削っているところでした
「最終的にこれは何になるの?」と尋ねると、「本立てです」、「コーナーラックです」と教えてくれました
そして、○○さんは、「傘立てです」と答えてくれた後、「傘立てをつくるのは、自分だけかも・・・」と教えてくれました
自分一人であっても、自分が選んだ課題に取り組む姿勢は大切です
すばらしい

技術室に入ると設計図とにらめっこしながら板にけがきをしている生徒、けがき線に沿って板を切断している生徒、それぞれが本気で根気よく取り組んでいます
これまた、すばらしい

技術・家庭科のこの学習では、生活や社会の中から見いだした問題を、材料と加工の技術によって解決する活動に取り組みます
その中で、材料と加工の技術の見方・考え方を働かせ、問題を見いだして課題を設定してそれを解決する力を育成することや、製作に必要な図をかき、安全・適切な製作や検査・点検等ができるようにすることがねらいです
また、こうした活動を通して、自分なりの新しい考え方や捉え方によって、解決策を構想しようとする態度や、よりよいものとなるよう改善・修正しようとする態度の育成を図っています

中学生時代、不格好な本立てを作製したことが思い出されました
スキマだらけでしたが、その後その本立てを結構長く使っていたように思います
過去の自分は、自分なりに生活の中の問題を解決できていたということかな

グイーン! キュイーン!という機械音や、ギコギコと板を切るのこぎりの音を聞いているとその規則性から、鳥の鳴き声を連想しました
そう言えば、昨日から、立春の次候「うぐいすなく(※漢字を表示できないのでひらがな)」です
そして、ウグイスと言えば、少し寒さが残る頃、「ホーホケッ? ホケッ・・・???」とうまく鳴くことができないウグイスの声を、わたしは思い出します
若いウグイスだけでなく、ベテランのウグイスも、春先はあまりうまく鳴けないようです
その後、何度も練習して、ようやく美しいさえずりができるようになり、心癒やされる美しい響きとなります
ぐぜりと呼び、さえずりの練習をする声と聞いたことがあります
春になるころ、「ホーホケッ」「ケキョッ」とだけ聞こえるのはさえずりの練習をしていると・・・
人間だけでなく、ウグイスも本気・根気で鳴き声を練習して「ホー ホケキョ」と、見事なさえずりをするわけです(※ちなみに、「ホー」は息を吸う音で、「ホケキョ」がさえずりとのこと)

出中生のみんなは、びしっとした設計図通り、イメージ通りの作品を製作するのだろうな
「グイーン」「キュイーン」「ギコギコ」が段々、うまくなっているように聞こえるのは気のせいかしら

完成が楽しみです

参考:一般財団法人日本気象協会HP(2021年02月08日)
https://tenki.jp/suppl/hiroko_furuya/2021/02/08/30223.html