第160号 あいさつ
- 公開日
- 2021/11/16
- 更新日
- 2021/11/17
校長室より
今朝からPTAの「あいさつ運動」が始まりました
19日(金)までの4日間、地域コミュニケーション委員会を中心に、PTA会員のみなさんがお忙しい中、活動してくださいます
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
「おやすみなさい」
「お元気ですか?」
「よおっ!!」・・・
これらはみんなあいさつです
あいさつは大切だと言われます
わたしも小さい頃から、さんざん周りのおとなから言われ続けました
幼い頃は言われるからやっていたようなもので、あいさつのよさについて実感をもって理解できたのはおとなになってからかもしれません
そして、今は出中生にもあいさつを当たり前にできる人になってほしいと思っています
勝手なものです
あいさつするのは当たり前のこと
あいさつできないことは恥ずかしい
とにかくあいさつができないことはダメ
・・・
これらはあいさつの大切さの説明になっていません
あいさつの大切さは人それぞれ違うかもしれませんが、わたしは次の3つを意識します
1 心を開くメッセージ
禅宗の言葉(前後)に「挨拶」という言葉があり、問答を交わして相手の悟りの深浅を試す「一挨一拶」からきているそうです
「挨」には「押しひらく」「互いに心をひらいて近づく」という意味があり、
「拶」は「迫る」「擦り寄る」という意味があるようです
あいさつとは「出会ったもの同士が互いに心をひらき、相手に迫る」ことでしょうか
あいさつをするというのは、「わたしはあなたに心をひらきます」と示すメッセージかな
2 相手への感謝と、生きていることの自覚
「あいさつは『あなたはご大切なひとなのですよ』と伝える最良の手段であり、お互いが、お互いのおかげで生きていることを自覚し合う、かけがえのない機会なのです」
これは、渡辺和子氏著『置かれた場所で咲きなさい』にある文章です
「わたしは今、生きています」
「あなたは、この瞬間、この世界で共に生きる、大切な人です」というメッセージです
ある意味、信頼申し上げるというメッセージであり、1の心を開くと似た意味になりますね
3 よりよい人間関係づくりの礎
生物は外部からの刺激に対して反応します
生きている証です
「おはよう」とあいさつして、元気よく「おはよう!」と返す人もいれば、「おはょぅ・・・」と小さい声で返す人、中には反応を感じられない人もいます
これらはすべて、こちらからの刺激に対して、何かしらの反応をしています
「反応なし」も「反応」です
つまり、あいさつすることで、今相手がどのような状態かを知ることもできます
気分よく今を迎える人もいれば、暗い気持ちで今を迎える人もいます
どのような状態であっても、今という同じ時間や、ここという同じ空間を過ごすのであれば、せっかくなので相手の状態を知り、相手との人間関係をよりよくできる積極的な方法として、あいさつは大切でしょう
2の渡辺氏の言葉にもあるように、「あなたを認めていますよ」「会えて(逢えて)よかったです」という意味や、「わたしはここにいるから何かあれば声をかけて」という意味も含まれると感じます
おとなになってあいさつの大切さを体感したわたしは、あいさつはとても大切だとあたりまえに考えます
そう考えていても、「あいさつできない失礼なやつ」と感じさせている方がおられたならごめんなさい
また、あいさつは、相手から返ってこなくてもよいと考えます
わたしがそうであったように、子供たちには、説明して納得させるより、こちらの姿であいさつのよさを体感してもらえればと思っています ※言葉での説明(お話)も並行しておこないます
そのために、あいさつをするときの3つのポイントを意識していきます
1 表情・・・やはり笑顔がよいですね
2 視線・・・恥ずかしがらずに相手の目を見られたらよいですね
3 音量・・・相手に届けるための大きさの声がよいですね 大きすぎず小さすぎず
こうやって文字にしてふり返ると、わたしはまだまだうまくできていないなぁ・・・