第91号 想いが見える
- 公開日
- 2021/07/30
- 更新日
- 2021/07/30
校長室より
生徒のいない学校。
特に午後の校舎内は、ひっそりとしています。
1、2年教室は机いすもなく、一層寂しい感じです。
3階へ上がれば、夏の日差しが屋上を暖め、その熱気がフロア全体を包んでいるようです。
ふと、グラウンドへ目をやると一人の生徒が鉄棒で懸垂らしきことをしています。
すぐに、グラウンドの鉄棒へと向かいました。
遠くからは分からなかったのですが、2年生の○○さんでした。
「何しているの?」と問うと、「筋力アップです」と元気に答えてくれました。
「筋力アップの向こうには何があるの?」と再度問うと、
「うーん・・・。全中出場でしょうか。」と返してくれます。
○○さんは来週に北信越大会を控えています。
出場する種目では既に全国大会への出場選手が決まっているので、今、彼が取り組んでいる筋力アップの向こうに見据えているのは、来年度の全国中学校体育大会ということになります。
「熱中症には気をつけてください」と声をかけるわたしに、「はい!」とさわやかな返事。
○○さんの表情がとても輝いて見えました。
きっと○○さんは、来週の北信越大会での自身の結果も、今観ていると言っていたオリンピックの映像も、来年度の目標に向けてのエネルギーにするのだろうなと感じました。
スポーツの力。
そのひとつは、勝利や自己ベストを目指し、今の自分をストレートに表現するその姿勢が、観るものに力を与えられることだと思います。
これはスポーツばかりではありませんね。
何事であっても、ひたむきに、本気・根気・元気で取り組む人の姿は、まわりの人が応援したくなるものです。
来週は北信越大会。
その前に明後日は中部日本吹奏楽コンクール富山県大会があります。
それぞれに出場、出演する出中生たち。
自分たちの力を精一杯発揮してほしいです。
いつも応援しています。