中庭

学校日記 school diary

第60号 何が起こるか分からない 続編

公開日
2021/06/16
更新日
2021/06/16

校長室より

前号(第59号)の終わりに、次のように書きました。
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まさしく「事実は小説より奇なり珍なり摩訶不思議なり」です。
また、何事も最後まであきらめなければ、何が起こるか分からないとも言えますね。
だから人生は興味深いのかもしれません。
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昨日、地区中学校総合選手権大会が迫った部活動の様子を観に、学校から少し離れた場所で活動するテニスコートと陸上競技場を訪ねました。
ソフトテニス部員が楽しそうにボールを打つ様子から、当日もこの瞬間と同じように、自分の力を出し切れたらよいなと感じました。
練習で意識していることが試合に出ますからね。
試合を意識した練習が、試合で生きるとも言えますね。

ボールを打つ彼らの姿を見ながら、昔のことを思い出しました。
ある学校でソフトテニス部の顧問をしていたときの北信越大会での試合です。
この対戦で勝利すれば全国大会出場が決まるという試合でした。
ソフトテニスは7ゲームマッチで、最初に4ゲームを取れば勝利です。
1ゲームは4ポイントを先に取れば、そのゲームを取ったこととなります。
この試合、もつれてゲームカウント3対3となり、ファイナルゲームに突入します。
ファイナルゲームは、他のゲームとは違い、7ポイント先取です。
自分の学校の選手が6−0でリードします。
あと1ポイントで全国大会出場決定です。
しかし、このあと流れが変わってファイナルゲームを6−8で落とし、ゲームカウント3−4で、全国大会の出場を逃しました。
選手に申し訳なかった・・・。
今でもこのことを思うと、心の奥がズンとします。
勝負の怖さを痛切に感じさせられた試合でした。
翌年、雪辱を果たして全国大会へ出場できたのですが、今でもあの敗戦の感覚が何とも表現できない形で身体に残っています。
監督として自分の力のなさを、はっきりと思い知らされた瞬間であり、「最後まで何が起こるか分からない」と強く刻み込まれた瞬間でした。

翌年の全国大会出場へ続く戦いの途中、県選手権大会の決勝で、今まで何度対戦しても勝てなかった相手との対戦がありました。
おそらく、多くの人が相手の優勝を疑わなかったでしょう。
しかし、その予想を覆し、我が校が優勝します。
1年前の敗戦が決して無駄ではなかったのだと思います。

繰り返しになりますが、世の中何が起こるか分かりません。
いいことも、悪いこともひっくるめて、「最後まであきらめない」とか、「最後まで気を抜かない」とか、本気・根気・元気で、出中生には今週末からの地区中学校総合選手権大会や写生会等の活動に取り組んでほしいと思います。
がんばれ出中生。

テニスコートの横で、次の大会に向けて練習に励む陸上部の姿も、観ていてうれしくなりました。
あ、テニスコートの横ではなく、陸上競技場の横にテニスコートがあるのでした・・・。

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