第38号 極める人たち
- 公開日
- 2021/05/24
- 更新日
- 2021/05/24
校長室より
先週実施した1学期中間考査の解答用紙が採点され、生徒の手元に戻り始めています。
1年生にとっては中学生になって初めての定期テストです。
「でした」ではなく、「です」と書いたのは、戻ってきた採点済みの答案をどのように未来に活かすかが重要であり、その意味で中間考査は続いているからです。
いろいろ感じたかもしれませんが、点数はあくまで今どれだけ学習内容を理解しているのかを表す数字に過ぎません。それも、単なるデータのひとつです。
大切なのは、この結果を未来に活用することです。
成長につなげることです。
これは、未来の自分のためとなります。
きっと、未来の自分が、がんばった今の自分をほめてくれるでしょう。
今日から校長室前の掲示は、小学生の作文にしました。
ある分野で、ある意味頂点を極めた人が小学生時代に書いたものです。
未来を見据えた文章で、わたしは単純に「すごい」と感心してしまいます。
目がとまった出中生がこの手紙を読んで、何を感じるでしょう。
極める人のことを知ることは、刺激になるとわたしは思っています。
別世界の人、自分とは違う、などと感じる人がいるかもしれませんが、心のどこかに、何かが引っかかればと願っています。
そのことを実感するのが今ではなく、10年後、20年後でもかまいません。
先週、イギリスのロイヤルバレエ団に所属する金子扶生さんが、主役級を演じるプリンシパルに昇格したというニュースが流れました。(下写真:NHK「おはよう日本」より)
ロイヤルバレエ団は、世界3大バレエ団の一つと称される、イギリス王立のバレエ団です。
金子さんは大阪のバレエスクールで学び、2008年に、3大国際コンクールの一つと言われるバルナ国際バレエコンクールで金賞を受賞するなど、国際バレエコンクールで相次いで受賞しました。
そして2010年から2011年のシーズンにロイヤルバレエ団に入団し、2018年からはプリンシパルに次ぐ第1ソリストとして活躍してきました。
20日に上演された「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」という演目で、プリンシパルとしてデビューです。
インタビューが朝のニュースで流れていましたが、「今まで支えていただいたみなさんに恩返ししたい」と笑顔で話しておられる姿が印象的でした。
アメリカ大リーグで絶好調の大谷翔平選手も、アメリカプロバスケットボールで活躍している八村塁選手も、感謝のことばをよく使っています。
その世界で活躍をする人のほとんどが周りへの感謝の気持ちを言葉にして表します。
さて、それはなぜでしょう。
これも、出中生に、考えてほしいことのひとつです。
※以下は、公式ホームページの記事の抜粋です。
https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-company-promotions
意訳は間違っている可能性があるのであくまで参考まで。
The Royal Ballet announces Company promotions
ロイヤル・バレエ団が、プロモーションを発表
Director of The Royal Ballet Kevin O’Hare today announces promotions for The Royal Ballet’s 2020/21 Season and the forthcoming 2021/22 Season.
ロイヤル・バレエ団のケビン・オヘア監督は、本日、ロイヤル・バレエ団の2020/21シーズンと、2021/22シーズンのプロモーションを発表しました。
By Ashley Woodfield (Head of Ballet Press)
アシュリー・ウッドフィールド(バレエ・プレスの責任者)
Tuesday 18 May 2021, 8.25pm
Kevin O’Hare comments: ‘With our eagerly awaited return to the stage, it is wonderful to mark this moment with some celebratory promotions for the dancers. I am always delighted to recognise the exceptional artistry of our Company members and it feels even more special at this time as we emerge from lockdown to share this exciting news.’
ケビン・オヘアのコメント
「待望のステージへの復帰で、ダンサーのためのいくつかのお祝いの意味を込めたプロモーションであり、この瞬間を示すことができることは素晴らしいことだ。私は常にバレエ団のメンバーの特別な芸術性を認識できることを嬉しく思うし、このエキサイティングなニュースを共有するためにロックダウンから出てくる感じであり、現時点ではさらに特別な感じだ。
Fumi Kaneko and Cesar Corrales are promoted to Principal this Season with immediate effect.
金子扶生とセザール・コラレスは今シーズン、即戦力として、プリンシパルに昇格する。
Fumi Kaneko’s first performance as a Principal of The Royal Ballet will be in Christopher Wheeldon’s Within the Golden Hour on 20 May 2021.
金子扶生のロイヤルバレエのプリンシパルとしての初演は、2021年5月20日のクリストファーウィールドンのゴールデンアワー内で行われる。
https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-company-promotions
写真:NHKおはよう日本