「意思疎通」の難しさ 2/17 329号
- 公開日
- 2023/02/17
- 更新日
- 2023/02/17
校長室
この歳になりますと、他人から話をされるとその内容を自分でイメージして聞くために、実は相手方の伝えたかった事の真意と全く違っていて失敗をしてしまうことがよくあります。先入観を持たずに相手の話を最後まで聞くように努めているのですが・・そんな中、某新聞社の編集委員が「LRT」を巡るズレについて、次のように述べておられます。
LRTとは、次世代型路面電車システムのことです。富山県では、JR城端線・氷見線の活性化が県政課題となっており、LRT化や新型鉄道車両の導入など複数の案が検討されています。
富山県の行政やマスコミ関係者の間ではLRTについて「低床の新型路面電車」だと思っている人が少なくないようです。しかし、LRTとは本来、もっと幅の広い概念です。「LRT論者が考えるLRT」とは次のようなものです。
△地域の実情に適した車両を走らせればいいのであって、低床の路面電車でもいいし別の鉄道車両でもいい
△運行ダイヤや乗り換えを便利にしたい。あいの風とやま鉄道など他の路線に直通運転して欲しい
△運賃はICカード等で払えるようにしたい
△バス等と連携を充実させたい
△駅舎や駅のトイレ等も綺麗で便利にしたい・・・。
要するに「LRT」とは、「低床の新型路面電車」に限定した概念ではなく、「地域の鉄道をより便利で持続可能なものにすること」だそうです。
私も「LRT」について誤解していた一人かもしれません。「LRT」についてネットで調べても、「快適で省エネ性に優れた、新しい路面電車交通」と出てきます。なんかよく分からなくなります。ただ決めつけるのだけはよくないことを心にとめ、これからも人との意思疎通を図っていきたいと思います。