城端線・氷見線LRT化困難!? 2/3 319号
- 公開日
- 2023/02/03
- 更新日
- 2023/02/03
校長室
富山県や沿線自治体などでつくるJR城端線・氷見線の次世代型路面電車システム(LRT)化検討会が昨日開かれ、県側は4つの交通手段にかかる事業費をそれぞれ示し、架線を使うLRTは最大435億円が必要と発表しました。この莫大な金額に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
4つの交通手段というのは、「3車体連結LRTの低床車両・架線あり」「LRTの低床車両架線レス蓄電池式」「新型鉄道車両」「バス高速輸送システム(BRT)」です。
「3車体連結LRTの低床車両・架線あり」は、架線、電柱、変電設備などが必要となり、これらを整備するため、1,2年の運休期間が必要となります。低床、軽量のため冬季の運行リスクも指摘されました。
「LRTの低床車両架線レス蓄電池式」は、蓄電池式の特殊車両の費用がかさみ、運休期間は約2年が見込まれます。ラッシュ時の輸送は、全ての駅に行き違いの設備が必要となり、所要時間は現行より伸びる見通しです。
「新型鉄道車両」は、既存の鉄道設備を使用できるため、運休期間は必要ありません。高床、車両重量で運行障害のリスクが低く、あいの風とやま鉄道への乗り入れが可能となります。城端線と氷見線の連結による平面交差が可能になります。
「バス高速輸送システム(BRT)」は、現在の鉄道軌道を撤去する路面整備などで3〜4年の運休期間が必要となります。LRTや鉄道より速度が落ち、輸送人員を確保するための複数車両の同時運行で所要時間は長くなります。
ここまで記してみると自分もよく分からなくなってきましたが、これに城端線と氷見線の直通運行の有無、平面交差か立体交差かの選択肢が加わってきます。
私個人としましては、高岡市越中中川駅周辺にたくさんの高校が集まっていることから考えると、城端線と氷見線の直通運行をぜひ実現して欲しいと思います。また、富山ライトレールで富山駅から岩瀬浜駅まで乗ってみました。確かに、静かで低床、以前の富山港線よりも駅数が多く利用しやすかったです。しかし、岩瀬浜まで時間がかかり過ぎる、こんな低床だと積雪時はどうするのだろうと思いました。それらを総合的に考えると、城端線・氷見線の現行の軌道をそのまま用い、ホームと段差のない新型車両を、そして高岡駅ではあいの風とやま鉄道の軌道との立体交差(秋葉原駅同様)が実現できないかと考えていました。
読者の皆さんは、どのようにお考えですか。