学校日記

ほめ育〜自己肯定感を高め主体的に動く子供の育成〜!?12/8 291号

公開日
2022/12/08
更新日
2022/12/08

校長室

 校長室へ向かうために廊下を歩いていると、体育館から出て来た2年生のA君にばったり会いました。「校長先生 聞いて!聞いて! 僕、体育の授業最後まで出たんだよ。」「えー凄い。頑張ったなあー。」というやりとりをしました。A君は体育が苦手で、最後まで参加することが今までは出来ず、今日やり遂げたことがよっぽど嬉しかったのでしょう。
 日本の教育実践家「ほめ育」の第一人者 原 邦雄氏の言葉を参考に述べてみましょう。「ほめて育てる」これは子育てに関わる大人なら誰もが耳にする言葉でしょう。ほめられて育ってこそ、自分を信じる気持ち、自信が生まれると言われています。
 内閣府が行った「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」によると、「自分自身に満足している」と答えた子供の割合はアメリカが約6割に対して日本はわずか1割。ここに、ほめられる機会が少ない日本の現実が見えてきます。
 目指す到達点は、「主体的に行動ができる子供の育成」です。ほめるかどうかの線引きは、「主体的な行動への一歩を踏み出せたか。」結果に至る過程に注目し、「主体的かどうか」を判断基準にして一貫性を持たせる。私たち大人は、見える結果のみに目を向けてこなかっただろうかという反省が浮かび上がります。
 「まじめな人ほど、大切な子供を預かっているという使命感から指導に入る。」という話を聞いたことがあります。我が身を振り返ると、「相手をコントロールするためにほめていなかったか。」「ほめる」の意味を今一度考える機会にしたいものです。

みんながわくわくする学校を「自分から」