学校日記

生涯学ぶ!?11/30 285号

公開日
2022/11/30
更新日
2022/11/30

校長室

 今週から寒波が到来するという予報だったので、今週の日曜日に冬支度をしました。私の冬支度は、家族の自動車のタイヤ交換と除雪に用いるトラクター2台の整備点検です。そのうち、トラクターについてお話します。
 離農した私は、トラクターは夏場には使用せず、除雪のみに使用することにしています。ここで問題なのがバッテリーです。半年以上トラクターのエンジンをかけないで放置しておくと少しずつ放電され、冬場にはエンジンがかからなくなっています。そこで今までは、夏場に2週間に1回程の頻度で、エンジンを回すことによりオルタネーター(発電機)を始動させ少しずつ充電していました。
 しかし、自動車整備士から聞いたのですが、「そのやり方だとバッテリーの寿命を縮めますよ。バイクや農機具等使用しない時期は、バッテリーを外しその状態で保管しておけばいいですよ。そして、使う時期になったら充電すればいいですよ。」と言われました。
 トラクターはディーゼル車ということもあり。ついているバッテリーは2万円以上の高価で大きいものです。少しでも寿命を延ばしたいのが本音です。そこで、今シーズンから、充電器を買い替えアドバイス通りのやり方に挑戦しました。
 充電時間の目安が6時間程とありましたが、2日間満充電してエンジンをかけてみました。しかし、エンジンはいっこうにかかりません。そこでトラクターのバッテリーの電圧を計ってみることにしました。12.4Vを針が示しました。ここで、以前バイクの修理屋さんからエンジンがかかる電圧の目安が12.8Vと言われたのを思い出しました。そこで、そこへ自家用車を持ってきてブースターケーブルでバッテリー同士をつなぎ、もう一度エンジンをかけてみました。
 しかし、残念ながらトラクターのエンジンはかかりません。自家用車側のバッテリーの電圧を計ってみると、こちらも12.4Vでした。ここで暫く考えました。ハイブリッドカー(自家用車)は、始動スイッチがONのみの状態では、アイドリングをしないためオルタネーターも回転しないことに気付きました。助手を依頼し、ハイブリッドカー側のアクセルを踏み続けてもらうことにしました。そうすると、電圧は13.4Vまで上がり簡単にトラクターのエンジンがかかりました。
 試行錯誤の上、成功を得た時のこの喜びは忘れられないものになりました。子供時代に学んだ理科の電気の知識も生かせたように思います。また、「この年になっても日々学び続けなければ・・」という決意を新たにすることもできました。同じ要領でもう1台のトラクターにも作業を施すとすぐにエンジンがかかりました。